恩讐の鎮魂曲 の商品レビュー
御子柴弁護士シリーズ3作目。 犯罪歴が露見して、周囲から相当なバッシング受けても逃げなかったんだね、御子柴さん。相変わらずの頭のキレと度胸の良さに惚れ惚れしながら読了。恩師とも父親とも言うべき稲見を、手段選ばず弁護する御子柴の姿に心打たれた。最後のピース(孫娘のくだり)まではやり...
御子柴弁護士シリーズ3作目。 犯罪歴が露見して、周囲から相当なバッシング受けても逃げなかったんだね、御子柴さん。相変わらずの頭のキレと度胸の良さに惚れ惚れしながら読了。恩師とも父親とも言うべき稲見を、手段選ばず弁護する御子柴の姿に心打たれた。最後のピース(孫娘のくだり)まではやり過ぎな感じがしたけど…。でも!面白かったです。
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激混みの耳鼻科に行くことになり、かなりの待ち時間が予想されお供に持参しました。 うるさいうるさい待ち合い室で、のめり込み読み進み、うっかりウワッと泣いてしまいそうになったのは、稲見教官の妻のところで見た新聞記事の助かった老人の名前が明らかになった瞬間でした。 そこからは、そう...
激混みの耳鼻科に行くことになり、かなりの待ち時間が予想されお供に持参しました。 うるさいうるさい待ち合い室で、のめり込み読み進み、うっかりウワッと泣いてしまいそうになったのは、稲見教官の妻のところで見た新聞記事の助かった老人の名前が明らかになった瞬間でした。 そこからは、そうだったのか!それもそうだったのか!あれもそうだったのか!の連続でした。 持っていくところのない思いは、いつまでも消えず静かに燃え続ける。 御子柴先生は感謝も恩義も何もかも込め出来る限りをし、稲見教官はすべて受け止めた上での結末を望み、これ以上どうすることも出来ない。 辛いですね、御子柴先生、、、 相変わらず、見事な展開でした。 (診察に呼ばれるまでに、読み終えることができました。長すぎでしょう。)
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
御子柴弁護士シリーズ第3弾。 最近ニュースで見たような事件をベースにしての法廷ミステリーですが、相変わらず上手に料理されていると思います。 今回は逆転法廷というより、進んで罰せられたい被告人の弁護というディスアドバンテージの中での無罪主張が見所です。 これまでの作品では見られないくらい御子柴が熱いです。 緊急避難という海外の海難事故では聞いたことがあるような論点も面白かったです。 ラストにどんなどんでん返しがあるかと思いましたが、それでは被告人を翻意できないだろうと思った通りで、ちょっと肩透かしを食らったような感じでした。 シリーズが続くにしては過去のしがらみネタも出尽くしているような感じなので、純粋にはぐれ弁護士物で続けて欲しいです。
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刑法の授業で初めて知った緊急避難と言う言葉。あまりに事例がなさすぎるその緊急避難がテーマになっていることにまずはそそられた。被告が稲見教官ということもあり、とても面白いお話だった。法の限界にぶつかった御子柴がどのような答えを出すのか気になるので続編希望!
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(2016/10/20読了) 御子柴シリーズ。 冷徹で人間味のない御子柴が、感情的に動いている。 前作で少年時代が公になり、その先どういうふうに展開させるのかと思ってたら、そう来たか。 シリーズとして安定しそう。 どんでん返しがお好きな中山さんなので、どう読者を裏切ってくれるのか...
(2016/10/20読了) 御子柴シリーズ。 冷徹で人間味のない御子柴が、感情的に動いている。 前作で少年時代が公になり、その先どういうふうに展開させるのかと思ってたら、そう来たか。 シリーズとして安定しそう。 どんでん返しがお好きな中山さんなので、どう読者を裏切ってくれるのか楽しみにしていたけど、本作は少し甘かったかな〜 (内容) 韓国船が沈没し、251名が亡くなった。その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。稲見は本当に殺人を犯したのか?『贖罪の奏鳴曲』シリーズ最新作!!圧倒的迫力のリーガル・サスペンス! (目次) 第1章 被告人の従順 第2章 被害者の悪徳 第3章 証人の怯懦 第4章 弁護人の悩乱
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御子柴シリーズ三作目 このあと続くのかどうか分からないけれど「贖罪の奏鳴曲」「追憶の夜想曲」から続く三部作で完結でもいいくらい、最後に人間御子柴礼司が全面に出ます。 今作も法廷シーンやそれぞれの登場人物など細かいところまでいいけど、とにかく三作すべて読んで星五つ!
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御子柴弁護士シリーズ、3作目。 前作で御子柴の過去の犯罪歴が世間に知れ渡ることになり、これからの弁護士活動はどうなるのかと思っていたが、苦境に堕ちながらも、逆手にとって上手く立ち回っているのが御子柴らしくて良い。かたや、かつての恩師を前に、なりふり構わず感情的になる御子柴の姿も...
御子柴弁護士シリーズ、3作目。 前作で御子柴の過去の犯罪歴が世間に知れ渡ることになり、これからの弁護士活動はどうなるのかと思っていたが、苦境に堕ちながらも、逆手にとって上手く立ち回っているのが御子柴らしくて良い。かたや、かつての恩師を前に、なりふり構わず感情的になる御子柴の姿も人間らしさが出ていて良かった。 もちろん、『緊急避難』という難しい案件をテーマに、法廷モノとしても読み応えがある。恒例のどんでん返しも、いつもはこれでもかと言わんばかりに胸糞悪い方向へと転んでいくことが多いが、今回は物悲しさは残るものの、何だかスッキリした読後感だった。
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御子柴シリーズ三作目です。 稲見を助けたいという御子柴の思いがね~ 御子柴はやっぱりいいやつなんだよ。
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御子柴シリーズ三作目! 人間味しかない御子柴が見られます。 失速した感があるのは、私が期待しすぎてたからかな。笑 彼が何かしたのではないか、という疑惑を持って読み進めるのが面白いのに、今回はそれがなかったのが残念だったのかも。 弁護士vs依頼人。言葉にはしづらいけど、稲見教官...
御子柴シリーズ三作目! 人間味しかない御子柴が見られます。 失速した感があるのは、私が期待しすぎてたからかな。笑 彼が何かしたのではないか、という疑惑を持って読み進めるのが面白いのに、今回はそれがなかったのが残念だったのかも。 弁護士vs依頼人。言葉にはしづらいけど、稲見教官と御子柴の「生き方」のぶつかりあい、これは稲見への親孝行みたいなものだったと思う。有能な弁護士として自分のことを守ってくれたことをわかっている上で、それでも、いや、だからこそ、自分の生き方を曲げなかった。 御子柴の感情が大きく振れたことで、彼の心のなかが少しわかった気がした。谷崎会長の気持ちがよくわかる。 今回でてきたヤクザNo.3が後半全く話に絡んでこなかったのが残念。次回作以降かな。
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御子柴先生って、こんなに「イイ人」でしたっけ?! 中山七里さんの最近の作品は、話題になっていることがテーマになっているので、すごく勉強になる。
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