恩讐の鎮魂曲 の商品レビュー
どこかで聞いたような船舶事故。足りない救命胴衣を暴力によって女性から奪って自分だけ助かった男が裁判で「緊急避難」により無罪となる…。プロローグだけでも衝撃です。前作で窮地に立たされた御子柴は多少の変化はあれど弁護士を続けていて、恩師の窮地を知って立ち向かおうとします。罰せられるこ...
どこかで聞いたような船舶事故。足りない救命胴衣を暴力によって女性から奪って自分だけ助かった男が裁判で「緊急避難」により無罪となる…。プロローグだけでも衝撃です。前作で窮地に立たされた御子柴は多少の変化はあれど弁護士を続けていて、恩師の窮地を知って立ち向かおうとします。罰せられることを望み協力的でない恩師の弁護をどのように展開するか、御子柴の変わっていく心情が手に取るように伝わってきて、胸の痛い思いをしながら振り回され、読みふけりました。相変わらずテーマは重いです。変わっていく彼の今後も是非お願いします。
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一気に読んでいたためか、この人間関係というか配置にまったく気づかなかったなぁ。読み終わってみればワザとらしいけど、そうとは気づけなかったわけだから作者の手練手管にまんまとやられたオメデタイ読者なんだなぁ。 とはいえ稲見教官はスーパーマンすぎるでしょ。
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ふーーーー。 まさかの展開にページを繰る手が止まらなかった。 法律の限界。もやもやするーー!!
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ザ!中山七里‼︎という感じでやっぱり一気読みでした。やや動きの幅が小さくて物足りなさもあったけど、渡瀬さんや光崎さんの名前も出てきて何か嬉しい。いつものどんでん返しはあらかた予想がついたけど、最後の最後に追憶ノクターンの倫子ちゃんが出てきたのはびっくり。前2作も読み返そう。
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手を血で染めた人間の罪は、こういうものなんだ!罪を償うとは、こういうものなんだ!と身を徹して、御子柴に教えてるような稲見に思えました。御子柴の稲見を護る為に裁判に挑む姿は、「助けたい」という人間らしい心。最後の凛子の手紙に涙を滲ませる御子柴の姿。少しずつ変わって行く御子柴を見てる...
手を血で染めた人間の罪は、こういうものなんだ!罪を償うとは、こういうものなんだ!と身を徹して、御子柴に教えてるような稲見に思えました。御子柴の稲見を護る為に裁判に挑む姿は、「助けたい」という人間らしい心。最後の凛子の手紙に涙を滲ませる御子柴の姿。少しずつ変わって行く御子柴を見てると、同時に犯した罪は何故起きなければならなかったのか……深く考えました。稲見の、この生き様が後の御子柴に多くの事を問いかけ、悩み苦しんで気付いて欲しい。事件と事件が本当に上手く繋がってる本です。
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御子柴の弁護の冴えが見どころではあるが,被告人の元教官で父とも想う稲見氏の佇まい身の処し方に感銘を受けた.また本筋ではないが,介護士の待遇がもう少し良ければ,介護士も本来の優しさを発揮できるのではとも感じた.
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御子柴礼司シリーズ 今回の舞台は老人ホームで、弁護するのは少年院での恩人稲見さん いくつもの伏線があって、結果的に復讐が達成される。 稲見さんと元奥さんの潔さが素敵だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
韓国船の沈没から物語が始まる。沈没の直前、女性を殴って救命胴衣を奪って助かった男が殺される。 被疑者は、御子柴の少年院時代の教官 稲見であった。理由もなく殺人を犯す男ではない。 御子柴は弁護を名乗り出るが、一度は断られてしまう。 グレーな手法で弁護士に認定されるが、稲見は無罪を望んでいない。 動機はなんだったのか、被害者 栃野との色々な関係が明らかになる。
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中山七里の作品2冊目、同じく曲者弁護士のシリーズで前作より更に彼の出自が明らかにされていて暗黒の少年期の恩師の弁護に奔走する。 何故だか高齢になった恩師が殺人を犯したらしく しかも自供して罰を受けたいと言う。そんな人間ではないと固く信じる彼は覆す相手が検察側だけでなく弁護すべき恩...
中山七里の作品2冊目、同じく曲者弁護士のシリーズで前作より更に彼の出自が明らかにされていて暗黒の少年期の恩師の弁護に奔走する。 何故だか高齢になった恩師が殺人を犯したらしく しかも自供して罰を受けたいと言う。そんな人間ではないと固く信じる彼は覆す相手が検察側だけでなく弁護すべき恩師をも相手にしなければならない今回の事案。 「どんな被疑者にも護られるべき権利があり、そしてどんな人間にも償う権利がある」との恩師からの教えに習い弁護士の道に進んだけど、命とカネは人の優先順位の最高位と思い込んでいたがどうやら違っていたらしい。 事件の舞台になった介護施設の様子もよく知っているので誇張はあるけどよく分かったし韓国のセウォル号事件みたいな海難事故が入口になっているのもなかなかでした。
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御子柴シリーズ第3弾。 読みごたえがあった!ハラハラする裁判・物語の展開や明かされていく真実に惹きこまれてました。 人間味が薄く感じられていた御子柴が恩師の教官を救おうと必死になっているのと対照的に、全て受け入れて達観している稲見教官のやり取りを読んでいるとなぜだか涙が出てきた…
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