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の商品レビュー

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91件のお客様レビュー

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2016/12/23

『恋歌』ほどは引き込まれなかったけれど、良かった。 つい『百日紅』のイメージに引きずられてしまった。 漫画の持つ力は、良くも悪くも強烈だ。 日本画を描くに当たっての、下準備が細かく描写されているのが興味深かった。 北斎を側で支え続けた応為の視点ならではだと思う。 また、応為の目...

『恋歌』ほどは引き込まれなかったけれど、良かった。 つい『百日紅』のイメージに引きずられてしまった。 漫画の持つ力は、良くも悪くも強烈だ。 日本画を描くに当たっての、下準備が細かく描写されているのが興味深かった。 北斎を側で支え続けた応為の視点ならではだと思う。 また、応為の目で見る、色彩豊かな世界描写も良かった。 一方で、卒中や晩年の北斎を支える生活は、まさに介護。 その様は現代と何も変わらない。 悪も醜も隠さず、そこにある現実が描かれている。でも、嫌な感じがしない。辛く苦しい場面でも、どこか清々しさを纏っている気がする。 だから読了後が気持ちいい。『恋歌』もそうだった。 これがこの著者の描く文体、世界観なのだろうか。 『阿蘭陀西鶴』もぜひ、読まなくては。

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2016/12/20

葛飾北斎の娘・応為こと栄の絵描人生の物語。 応為は初めて知りました。 冨嶽三十六景など有名な絵の話も出てくるので、親しみを感じられますが、号を変えた話や住処を変えた話という話も盛り込まれていて、いっぱしの葛飾通になりそう。 代表作の吉原格子先之図は表紙を飾る絵ですが、最終章を読み...

葛飾北斎の娘・応為こと栄の絵描人生の物語。 応為は初めて知りました。 冨嶽三十六景など有名な絵の話も出てくるので、親しみを感じられますが、号を変えた話や住処を変えた話という話も盛り込まれていて、いっぱしの葛飾通になりそう。 代表作の吉原格子先之図は表紙を飾る絵ですが、最終章を読みながら絵を鑑賞するには電子本よりもハードカバーの方が良いでしょう。 絵を見に行きたくなる本です。

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2016/11/18

深遠で摩訶不思議な魅力が言葉の介在を否定し凜として鎮座している、その絵に引き寄せられて 頁を捲り感動で涙腺が緩むのにさして時間を要しない。「葛飾北斎」とその娘「応為」絵筆一本で生き抜いた 半生を描いた「まかてさん」の作品。 幾つになろうが今の自分が一番若いと信念を持ち自分の...

深遠で摩訶不思議な魅力が言葉の介在を否定し凜として鎮座している、その絵に引き寄せられて 頁を捲り感動で涙腺が緩むのにさして時間を要しない。「葛飾北斎」とその娘「応為」絵筆一本で生き抜いた 半生を描いた「まかてさん」の作品。 幾つになろうが今の自分が一番若いと信念を持ち自分の道を邁進するその「応為」の生き方は本当に美しい。 最終章はカバーを外し本文と絵を対比させながら眺めました。直に講義を受けたような素晴らしい内容です。

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2016/11/05

葛飾北斎とその娘のお栄さん(葛飾応為)の物語。 なるほど、絵の才能ってのは、父親から娘に移るんだね。ということは、X染色体上に優性形質として乗ってるということなんでしょうか。 確かに、黒澤明と娘の和子さんを見てると、顔も声も瓜二つですもんね。絵の才能も移ってるようですし。 ...

葛飾北斎とその娘のお栄さん(葛飾応為)の物語。 なるほど、絵の才能ってのは、父親から娘に移るんだね。ということは、X染色体上に優性形質として乗ってるということなんでしょうか。 確かに、黒澤明と娘の和子さんを見てると、顔も声も瓜二つですもんね。絵の才能も移ってるようですし。 それにしても、葛飾応為、光と影の使い方が素晴らしいですね。あまり有名ではありませんが、もっと評価されても良いかも。

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2016/10/28

葛飾北斎の娘、お栄(葛飾応為)が主人公。応援したくなるような健気な主人公ではなく、はじめから女を捨てていて、図太い感じのお栄。絵を描くというたったひとつのことにここまで夢中になれてかっこいい。北斎は、病を乗り越えて、90まで絵を描き続けた。何歳になってもさらに上を目指して絵を描い...

葛飾北斎の娘、お栄(葛飾応為)が主人公。応援したくなるような健気な主人公ではなく、はじめから女を捨てていて、図太い感じのお栄。絵を描くというたったひとつのことにここまで夢中になれてかっこいい。北斎は、病を乗り越えて、90まで絵を描き続けた。何歳になってもさらに上を目指して絵を描いていた父が側にいたから、お栄も迷わず絵を続けられたのかな。

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2016/10/23

葛飾応為の話。応為は北斎の娘。表紙の絵は調べると「吉原格子先之図」という本人の代表作だった。陰影のある絵で色使いが凄い印象受けた。

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2016/10/16

杉浦日向子 のコミック「百日紅 」を読んで 葛飾北斎の娘お栄(葛飾応為)にものすごく興味をもった そしてこの表紙! 原画が観てみたいなあ ただただ絵を描きたかった 江戸時代末、生きづらかったけれどはねのけて自分の道を進んだ 「江戸のレンブラント」と称される ≪ 眩眩と 体に焼き...

杉浦日向子 のコミック「百日紅 」を読んで 葛飾北斎の娘お栄(葛飾応為)にものすごく興味をもった そしてこの表紙! 原画が観てみたいなあ ただただ絵を描きたかった 江戸時代末、生きづらかったけれどはねのけて自分の道を進んだ 「江戸のレンブラント」と称される ≪ 眩眩と 体に焼き付く 色光 ≫

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2016/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女子として、すっきり。こんな生き方を‼︎ 元気もらえました。 生きるか、死ぬか。描くか、描かないのか。 っていう。北斎とその三女お栄。 「そうか。生きてるか死んでるか、五分と五分だと言ったか」 描かなくてはいられない…羨ましい…伝わる‼︎ 倒れてからの北斎。 そして、崎十郎のところを離れようとするお栄。 〜先々のあたしから見たら、今日のあたしがいっち若いじゃないか。〜 アタシの心にも。 太田記念美術館『吉原格子先之図』観に行くよ‼︎

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2016/10/08

北斎の娘にして「江戸のレンブラント」天才女絵師・葛飾応為の知られざる生涯。あたしはただ、絵を描いていたいだけ。愚かな夫への軽蔑、兄弟子への叶わぬ恋、北斎の名を利用し悪事を重ねる甥――人生にまつわる面倒も、ひとたび絵筆を握ればすべて消え去る。北斎に「美人画では敵わない」と言わせ、西...

北斎の娘にして「江戸のレンブラント」天才女絵師・葛飾応為の知られざる生涯。あたしはただ、絵を描いていたいだけ。愚かな夫への軽蔑、兄弟子への叶わぬ恋、北斎の名を利用し悪事を重ねる甥――人生にまつわる面倒も、ひとたび絵筆を握ればすべて消え去る。北斎に「美人画では敵わない」と言わせ、西洋の陰影表現を体得し、全身全霊を絵に投じた絵師の生涯を圧倒的リアリティで描き出す

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2016/10/06

皆さんの評価がいいので、憚れますが、「阿蘭陀西鶴」「恋歌」に及びません。悪くはないが、人物の設定や筋の運びに作為があり、緊張と推進力に欠ける文章は、読まされているようでした。それにしても、応為は凄い絵を描きましたね。「吉原格子先乃図」は浮世絵を超え、レンブラントを思わせる近代絵画...

皆さんの評価がいいので、憚れますが、「阿蘭陀西鶴」「恋歌」に及びません。悪くはないが、人物の設定や筋の運びに作為があり、緊張と推進力に欠ける文章は、読まされているようでした。それにしても、応為は凄い絵を描きましたね。「吉原格子先乃図」は浮世絵を超え、レンブラントを思わせる近代絵画です。近代絵画の鑑賞作法を知らない当時の人々の受け止め方に興味があります。この境地に達した応為は次の作品に進まなかったというのでしょうか?

Posted byブクログ