なんらかの事情 の商品レビュー
岸本佐知子先生のエッセイが好きだ。 日記のようでいて、空想をひたすらに書き綴っている様な不思議なエッセイ。現実と想像の境、その間を面白可笑しく表現している。しかも読んでいてくどくない。 前作の「ねにもつタイプ」の裏表紙には、岸本佐知子先生のエッセイを「読んでも教養が全く増えない」...
岸本佐知子先生のエッセイが好きだ。 日記のようでいて、空想をひたすらに書き綴っている様な不思議なエッセイ。現実と想像の境、その間を面白可笑しく表現している。しかも読んでいてくどくない。 前作の「ねにもつタイプ」の裏表紙には、岸本佐知子先生のエッセイを「読んでも教養が全く増えない」と表現している。 本当に、読んでも教養は増えない。ただ、心の中には岸本佐知子先生の空想が残してくれた現実の可笑しさがそこかしこに積もっている。 だから読んでしまう。
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めっっっっっちゃすき笑笑 きっとこの人には全ての物にいのちを感じてるんだろうなあって感じ共感の嵐 特に好きなのはひらがなの話笑笑 たしかにお互いぴりぴりかもしれない、「ん」はめちゃめちゃプライドたかいかもしないって考えると面白かった~ 面白い人だなぁーこの人
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本当に大好き。 すごく面白いので、こんなことを言うのもおこがましいけど、自分の感覚に似ているから共感できることが多い。 話を面白くするための文章がとてもうまいと思う。 どんどん読める。どんどん読めるけど、何言ってるんだ?この人、と思うこともしばしば。それが楽しい。 『ねにもつ...
本当に大好き。 すごく面白いので、こんなことを言うのもおこがましいけど、自分の感覚に似ているから共感できることが多い。 話を面白くするための文章がとてもうまいと思う。 どんどん読める。どんどん読めるけど、何言ってるんだ?この人、と思うこともしばしば。それが楽しい。 『ねにもつタイプ』に引き続き、読んでる最中に笑ってしまうような作品だった。 瓶記とやぼうが好き。
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飛びすぎててついていけないところ多し。 「ねにもつタイプ」のほうがいい。 挿絵はやはりとてもハマってる。
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前作『ねにもつタイプ』よりさらに妄想世界へのジャンプ幅が大きくなっている気がする今作。読んでいると世界がぐらつく。でも個人的には現実世界に軸足を置いている項が好きかなあ。たとえば「物言う物」「マシンの身だしなみ」「レモンの気持ち」「やぼう」など。
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[1]今回も笑うのを抑えようとして「ぶひっ!!」という音を立ててまう一冊。他人がいる場所で読むのはとっても危険です。ホンマ、マジで。 [2]なんやろう、このヘンな気持ち。人生の参考にはまったくなりそうにないんやけど、生きていくうえですごく大切な何かが書かれているんやという妙な確信...
[1]今回も笑うのを抑えようとして「ぶひっ!!」という音を立ててまう一冊。他人がいる場所で読むのはとっても危険です。ホンマ、マジで。 [2]なんやろう、このヘンな気持ち。人生の参考にはまったくなりそうにないんやけど、生きていくうえですごく大切な何かが書かれているんやという妙な確信。 [3]もちろん、笑えるという点では人生の役にすごく立っているとは思うんやけど、それとは別に。 ■簡単なメモ 《もしもこの世にレジで一番遅い列に並んだ人が優勝する競技があったら、私は確実に国体レベルで優勝する自信がある。ひょっとしたらオリンピックでもメダルを狙えるくらいの才能ではないかと思う。》p.11。おそらく全人類がそう思ってるかも? 《ダース・ベイダーも夜は寝るのだろうか。》p.15。ダース・ベイダーの自室についてはぼくも考えたことがあります(詳細は省略)。 「変化」ええ話やなあ…? 布団に顔を埋め「ぐひぐひぐひぐひ……」と苦しんでました。 《世界の進化を司る当局が、私というセンサーを使って人類の将来にとって不必要で後ろ向きなものを探知し、それらを選択的に絶滅に追いやっているのだろうか。》p.36。ぼくが「これ好き」と思った缶飲料は次から次に自販機からなくなります。 《アロマでごわす。》p.58。あらゆるお洒落で素敵なものを破壊する「ごわす族」の恐怖。「ごんす」「がんす」「やんす」「でげす」など仲間もいるらしい。「でげす族」は強力そう。 《たぶん私は「役に立たないもの」が好きなのだ。》p.84 《そもそも私は〝劣化した食品〟というジャンルを愛好していた。》p.104。柔らかい「ミルキー」はぼくも愛好してました。 《本当の私はまだあの雪の中に埋まったままなのではないだろうか。》p.126 《もし犬や猫やウサギやパンダに人間の耳がついていたらどうだろう。壊滅的にかわいくなくなる。だが逆に人間に動物の耳をつけると、むしろかわいくなる。人間の耳の一人負けだ。》p.209
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あー。わかるなぁ。 っていうなんらかの事情が散りばめられてます。 わたしが買った服は、ことごとくボタンが取れる。 おそらく、わたしが買う服だけ毎度同じ猿が縫い付けていると思われる。 って。 裾上げも見事にすぐにほつれる。 おそらく、こちらもいつもの猿の所業。とな。 笑、そ...
あー。わかるなぁ。 っていうなんらかの事情が散りばめられてます。 わたしが買った服は、ことごとくボタンが取れる。 おそらく、わたしが買う服だけ毎度同じ猿が縫い付けていると思われる。 って。 裾上げも見事にすぐにほつれる。 おそらく、こちらもいつもの猿の所業。とな。 笑、その発想が。もう。 どんどん妄想して帰ってこれなくなる著者の気持ちが溢れてて、読んでて、あれ?これは?エッセイ?フィクション?物語? と、おもってしまいます。 著者の日記風エッセイも笑わせてくれる。 オシャレなアロマにはまって、どんどん買い集め、わたしは丁寧な生活、素敵な毎日送ってます。って自己満足に浸って、浸って、なんて、わたしは素敵なんでしょう。 と、素敵生活の虜になってる最中に現れる。 アロマでごわす。 笑笑!!! もう、コレにハマると。全てがゴワス化する。と。 丁寧な暮らしでゴワス。 アロマいい匂いでごわす。 突如として、どうでも良くなってきて、飽きる。 このごわす化が、ごんす、がんす、やんす、でげすでありとあらゆる場所で顔を出す著者。 オシャレな小物もベルガモも、ユーカリも、有機野菜も、無農薬野菜も。 無農薬でごわす。 途端に興醒めだそうです。 ふふふふふふふ つい、笑って気持ち悪がられる一人で読む本です。 ダメだ。この人好きだ。すごく。 #本 #一人笑い #岸本葉子かと思ってた #違った #図書館の返却コーナーから #毎回そこから選ぶ #どなたかが選んだ本を読む #笑 #読もうと思うからには何が面白そうかと思って #誰かのチョイス #本棚から探したら疲れるし #たくさんあるしね
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昨年「ねにもつタイプ」を読んでからずっと岸本節に取り憑かれている。エッセイを読んでいるはずだったのに、いつの間にか背筋がスッとなるような奇妙で可笑しくてちょっと恐い、知らない世界に吸い込まれている。その感覚が気持ち良すぎて、一編読むごとに顔を上げて“クゥー”となっている。
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「やぼう」が特に良かった。岸本さんの頭の中にはいろいろな形の引き出しが無数にあるのだろう。言葉や文字に対する愛情があふれている。
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ドスト本を読んで、久しぶりに著者のエッセイ集が読んでみたくなったもの。相変わらずの突拍子もなさで、いと面白き。
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