なんらかの事情 の商品レビュー
岸本さんのエッセイ。独特な視点から繰り出される妄想の世界がとても楽しい。幼少期の記憶をここまで細かく覚えていることに驚く。時々詩のような文章になるのもまた魅力。岸本さんにはぜひ小説を書いて頂きたい。
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エスカレーターとエレベーターを言い間違えるところが似ている。 違うのはこの方が0.01秒逡巡するのに対して、私は1秒…その上二文字目を間違えてしまうことだ。
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- ネタバレ
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翻訳文芸愛読者は、たいてい主要言語圏に贔屓の翻訳者を持ってると思うが、私にとって、岸本佐知子はその1人である。 モカモカのリンゴやヌカヌカのリンゴにメロンのけばけばを愛し、イカとっくりに死体凌辱を見る。読書時に視界に入るページを押さえる親指に異常に執着するかと思うと中高一貫の女子校上がりだったりする、不思議なヒトでもある。 ところで、翻訳教室で一緒だったという、翻訳のとても上手だったDさんは今どうしているんだろうか?
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ドラえもんのひみつ道具的に、誰でもいいから人の文体を手に入れられるとしたら、迷うことなく岸本佐知子さんを選ぶ。ほんとうに天才的だと思う。「変化」という一編に文字どおり呼吸困難になるほど笑った。クラフト・エヴィング商會の挿絵、装丁も見事。
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文庫化で再読。また、文庫化にあたり、単行本未収録エッセイの中から追加があるので、文庫版も買う価値あり。 翻訳家のエッセイの中ではやはり岸本佐知子のものが一番好きだ。ユニークなものの見方がさも当たり前のように文章化されているので、つい、『そういうこともあるかもなぁ……』という気分に...
文庫化で再読。また、文庫化にあたり、単行本未収録エッセイの中から追加があるので、文庫版も買う価値あり。 翻訳家のエッセイの中ではやはり岸本佐知子のものが一番好きだ。ユニークなものの見方がさも当たり前のように文章化されているので、つい、『そういうこともあるかもなぁ……』という気分にさせられてしまう。 公共の場で読むのは止めた方がいい。時々、吹き出しそうになって参ったw 特に『東京アメッシュ』のくだりはあるある過ぎて辛い。
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