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ミッドナイト・ジャーナル の商品レビュー

3.7

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2016/08/31

新聞社,警察共に,犯人逮捕の思いがあっても,縄張り争いや出世競争等の足の引っ張り合いが事件の解決を遅らせる.新聞社(マスコミ)の事情がよくわかる.豪太郎の傍若無人な振る舞いに,みんなが振り回されつつ,事件の解決に向かう所が後半畳み掛けるようで良かったが,最後が少しあっけなく,物足...

新聞社,警察共に,犯人逮捕の思いがあっても,縄張り争いや出世競争等の足の引っ張り合いが事件の解決を遅らせる.新聞社(マスコミ)の事情がよくわかる.豪太郎の傍若無人な振る舞いに,みんなが振り回されつつ,事件の解決に向かう所が後半畳み掛けるようで良かったが,最後が少しあっけなく,物足りない感があった.

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2016/08/17

久々の星5つ 付けすぎかもしれないけど、終盤における現場の緊迫感、スピード感は久々に味わう感じで、5行前からページをめくろうとするほどだった。 結末は出来すぎな感じだけど、変に捻るよりも「どストレート」で良いと思います。

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2016/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

幼女誘拐殺人事件の報道を担うことになった新聞社の社会部記者たちの日常を熱く描いた一作。 多彩な人物を配して、複数の人物の視点から物語を浮き彫りにしていき、まるでドキュメンタリーのような迫力。 どの登場人物もリアルに描きこまれていて、なるほど作者の本城氏が新聞社出身と言うのもうなずける。 あくまでも事件自体は警察が追うのだが、記者もここまで事件に食らいつくという内側の姿には驚かされた。 単に報道発表を書き起こしてるだけではないのがよく分かる。一方で即時性ではSNSなどのWebには劣ることに対する危機感なども盛られていて興味深い。 ただし、サスペンスとしてくくると、どうしても捜査は警察が主体なので物足りなさはあるし、多彩なキャラが配されていて臨場感はあるが、同時に話が散り過ぎたのは残念。 もう少し人物を整理しても良かったのでは?

Posted byブクログ

2016/07/28

作者が元記者ということでリアルに描いてると思いましたが、登場人物に魅力がなかったのが残念。他の方の感想にありましたが、特に関口豪太郎の人物像が全く浮かんでこなかった。 あとこれは自身の理解力がないだけだけど社会部だとか警視庁担当だとかがどういう仕事をしているのかがよくわからなかっ...

作者が元記者ということでリアルに描いてると思いましたが、登場人物に魅力がなかったのが残念。他の方の感想にありましたが、特に関口豪太郎の人物像が全く浮かんでこなかった。 あとこれは自身の理解力がないだけだけど社会部だとか警視庁担当だとかがどういう仕事をしているのかがよくわからなかったのが残念。 それにしても登場人物全員面倒くさそうで読んでいて疲れた。新聞記者は大変そう。

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2016/07/08

女児拉致事件で誤報を流した、関口豪太郎、藤瀬祐里、松本博史ら3人の記者。7年後に同様の事件を取材する。 7年前の事件と関連はあるのか? 元新聞記者の作者が書く、ハラハラするジャーナルミステリーです。 記者の犯罪・犯人に対する思い、取材の苦労・工夫が良くわかる。 新聞を読むときに...

女児拉致事件で誤報を流した、関口豪太郎、藤瀬祐里、松本博史ら3人の記者。7年後に同様の事件を取材する。 7年前の事件と関連はあるのか? 元新聞記者の作者が書く、ハラハラするジャーナルミステリーです。 記者の犯罪・犯人に対する思い、取材の苦労・工夫が良くわかる。 新聞を読むときに、記事を書く記者を想像しながら読む様になりそうです。

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2016/06/23

埼玉県内で少女の連れ去り未遂発生。目撃情報によれば犯人は2名の可能性がある。 思い起こされるのは7年前の「大誤報」。生還した少女を「遺体」と報じて大きな処分を招いた事件だったが、警察に否定されたものに助手席に人がいたという証言があった。 埼玉支局に飛ばされた関口と当時のチームだっ...

埼玉県内で少女の連れ去り未遂発生。目撃情報によれば犯人は2名の可能性がある。 思い起こされるのは7年前の「大誤報」。生還した少女を「遺体」と報じて大きな処分を招いた事件だったが、警察に否定されたものに助手席に人がいたという証言があった。 埼玉支局に飛ばされた関口と当時のチームだった藤瀬、部署移動した松本。 夜討ち朝駆けの取材攻勢とお約束の本社人員の出世レース、本社と支局の縄張り争いが絡んで読む手が止まらない。 クライマーズ・ハイに匹敵するブンヤ小説の誕生だ!

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2016/06/18

被害者女児死亡-。誤報を打ち、飛ばされた3人の新聞記者。さいたま支局の関口豪太郎、本社の遊軍記者・藤瀬祐里、整理部員の松本博史。7年後、児童連続誘拐事件が発生する。豪太郎はかつての事件との関連性を疑うが…。 新聞記者たちと刑事の世界を熱く描く。ジャーナリズムは本作のような事件ネ...

被害者女児死亡-。誤報を打ち、飛ばされた3人の新聞記者。さいたま支局の関口豪太郎、本社の遊軍記者・藤瀬祐里、整理部員の松本博史。7年後、児童連続誘拐事件が発生する。豪太郎はかつての事件との関連性を疑うが…。 新聞記者たちと刑事の世界を熱く描く。ジャーナリズムは本作のような事件ネタだけで語られるわけではないけれど、権力とマスコミの距離感については伝わってくるものがあった。もう少しスピード感があればなおよかったのに。 (B)

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2016/04/09

何気なく読んでいる新聞記事がこんな風に作られているのかと思った。ほとんど毎日、あれだけの活字の詰まった新聞を作るって本当に大変な仕事ですね。

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2016/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一般人もSNSですぐ事件を伝えられる時代に、新聞記者の意義とは何なのかー 7年前に決着したはずの単独誘拐犯事件に、共犯者の存在を主張した記者は、誤報も重なりタブー視された。だが、またも似た事件が発生。やはりあのとき捕まらなかった共犯者は存在するのかー報道の責任とは何なのか。 テーマはとてもいいし惹きつけられるのに、犯人を見つけたら落ち着いてしまったのが残念。

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2016/03/06

本城雅人による新聞社ハードボイルド。 話の展開にエンタメ性は十分で、刑事への取材シーン等は熱があって悪くない、終盤の疾走感もあって読み応えはそこそこだった。 しかし、どうも人物描写が今一つ。特に何人かいる主人公について、抽象的なイメージは重ねられるものの、それだけ。破天荒キャラな...

本城雅人による新聞社ハードボイルド。 話の展開にエンタメ性は十分で、刑事への取材シーン等は熱があって悪くない、終盤の疾走感もあって読み応えはそこそこだった。 しかし、どうも人物描写が今一つ。特に何人かいる主人公について、抽象的なイメージは重ねられるものの、それだけ。破天荒キャラなら特に、もっとインパクトあるエピソードなどがあれば感情移入でき、作風ともマッチするはず。 準主役の老獪なジイサンだけは、そういうのが不要なタイプだからか、よかった。 3

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