近いはずの人 の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

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2016/03/15
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夫婦でもわからないことってあるよねー 携帯の履歴とか画像とか削除チェツクしょうと思った 絵美さんって…めんどくさいって感じ×××

Posted byブクログ

2016/03/11
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★ざっくりとしたあらすじ 不慮の事故で妻がなくなり、突然のことで呆然とする男一人残された旦那が妻の携帯電話のロック解除に日々チャレンジしながら、明かされてゆく妻の本心と男の思い込み。 後悔先に立たずの事例を表したような、どうにも救いようのないだんまり男のふらふら劇です。 ★本の感想 ご、ごめんなさい。面白くなかったです。 淡々とした小説で、妻が死んだあとの男の人はこんなものなのかなと多く疑問が残りました。 一般的に男性は最愛の人が亡くなると、精神的にぼろぼろになるときいていたので、主人公はお酒を飲んでも思考はしっかりしているので、ずいぶんと落ち着いた男性だなと思いました。 男性が最愛の妻を不慮の事故で、しかも若くして無くしたとあれば、こんなに冷静に受け止められるはずがありません。主人公が現実的な思考の女性ならまだわかりますが、男性はもっとぐちゃぐちゃに人生まで崩してしまう人が大多数だと感じます。 それぞれのキャラクターが個性的なので、もっと活躍する場面を読みたいと感じました。 特に、妻の悩み相談役だった栄人のキャラクターは強烈な印象でした。 栄人は物事をはっきりといい、一見冷たい印象ですが、亡くなった絵美に正面から対応した態度には好感が持てます。事故後に栄人の会話でしか絵美の様子が伝えられませんでしたが、絵美が栄人に悩み相談していた過去の情景は回想の形で読みたかったです。 もっと物語の前編から絡んで、主人公の北野を翻弄して欲しかったです。 男性の嫉妬や思い込みがもっと表現されていたら、素晴らしかったのではないかと感じました。 主人公の北野がどこにでもいそうな思い込みで判断して、黙ったまま時が過ぎるのにまったく気がついていない人物で、一般的にダメ夫と言われる典型。 多くの男性が小説を読んで、自分もそうかもと向き合うきっかけになることを祈ります。 本書を読んでいてとてもいらいらしました。 黙っていてもいいことはないと、身に染みてわかってもらうために世の男性にぜひとも読んで欲しいです。 女性の私からしたら非常に頭にくる主人公で、事故で亡くなった絵美が身近な男性に寄りかかりたくなるのはごもっともと思います。 北野が高校の時に思いを寄せていた幹恵と上手くいくのは腹立たしく感じましたが、きっともう同じ過ちはしないのだろうなとも感じました。 どうしてもなくなった妻の絵美視点で読んでしまうので、最後までイライラしっぱなしでした。 視点を変えて読めるようになれば違った面白さがあると思いますが、人生修行が足らなくてまだ私には無理です。

Posted byブクログ

2016/02/19

夫婦って結局いつまで経っても、何年一緒にいても、最後まで他人のままなんだなぁ、と。 お互いに愛し合って信頼し合ってともに生きていこう、と誓ったはずなのに。 4年間一つ屋根の下、暮らしてきた妻がある日突然事故で亡くなる。それだけでも言葉にできないほどのショックだろうに、そこに自分に...

夫婦って結局いつまで経っても、何年一緒にいても、最後まで他人のままなんだなぁ、と。 お互いに愛し合って信頼し合ってともに生きていこう、と誓ったはずなのに。 4年間一つ屋根の下、暮らしてきた妻がある日突然事故で亡くなる。それだけでも言葉にできないほどのショックだろうに、そこに自分には秘密の関係があったとしたら。 知らないほうがいいこともあるかもしれない。知らずにずっと亡くなった妻を愛し続けた方がいいのかもしれない。でも。でも、やっぱり知りたいと思うだろう。自分がかけさせたスマホのロックを一日に50ずつ試して、一人の時間を埋めて、その向こうにある何かを知りたいと思うだろう、きっと。 何が本当だったのか、もうわからないけど。この壁を超えていかなければ次に進めない、そういうひとつの喪の作業だったのだろう。 だれもかれもが自分のことしか考えていない。救いのない物語の、かすかな光にすがりつく。

Posted byブクログ

2016/02/21
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北野俊英、33歳。インスタント麺メーカーの営業職。 妻の絵美が旅先で事故で死んだ。3ヶ月が経つが、俊英はその喪失から立ち直れずにいた。 カップ麺と6本のビール、絵美が残した携帯電話のロック解除を目差して淡々と番号を打ち込む毎夜。 ロックを解除した電話に残された死の直前のメールでそんな日々が動き出す。 大きな喪失とビール。まるで春樹の小説だなと思いつつ読み始める。 春樹なら2行で描くところを8行かけて描いているようなまどろっこしさ。 申し訳ないけど、私には合わない本だった。 主人公に終始イライラして、共感することができない。自分を可哀想がってる人が好きじゃないし。 彼の歪んだ視界で見ているからかすべてが歪んで見える。 爽やかな、人好きするような、さっそうとしている彼、彼女が欠点だらけに思える。 妙に俊英が上から目線。 登場する人物たちに違和感も多い。 高校時代とはいえ好意があった異性が既婚者なのに連絡とろうとするとか。 子どもを引き取って別れる可能性が高いのに社内恋愛を同僚に洩らしちゃうとか。 いくら兄嫁でも二人きりで遊園地はないだろうとか。 妹の死の原因なのに、浮気な婚約者の痛みに同情する姉とか。 不満があるにしても、義理の弟へそこまでする? 変だと思うのは私だけ? 絵美も、その家族も、気持ちが悪い。あまりの価値観の違いにうっすらと寒くなる。 絵美を過去にできて心機一転なんだろうけど、どうにも後味が悪い。 ラストもどうなんだろう。 妻の本当とその家族のいやらしさを目の当たりにしてすっきりしちゃったってことなんだろうか。 「愛」というより「打算」と「外聞」の匂いがぷんぷんしちゃうのはなぜなんだろう? いろいろと悶々とする。皆さんの感想を読みたい。

Posted byブクログ