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近いはずの人 の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2020/10/13

読みやすくて先も気になり面白かったのだけど、お互いに愛情のある夫婦の死別ってもっと辛いものではないのかな。半年や一年そこらでここまで普通の生活と精神状態(のように見えた)に戻れるものなのか。それが読んでいる間ずっと気になってしまった。

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2020/07/18

妻を事故で亡くし毎日缶ビール漬けの夫。 夫婦というのは何か問題が起きた時にお互いの思いやりだったり本音だったり何も考えてなかったり…が見えて来る 事故がなかったら北野は夫婦はどうなっていたのか 「8」

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2020/04/24

自動車事故で亡くなった配偶者。 妻が向かっていた場所は温泉旅館。 待ち合わせの相手は不明 手元にはパスワードロックされた妻の携帯・・・。 小野寺君の作品としてはレアなサスペンス感のある展開の本です。 ネタバレ駄目な本なので(大抵そうですが)印象だけ書きます。 誰しも秘密を持って...

自動車事故で亡くなった配偶者。 妻が向かっていた場所は温泉旅館。 待ち合わせの相手は不明 手元にはパスワードロックされた妻の携帯・・・。 小野寺君の作品としてはレアなサスペンス感のある展開の本です。 ネタバレ駄目な本なので(大抵そうですが)印象だけ書きます。 誰しも秘密を持っているものですが、自分が死ぬなんて思っていませんから、エロ本の隠し場所や、エロ画像の隠しフォルダー、エロ動画の閲覧履歴などを消さずに死ねない。などという事もあるでしょうが、そんなのは可愛いものであります。 亡くなったあとに意味深なものが残されたらと思うと非常に苦しいですね。 特別トラブルが無く良好だったら良好で気になるし。思い当たる節があればそれでぞわぞわします。きっと。 主人公の男が小野寺君印の主張の少ないぼんやりした青年なので、いつもならば癒される言動も、この本ではイライラの元凶になる事も。結末に納得できるかは別として、非常に先が気になりぐいぐい読ませる本です。

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2020/04/16

大切な人に突然先立たれたら、それはとても辛い。 気になることがあれば、数字をひとつひとつ入れていかなければならないとしても携帯のロックを解除したくなるかも。 知っていいことはないんだろうけどね。 近いはずだと思っていたのに、よく理解できていなかったのかとガックリしそうだ。ガックリ...

大切な人に突然先立たれたら、それはとても辛い。 気になることがあれば、数字をひとつひとつ入れていかなければならないとしても携帯のロックを解除したくなるかも。 知っていいことはないんだろうけどね。 近いはずだと思っていたのに、よく理解できていなかったのかとガックリしそうだ。ガックリしないためにも、期待しすぎないことだな。

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2020/03/24

3月-13。3.0点。 妻が事故死した夫が主人公。妻の携帯のロックは数字4桁。 0000から順番に入力し、解除へ。 解除は成功するのか、中身は? 主人公の心の動きが、丁寧に描かれる。 意外な真実が判明するが、受け止め方、当事者の心情はそれぞれ。 あっさりしているが、結構リアル。

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2020/02/29

事実と、それにまつわる感情 家族のそれぞれの想い。思いちがい、慮ったはずだったのに、届いていない。めんどくさいと後回しにしてると、それなりのことが起こる。 いろいろ思い当たることがありすぎて、うんうん!と思いながら一気に読みきった。 私は幹恵みたいなタイプが好きやなぁ

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2019/12/06

同い年の妻が事故で死んだ。それから3ヵ月、心が動かない。北野は亡き妻の鍵のかかった携帯電話に、4ケタの数字を順番に打ち込むだけの毎日を過ごしていた。ついにロックの解けた携帯には、妻の秘密が残されていた。4年間を一緒に過ごした女性のことを、僕は何も知らなかったのかもしれない――北野...

同い年の妻が事故で死んだ。それから3ヵ月、心が動かない。北野は亡き妻の鍵のかかった携帯電話に、4ケタの数字を順番に打ち込むだけの毎日を過ごしていた。ついにロックの解けた携帯には、妻の秘密が残されていた。4年間を一緒に過ごした女性のことを、僕は何も知らなかったのかもしれない――北野俊英、33歳。喪ってから始まる、妻の姿を追いかける旅。 小野寺さんの作品は本作で2作目、あえかな俊英にすぐとけこめました。今回も、主人公をヒーローや特異な人物にせずに平凡な若者に設定しているのに好感を抱きました。 携帯のロック解除ができ、妻が宿泊旅行しようとしていた相手が男性で「8」とわかり、途中からミステリーを帯びた展開となり読み飽きさせない。突然亡くなった妻の不幸を乗り越えていく健気なストーリーだけじゃ、最後まで読者を引っ張れません。 一方で、人はあらゆる面を持ちあわせていて当然かもしれないと読者も思い至っていきます。俊英は妻・絵美の姉や友人と話すことによって、彼女の意外な面を知り戸惑い、最初は裏切られた思いはあるものの、しだいに許せる心持になっていきます。僅か4年間の結婚生活で知れる程度なんてたかが知れたもの。タイトルの「近いはずの人」を今更のように感じられます。 絵美の気持ちが薄れていく原因が流産だったということには、私自身経験がないのでショックを受けました。しかもそれが男性小説家による筋立てだったことに。俊英は絵美の心身を考慮して言っていた言葉だったのに、すれ違っていたんですね・・・。 小野寺さんの小説には同年齢だけではなく、職場の同僚や両親などをさりげなく登場させ、異年齢の人らとの会話や交流が描かれる点も好き。

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2019/07/21

妻が事故で死んだ。 妻の携帯のロック取れたとき、見知らぬ人とのメールが。 近いはずの妻を何も知らなかった男。 あまり楽しい話ではないが、何でも身を引いてしまう男の事が、なんかよくわかります。妻の死をきっかけに、彼は自分を見つめなおし、変わっていくのかもしれない。

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2019/05/22

友達と旅行と出掛けた妻が、タクシーの転落事故で死ぬ。遺された携帯のメールから浮気を疑う夫。結局、この夫婦は上手くいかない関係だったのかも。えみの性格を1番わかっていたのは姉で、夫は1番分かってなかったのだろう。死んだら負け…そんなことを思ってしまう。

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2019/05/07

奥さんを事故で亡くした主人公のお話。 1冊を通して、淡々と語られていた。主人公の、無気力さがリアルだったと思う。そして、実は奥さんの事を理解していなかったという、事実。 でも、それに気がついた時にはもうこの世にはいないという、どうしようもならない虚しさ…。 ラストでハッピーエ...

奥さんを事故で亡くした主人公のお話。 1冊を通して、淡々と語られていた。主人公の、無気力さがリアルだったと思う。そして、実は奥さんの事を理解していなかったという、事実。 でも、それに気がついた時にはもうこの世にはいないという、どうしようもならない虚しさ…。 ラストでハッピーエンドになるわけでもなく、そこも、リアルだなと思った。 少しだけ、前に進めたのかな。

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