七つの会議 の商品レビュー
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色々な人が自分の思いを持って働いているそんな当たり前の事を実感できる小説。 物語の構成は短編小説っぽくて一つの章に一人の人物に着いてスポットライトが当たり話が進んでいく。スポットライトが当たった人物はその考えやなぜその考えに至ったかの過去まで掘り下げられ、より共感を得やすくなっている。 働く意味そして会社の在り方とはそんな感じの問いを読者に問いかけるような作品でした。
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のらりくらりと一見ぐうたら社員の六角さんと小さな不正からバカでかい不正まで大企業の子会社で働くサラリーマンのお話。 パワハラで訴えてやる!から始まった社内闘争その背景には、ノルマ、出世、妬み僻み、人の目、派閥そして不正などなどネチネチネチネチした会社の嫌なとこが浮き彫りに、そこ...
のらりくらりと一見ぐうたら社員の六角さんと小さな不正からバカでかい不正まで大企業の子会社で働くサラリーマンのお話。 パワハラで訴えてやる!から始まった社内闘争その背景には、ノルマ、出世、妬み僻み、人の目、派閥そして不正などなどネチネチネチネチした会社の嫌なとこが浮き彫りに、そこを切っていく八角さんの正義。今更ながらめっちゃ面白かった!
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今まで池井戸潤作品は銀行モノばかりを読んできたけれど、銀行が舞台でなくても面白いということが分かった。 しがらみに縛られて、上の人に忖度して。 会社とは、多少の違いはあれども、だいたいはこんな感じなんだろうな。特に大企業ともなれば。 上の人の弱みを握っているなら、自由度は上がる...
今まで池井戸潤作品は銀行モノばかりを読んできたけれど、銀行が舞台でなくても面白いということが分かった。 しがらみに縛られて、上の人に忖度して。 会社とは、多少の違いはあれども、だいたいはこんな感じなんだろうな。特に大企業ともなれば。 上の人の弱みを握っているなら、自由度は上がるだろうけれど。 でも、サラリーマンだけが答えではない。 そこから抜け出した世界の方が生き生きしている、ということもある。 貧乏くじを引かされて災難だと思っても、それが災難ではなくなる日が来るかもしれない。 多分、そう思いたいんだ。
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映画を先に2回ほど観ていたけど結末は覚えてなかったから、あーこんな感じの話だったなという風に読めた。映画よりも登場人物1人1人の背景や人物像がわかりやすくて、どんなに平凡な人でも犯罪に手を染めてしまう可能性があることに怖さを感じた。
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組織の中の縦関係、横関係のしがらみでもがく登場人物たち。さらにその人たちの家庭や背景を知りふむふむ、なるほど、だからかーーなどと読み進める。 仕事って、職場って、、それは選べても上司は選べ無いんよなぁ〜(ため息)。 私は今まで恵まれて来たな〜と思って居たけど、子育て一段落して...
組織の中の縦関係、横関係のしがらみでもがく登場人物たち。さらにその人たちの家庭や背景を知りふむふむ、なるほど、だからかーーなどと読み進める。 仕事って、職場って、、それは選べても上司は選べ無いんよなぁ〜(ため息)。 私は今まで恵まれて来たな〜と思って居たけど、子育て一段落してからのバイト先にはまあ、しょーもない上司に数人出会い、その上司に怒り狂ってた時期もありました笑。 怒り損なんやけど、、 読んでて、ほんまにな、そりゃ腹立つやろ、、なんて思いながら笑 途中からまあ結末はだいたいわかって来たけど、そこまでどう持って行くのかな!?てワクワク感で読む手が止まらんかったけど、最後の最後で古い話しを持ち出され、なんだか、、、うまくまとめられてしまったな(。・ω・。) と言う印象。 総括。おもしろかったんです。笑 映画も観てみよ〜っと。
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池井戸潤ならではのスピード感がある内容。 ビジネスは金、地位だけではないことを改めて認識させられた。
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Amazonオーディブルで聴いた。 映画は見てない。 初め、あれっ?短編集??と思い、聴いていくうちに物語の構造が分かった。 ぐうたら社員と思われていた八角の追い上げっぷりがすごかった。 ひでぇ会社だった。 不祥事は、隠蔽するより速やかに公表して謝るのが最善の策ダヨネ。勇気...
Amazonオーディブルで聴いた。 映画は見てない。 初め、あれっ?短編集??と思い、聴いていくうちに物語の構造が分かった。 ぐうたら社員と思われていた八角の追い上げっぷりがすごかった。 ひでぇ会社だった。 不祥事は、隠蔽するより速やかに公表して謝るのが最善の策ダヨネ。勇気が必要だけど。
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ドラマが面白かったので、原作を読みました。ストーリーが違うところが多かったですが、それぞれ良かったです。池井戸潤らしい作品でした。個人的には、ドラマを見る前に本を読むことをお勧めします。どうしても、登場人物=役者さんを思い浮かべてしまうので。
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※このレビューにはネタバレを含みます
東京建電の八角係長は、かつて有能であったが今や営業1課のお荷物。年下の上司坂戸課長は彼にきつくあたり、それが会議でパワハラとされる。しかし、その後の処分は想定外に厳しいものだった。社内で何かが発覚しようとしていた。 映画は観賞済み。登場人物を誰が演じていたかを見るのもいいです。映画では、原島課長の出番がかなり増えているような印象です。原作は元々短編集の体裁だったとのこと。どうりで、ドーナツのところは無くてもいいなと思いました。その部分は映画でも省かれていません。真相の構図は、「シャイロックの子供たち」に似ています。
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すごく読みやすい。読者を置いていかないシンプルさ。サラっとした書き言葉ではあるが創造すればするほど登場人物の人間味を強く感じる。 上場企業ソニックの子会社である東京建電を舞台に繰り広げるお話。 短編とも言える構成。章ごとの主人公たちの活劇、苦悩、思惑。 会社という組織のあるべ...
すごく読みやすい。読者を置いていかないシンプルさ。サラっとした書き言葉ではあるが創造すればするほど登場人物の人間味を強く感じる。 上場企業ソニックの子会社である東京建電を舞台に繰り広げるお話。 短編とも言える構成。章ごとの主人公たちの活劇、苦悩、思惑。 会社という組織のあるべき姿とは。利益追求の行く末とは。 最近じゃダイハツから始まったトヨタグループの不正が頭に浮かぶかもしれない。
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