1,800円以上の注文で送料無料

家康、江戸を建てる の商品レビュー

4

131件のお客様レビュー

  1. 5つ

    32

  2. 4つ

    63

  3. 3つ

    25

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/02/19

とても面白かった。 家康が江戸に入府した経緯は知りながらも、江戸を栄えさせることがこれだけの困難を伴っていたとはまったくしらなかった。新たな角度で歴史を楽しませてもらった。 文体も、歴史の重みを感じさせながらも、現代を踏まえた例えも多く、感情表現も含め親しみ深い。 また、連作最後...

とても面白かった。 家康が江戸に入府した経緯は知りながらも、江戸を栄えさせることがこれだけの困難を伴っていたとはまったくしらなかった。新たな角度で歴史を楽しませてもらった。 文体も、歴史の重みを感じさせながらも、現代を踏まえた例えも多く、感情表現も含め親しみ深い。 また、連作最後の話は締めにふさわしい含蓄深い余韻であった。 おそらく、初めて読むことになった門井氏の作品。今まで手に取っていなかったのが悔やまれる。

Posted byブクログ

2017/02/19

豊臣秀吉が徳川家康に要求した国替えの真意は、低湿地の土地と豊饒な所領の交換であった。家臣団が激怒する中、なぜか家康は要求を受け入れ…。ピンチをチャンスに変えた天下人の挑戦を描く 2016年上期直木賞候補作。タイトルと違って主人公は家康ではない。江戸の町の建設のために川を曲げたり...

豊臣秀吉が徳川家康に要求した国替えの真意は、低湿地の土地と豊饒な所領の交換であった。家臣団が激怒する中、なぜか家康は要求を受け入れ…。ピンチをチャンスに変えた天下人の挑戦を描く 2016年上期直木賞候補作。タイトルと違って主人公は家康ではない。江戸の町の建設のために川を曲げたり、貨幣を鋳造したり、上水を引いたり、城の石垣や天守を造ったりした男たちの物語だった。作者が建築に詳しいことは知っていたが、こういう視点で描かれた歴史モノも斬新で面白かった。 (B)

Posted byブクログ

2017/03/04

治水、貨幣、飲水、石垣、天守。 何にもない荒れ地からいかにして江戸のまちを興したのか。 河川をまげて土地を造り、質のいい小判を造り、上下水道を整備し、江戸城の石垣を積んで白く輝く天守を築く、何ていうか今の東京の繁栄って元を辿れば家康公の時代ありきなんですな。 それぞれ歴史的には...

治水、貨幣、飲水、石垣、天守。 何にもない荒れ地からいかにして江戸のまちを興したのか。 河川をまげて土地を造り、質のいい小判を造り、上下水道を整備し、江戸城の石垣を積んで白く輝く天守を築く、何ていうか今の東京の繁栄って元を辿れば家康公の時代ありきなんですな。 それぞれ歴史的には名もなき人々の努力と意地の賜物で成し遂げられたものだけど、その道のプロっていうのはいつの時代にもいて、先を見通し未来を創っていってるものなんだね。

Posted byブクログ

2017/02/12

歴史小説にはあまり興味が無かったのですが、近年織田信長関連の本を読んだり、「村上海賊の娘」を読んだりするうちに興味が沸いてきました。 この本を読みながら、東京の地図をネットで検索する。 かつて住んでいた場所や、働いていた地名などが文中に出てきて、それが更に興味を湧き立てます。 ...

歴史小説にはあまり興味が無かったのですが、近年織田信長関連の本を読んだり、「村上海賊の娘」を読んだりするうちに興味が沸いてきました。 この本を読みながら、東京の地図をネットで検索する。 かつて住んでいた場所や、働いていた地名などが文中に出てきて、それが更に興味を湧き立てます。 徳川家康という男の偉大さも感じる事が出来ました。 東京誕生の基礎を学ぶ事が出来ましたね。

Posted byブクログ

2017/02/12

大都市江戸 その起こり 視点が主に職人からで斬新で面白かった ただ文章がごつごつしててもう少し滑らかだったらよかったな 著者の名前 15代将軍と同じだけれどペンネームでしょうね ≪ 江戸の町 河、水、金と 天守閣 ≫

Posted byブクログ

2017/02/09

結構なページ数の割に読みやすかった。 家康が江戸を開くプロセスが重要なパーツごとに描かれてて面白かった。 今まであまり考えたことのなかった切り口から江戸、家康像が見えてきた。

Posted byブクログ

2017/02/06

徳川幕府開府に関連したものづくりにまつわる短・中編集。 題材はともかく、作品はどれも小振りな印象。 事業規模でいえば、利根川東遷事業が圧倒的。それに次ぐのは神田上水か。

Posted byブクログ

2017/02/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

家康が江戸入府し、土地を使えるものとし、水を引き、江戸城を作っていくまでの都市づくりについて記している。 治水、上水、石垣、壁など、江戸を作り上げた物語を短編小説で綴る。 主人公に感情移入してしまうような描きぶりで、上手に書かれていると思うが、短編なので、イマイチ物足りない。 こんど、著者の長編歴史小説を読んでみようと思った。

Posted byブクログ

2017/02/03

時代小説、ではあるんだけど時代劇的なお話ではなく、江戸の街づくりを担った職人たちを主役にしたノンフィクション的短編集です。 治水、造幣、築城、といった戦国時代とは一線を画した現代にもつながる治世の原点を垣間見ることが出来、そこに目を付けた家康も偉いし人生を賭けた職人も偉い!と感動...

時代小説、ではあるんだけど時代劇的なお話ではなく、江戸の街づくりを担った職人たちを主役にしたノンフィクション的短編集です。 治水、造幣、築城、といった戦国時代とは一線を画した現代にもつながる治世の原点を垣間見ることが出来、そこに目を付けた家康も偉いし人生を賭けた職人も偉い!と感動しました。 が、著者の文章力がなくて正直魅力半減。 テーマ、というか目の付け所がよいので☆は甘めですが、これが直木賞候補?!とちょっと驚きました。

Posted byブクログ

2017/01/23

江戸は壮大な土木工事の上に誕生した都市であり、決して自然を大切にした都市ではない。人が自然を改造しながらつくっていった都市が江戸。とはいえ現在の都市開発とこの当時の都市開発は何かが違う。その違いはなにか?が今後のテーマ。がちがうのだろうか?そこは今後考えてみたいテーマ。

Posted byブクログ