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家康、江戸を建てる の商品レビュー

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130件のお客様レビュー

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2016/09/07

歴女には程遠いし、時代小説もほとんど読まない。 大河ドラマも興味がなく、戦国武将もあやふや・・・。 そんな私がおもしろい!と思えたこの小説。 直木賞の審査員からは「これは小説ではない」との厳しい意見も出たようだが、個人的にはこれはこれでいいのではないかとも思う。小説の形態は色々...

歴女には程遠いし、時代小説もほとんど読まない。 大河ドラマも興味がなく、戦国武将もあやふや・・・。 そんな私がおもしろい!と思えたこの小説。 直木賞の審査員からは「これは小説ではない」との厳しい意見も出たようだが、個人的にはこれはこれでいいのではないかとも思う。小説の形態は色々あっていいではないか。 まあ、しかしこの本の主人公は家康ではない。 関東のど田舎だった江戸を立派な都に至らしめた陰の主役たちに光を当てている。 利根川の流れを変え、飲み水を引き、貨幣を流通させる。 さらにシンボルとしての天守閣の建設などなど。 どれもこれもへ~っと驚くことばかりで、ちょっとこの知識を自慢したくなった。 利根川って元々どこに流れてたか知ってる? 井の頭ってどうして井の頭だと思う? 金座って聞いたことある? とかね(笑) この本を読んでから全く興味のなかった皇居東御苑も行ってみたいなと思うようになった。 知ってると知らないじゃ大違い。 面白く小説として読ませてくれた本書、とっても良かったです。

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2016/09/07

おもしろかった! 家康って嫌われキャラだけど 私はかっこいい!と思った 江戸の町を作るっていっても 自分は出来上がりを見ることができないんだけど「こうしたい!」気持ちは 秀忠や家光はじめ、家臣の人たちや現場の人たちにもきちんと伝わっていてそれから その孫子まで家康の気持ちを形にし...

おもしろかった! 家康って嫌われキャラだけど 私はかっこいい!と思った 江戸の町を作るっていっても 自分は出来上がりを見ることができないんだけど「こうしたい!」気持ちは 秀忠や家光はじめ、家臣の人たちや現場の人たちにもきちんと伝わっていてそれから その孫子まで家康の気持ちを形にしようと がんばるところが かっこいい! 石の話は ちょっと涙した。 城は白ってギャグ?

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2016/09/02

地味ではあるが、江戸のインフラを作ってきた人達の話は心に残るものがある。こういう戦いを描く歴史小説は斬新で面白い。ブラタモリ好きにはたまらないかも(笑)

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2016/09/01

【2016年直木賞候補】水浸しの低湿地だった武蔵野の大地が、現在大都会東京として世界に知られるまでになったこの未来を、家康は想像できただろうか。多くの名も知らぬ職人や人足たちが成し遂げた仕事を、この本で知ることができました。政治的な背景よりも、治水や貨幣などインフラ事業や経済体形...

【2016年直木賞候補】水浸しの低湿地だった武蔵野の大地が、現在大都会東京として世界に知られるまでになったこの未来を、家康は想像できただろうか。多くの名も知らぬ職人や人足たちが成し遂げた仕事を、この本で知ることができました。政治的な背景よりも、治水や貨幣などインフラ事業や経済体形の発展を描いているのも新鮮です。江戸を建てたのは家康だけど、暮らしを育んだのは人々なのでした。多くの東京の地名の由来を知り、興奮しました。何気なく歩いたあの街も、江戸創始に一役買っていたんだなぁ。とても面白かったです。

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2016/08/31

面白かった。 関東の雄、小田原北条氏を攻め落とした豊臣秀吉の傍らには、徳川家康の姿があった。 秀吉は、家康に関八州を与える。そして、家康は自らの城を江戸に構えた。 古来、多くの武将が自らの居城として、そして戦闘の拠点として城を築いた。 秀吉も同じ。そして最後の戦いは大阪城での決...

面白かった。 関東の雄、小田原北条氏を攻め落とした豊臣秀吉の傍らには、徳川家康の姿があった。 秀吉は、家康に関八州を与える。そして、家康は自らの城を江戸に構えた。 古来、多くの武将が自らの居城として、そして戦闘の拠点として城を築いた。 秀吉も同じ。そして最後の戦いは大阪城での決戦であった。 しかし、家康が江戸に築いたものは... それは、単なる城ではなく江戸という都市を中心とした、徳川施政下にある統一国家であった。 家康は、江戸をどこよりも繁栄する中核都市として発展させるために、利根川という大河川の流れを変えることにより、大きく肥沃な土地として作り上げる。そして、貨幣鋳造の中心を大阪、京都から江戸に引き寄せる。さらに巨大になる都市の必要を満たすために、玉川上水を引き、飲料水を確保する。そして、最後の仕上げに江戸城を、その都市の象徴として築き上げた。 これらひとつひとつの物語が、本書のそれぞれの章立てとなっており、本書を読むことにより読者は江戸を造るという大事業を追体験することができる。 関ヶ原の合戦以降、ほぼ300年に亘って続いた、徳川家支配による平穏な時代。その基礎を作り、江戸を築いたのは、やはりまさしく家康であった。 そして、家康が築いた江戸の町に、現代日本の中心も成り立っているのだ。

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2016/08/30

内容(「BOOK」データベースより) 「北条家の旧領関東二百四十万石を差し上げよう」天正十八年、落ちゆく小田原城を眺めながら、関白・豊臣秀吉は徳川家康に囁いた。その真意は、水びたしの低湿地ばかりが広がる土地と、豊饒な現在の所領、駿河、遠江、三河、甲斐、信濃との交換であった。愚弄...

内容(「BOOK」データベースより) 「北条家の旧領関東二百四十万石を差し上げよう」天正十八年、落ちゆく小田原城を眺めながら、関白・豊臣秀吉は徳川家康に囁いた。その真意は、水びたしの低湿地ばかりが広がる土地と、豊饒な現在の所領、駿河、遠江、三河、甲斐、信濃との交換であった。愚弄するかのような要求に家臣団が激怒する中、なぜか家康はその国替え要求を受け入れた…。ピンチをチャンスに変えた究極の天下人の、面目躍如の挑戦を描く快作誕生!

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2016/08/25

家康主人公と思ってたら違った。現代に続く江戸を作った文官や職人たちの話は、小説というより、気の利いたノウハウ本という体で、書かれている。江戸名所に行きたくなった。

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2016/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

世界に冠たる大都市TOKYO=江戸を作り上げた家康の意志。信長から秀吉、そして時代は家康の戦国時代の終焉を遂げた天下統一。その中で、関東の荒れ地を治水・交通・経済の発展を期して臨んだ一大プロジェクト。 「江戸城を建てる」ではなく真に「江戸を建てる」ことを成し遂げ、それが現在の東京の発展に引き継がれている。 単なる歴史小説では終わらない面白さがあった! 今度、東京に行く機会があれば、江戸城の名残をゆっくり散策してみたい。

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2016/08/17

秀吉の命により、当時、何もなかった江戸に入った家康。そこから、江戸の町を作り上げるまでの家康の奮闘ぶりが描かれているのかと思ったが、実際には江戸の町を作った職人さんたちの話。ところどころで、「現在の〇〇」と言った注釈が入るので、歴史小説よりも分かりやすく、なかなか興味深い作品だっ...

秀吉の命により、当時、何もなかった江戸に入った家康。そこから、江戸の町を作り上げるまでの家康の奮闘ぶりが描かれているのかと思ったが、実際には江戸の町を作った職人さんたちの話。ところどころで、「現在の〇〇」と言った注釈が入るので、歴史小説よりも分かりやすく、なかなか興味深い作品だった。

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2016/08/14

タイトル通り、江戸の都構築にあたっての家康の功績に焦点をあてる。特に水、貨幣のインフラ整備は特筆すべき。

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