私の本棚 の商品レビュー
面白い.本棚には,入れる本と収納という2つの要素に関する哲学が反映される.23名の方々の哲学を堪能できる.
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作家さんや大学教授やアーティストの方などの本棚についての思いや、写真がつづられている一冊。 私は本が好きでいつか書斎を持ちたいと思っており、 他の人の本棚がどんなものか興味があり読んでみました。 床に山積みにしたり、床がぬけたり、本専用のお部屋があったりと色々ありましたが、作...
作家さんや大学教授やアーティストの方などの本棚についての思いや、写真がつづられている一冊。 私は本が好きでいつか書斎を持ちたいと思っており、 他の人の本棚がどんなものか興味があり読んでみました。 床に山積みにしたり、床がぬけたり、本専用のお部屋があったりと色々ありましたが、作家さんならではというか、仕事場に本棚を設置し、資料として収納しているという方が多かった。 私は昨年本棚を自作し、どんどん買うのであふれてしまう。だけど、今自分がおさめられる範囲で、本をチョイスしていくのもまた乙だなと思っている。 いつか稼げるようになったら、自分専用の書斎がほしい。
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本、というよりまさに「本棚」についてのお話が多かったので、(自宅でどういう本棚を作ったかとか)「棚」ではなく、「本棚の中身」のお話だったらもっと好きだなと思いました。
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本をめぐる、そして本棚をめぐる本好きの人たちのエッセイ集。 本棚に入りきらず、床に本の山を築く人、本のために本専用の部屋を借りてしまう人、みんなそれぞれ本を愛する人たち。同好の士として、わかるわかると楽しく読んだ。 なんてったって、本棚を眺めているだけで、至福のひと時を味わえる。...
本をめぐる、そして本棚をめぐる本好きの人たちのエッセイ集。 本棚に入りきらず、床に本の山を築く人、本のために本専用の部屋を借りてしまう人、みんなそれぞれ本を愛する人たち。同好の士として、わかるわかると楽しく読んだ。 なんてったって、本棚を眺めているだけで、至福のひと時を味わえる。図書館派には、およそわからない思い。 やっぱり、作家の人たちのために、本を、しかも新本を買おう。何故なら、作家たちはその印税で生活しているのだから!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・小野不由美 「すべての本を一列に並べよ」 ・椎名誠 「消える本箱」 ・赤川次郎 「エバーグリーンの思い出」 ・赤瀬川原平 「本棚の行政改革は難しい」 ・児玉清 「To be or not to be」 ・南伸坊 「怪しい趣味」 ・井上ひさし 「本の力」 ・荒井良二 「本棚は難しい」 ・唐沢俊一 「価値のない価値」 ・内澤旬子 「書棚はひとつだけ」 ・西川美和 「蔵書の掟」 ・都築響一 「本棚が、いらなくなる日」 ・中野翠 「昔は祭壇だったのに」 ・小泉武夫 「滅茶くちゃな本棚」 ・内田樹 「少年期的読書」 ・金子國義 「〈永遠の美しさ〉に囲まれて」 ・池上彰 「父の後姿」 ・田部井淳子 「読書のベースキャンプ」 ・祖父江慎 「ピノッキオの本棚」 ・鹿島茂 「愛人に少し稼いでもらう」 ・磯田道史 「和本が落ちてきて」 ・酒井駒子 「混ざりあう心地よさ」 ・福岡伸一 「アマチュアの本棚」 他人の本棚の中身って気になります。 本棚、ひいては書斎にどんな本があるのか。 どのように並べているのか。 綺麗にきっちり並べている人、あえて雑然と並べる人。 鹿島茂などは、増殖する本の置き場所に困った挙句、重厚な書斎イメージが欲しい人のために、撮影スタジオとして貸し出しているくらいなのだ。 重々しい木のテーブルといす、天井にきらめくシャンデリア、棚に整然と並ぶ川装丁の本。そんな書斎。 うっとり。 本はどんどん増殖していくので、増やさないように気をつけている人、増えたら引っ越しをする人。 皆さん、そこが苦労のしどころのようですが、それでも紙の本を手にする至福には代えられない。 この本には出てきませんが、私が一番憧れる書斎は京極夏彦のもの。 壁のほぼすべてが天井までの高さの本棚。 中二階に独立したスペースとしてある「水木楼」(水木しげる著作本コーナー)も含めて、四十畳ほどの広さ。 うっとり。 解説は、これまた「一階のすべてが書庫」という家に住んでいる新井素子。 結婚する時、辞書しか持って行かなかった彼女も、やはり増え続ける本のために家を建てるのである。 本について、読書体験について書いているものを読むのは、なんて楽しいのでしょう。 あ、ただひとつ難点が。 それぞれの初出が記載されてないので、その出来事がいつごろの話なのか分からない。 故人の方もいるので、必ずしも最近書かれた文章ばかりではないと思うのだけど、そのわりに著者の紹介文は最近の出来事にも触れているので、少し混乱します。
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『私の本棚』ってタイトルで、自分の本棚について触れるだけで、こんなにも多種多彩なエッセイ集になるなんて、読んでみるまで思いもしなかった。 p.226 新井素子解説より まさにその通り。 そこから自分の理想の本棚想像したり、忘れていたような自分の本棚を思い出したり、頭の中でどん...
『私の本棚』ってタイトルで、自分の本棚について触れるだけで、こんなにも多種多彩なエッセイ集になるなんて、読んでみるまで思いもしなかった。 p.226 新井素子解説より まさにその通り。 そこから自分の理想の本棚想像したり、忘れていたような自分の本棚を思い出したり、頭の中でどんどん広がっていく。
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井上ひさし、椎名誠、赤川次郎、児玉清、南伸坊、内田樹、小泉武夫、池上彰、田部井淳子、鹿島茂、磯田道史、福岡伸一ら、愛書家23人の“自分の本棚”に関わるエッセイ集。2013年出版、2016年文庫化。 本好きというのは不思議なもので、自分の関心のある分野の本をたくさん読みたいのは当然...
井上ひさし、椎名誠、赤川次郎、児玉清、南伸坊、内田樹、小泉武夫、池上彰、田部井淳子、鹿島茂、磯田道史、福岡伸一ら、愛書家23人の“自分の本棚”に関わるエッセイ集。2013年出版、2016年文庫化。 本好きというのは不思議なもので、自分の関心のある分野の本をたくさん読みたいのは当然ながら、読書論や読書案内どころか、何の役にも立ちそうもない、本屋や他人の書斎・本棚について書かれた本にまで興味は広がっていくのである。。。 本書も、23人のプロの愛書家が、増え続ける本と如何にして闘い、折り合いをつけ、付き合っているのかを、とりとめもなく(著者の皆様、失礼!)綴っているだけで、なんらかのハウツーを教えてくれるわけでもないのだが(笑)、そのエピソードはなんとも愉快である。 イラストレーター・南伸坊の、本棚を見ていると自分の頭を整理するために四六時中本の並べ替えをしているので、それを止めるために作った“フタのついた本棚”。エッセイスト・中野翠の、「私はこれらの本をたいせつに思っているんだ、私の心のまんなかあたりはこういう本で成り立っているんだ―ということを目に見えるようにハッキリさせておきた」いという“祭壇のような本棚”。。。等々 僅か一畳分のスライド本棚1架で遣り繰りをする身には、なんとも羨ましくも楽しい作品集。 (23人の愛書家の本棚にどんな本が並んでいるか(=お奨め本)が書かれているわけではありません。念のため) (2016年2月了)
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本は無数に増えていく、本棚に入りきらない本は積ん読状態、これって結構普通らしいことがわかった。とはいえ、買った本はどんどん読んで本棚にしまわなくちゃ。
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本好きな著名人たちの本棚の内容が分かるのが楽しい。 祖父江慎さんがこだわりを持っているピノッキオの本棚が 可愛らしかった。 好きなものを集めたくなる気持ち、よく分かるなあ。
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私の部屋にも、本が溢れている。 大学入学以降自由にできるお金が一気に増えたせいか、はたまた古本屋という魔物に出会ってしまったせいか。 ここ数年で蔵書は増えに増え、現在三千冊近くが部屋を占拠している状態だ。 ホームセンターで入手した天井までの突っ張り本棚四つと、その間に棚板を渡して...
私の部屋にも、本が溢れている。 大学入学以降自由にできるお金が一気に増えたせいか、はたまた古本屋という魔物に出会ってしまったせいか。 ここ数年で蔵書は増えに増え、現在三千冊近くが部屋を占拠している状態だ。 ホームセンターで入手した天井までの突っ張り本棚四つと、その間に棚板を渡してできた棚二つ分。 そこにさえ収まらず、結局衣装ケースの上とベッドの下も、本が占領している。 ついでに言うなら、文庫の棚は前後二列だし、並べられない分はすき間に詰め込んである。 「もうすぐ引っ越すし」を口実にほったらかした末の惨状を横に(机に座り、左側の壁一面が本棚なのだ)、流石に「こりゃ汚い…」と漏らさずにはいられない。 四月になればもう少し広い家に移るので、少しはましになるだろうけれど。 漫画や雑誌は売りに出せても、その他の本は好き嫌い関係なく囲い込むタイプなので、きっとまたしばらくしたら同じ事を呟く羽目になるのだろう。 だけど、そんな私にも、本棚一つで事足りていた時代があった。 高校生の頃までの私にとって、「私の本棚」といえば、幼少時に親から買い与えられた重厚な木の本棚一つだったのだ。 H.A.レイの『星座を見つけよう』や『せいめいのれきし』。 エンデの『はてしない物語』やトールキンの『ゆきてかえりし物語』。 私の聖書に等しかった実業之日本社の『世界の民話』やマルシャークの『森は生きている』、三田村信行の『ぼくが恐竜だったころ』。 それから、ページがばらばらになるくらい何度もめくった、学研版『ジュニアサイエンス大図鑑』や、スーパー文庫の『宮沢賢治童話大全』。 全て記すのは流石にやめておくが、並んでいる本のタイトルも多分その大体の位置も思い出せるくらい何度も何度も眺めた「私の本棚」は、本当に満たされていて、本当に美しかった。 多少思い出の中で美化されているところもあるだろうが、余白がなくなった時点で足すことも引くことも許さない雰囲気を持つようになったそれは、施された装飾も荘厳で、よく意味もなくその彫りを指でなぞったものだった。 「あまり本が入らないから」という理由で前の引っ越し時に処分してしまったことが、今更ながら悔やまれてならない。 そのほろ苦い未練のせいか、それとも結局それが私の原点であり理想だからなのか、今度の引っ越し先を思い浮かべる度、私はあの「私の本棚」の復活を予感せずにはいられない。 自分のことなのに、予感も何もないんだけどね。 この本を読みながら、それぞれの本棚を眺めながら、そしてそれに「あなたは私か…?」となりながら、やっぱり行きつくのは私だけの「私の本棚」なのだ。
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