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ムーンナイト・ダイバー の商品レビュー

3.7

61件のお客様レビュー

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2019/01/28

当事者じゃないとちゃんとは理解できないんだろうなって思った。 この会の規制の多さや、警戒の仕方に、そこまで?!って思ってしまう。 7年たって、次から次へと大きな災害があり、どれもどんどん風化していく。 ずっとずっと憶えていかなきゃって思った。

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2022/01/11

この著者の作品とはなぜか縁が遠かった。ドラマ化もされた「永遠の仔」も序盤でどうしても入り込めず、、、だったのだがついに一冊目読了。 震災後、福島沖とおぼしき立ち入り禁止の海に潜水し、犠牲者の遺品を集める主人公。親しい人を失った人々が秘密裏に結成したクラブが依頼人となり、海の底か...

この著者の作品とはなぜか縁が遠かった。ドラマ化もされた「永遠の仔」も序盤でどうしても入り込めず、、、だったのだがついに一冊目読了。 震災後、福島沖とおぼしき立ち入り禁止の海に潜水し、犠牲者の遺品を集める主人公。親しい人を失った人々が秘密裏に結成したクラブが依頼人となり、海の底から思い出の品をすくいあげていく。 小説の中の恋愛フレイバーはなんというか初出誌である「オール読物」読者層(つまりはおっさん。はい、私もです)へのサービス的な要素も感じないではないが、実際生きていることのリアリティはこうした場面でもっとも輝きを持つのかもしれない。 何より、主人公がクライマックス付近で意志をもって冬の海に下っていくシーン、そして主人公が強い潮の流れに引き込まれていくシーンは幻想的にして、深い印象を残す。やはり我々は自分の意志で生きているだけではなく、どこかで誰かによって「生かされている」という部分もあるのだろう。 月並み(ムーンナイトだけに・・)だが、そんなことを思った。

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2018/05/03

これは、なかなか感想が難しい 違法と知りながら、震災後の海に潜って遺品を持ってくるダイバーと それを待っている人の話 震災に触れる本は、あった方が良いと思うけど こんなに性的な描写必要なのかな?

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2018/04/24

東日本大震災から8年。 帰宅困難区域の復興整備を進めていく方針であるニュースを先日目にした。 8年という歳月は、被災した方達にどんな変化をもたらしたのだろう。 ムーンナイトダイバーでは、残された人達の後悔や申し訳なさといった気持ちの葛藤が読んでいてしんどい。 生と死の狭間のよう...

東日本大震災から8年。 帰宅困難区域の復興整備を進めていく方針であるニュースを先日目にした。 8年という歳月は、被災した方達にどんな変化をもたらしたのだろう。 ムーンナイトダイバーでは、残された人達の後悔や申し訳なさといった気持ちの葛藤が読んでいてしんどい。 生と死の狭間のような浮遊感は最期まで抜けなかった。 結局誰も報われない。 起きてしまったこと。 それによってついた傷。 それはずっとずっと消えない。 どうしようもないことを再確認させられたような。 でも、最終的に物語りは前を向いていく。 でもだからといって完全なまでに前向きになれない読後感こそがリアルなのかもしれない。 そうゆうところに作者の誠実さを感じてしまう。 写真:岡本隆史 装幀:関口聖司

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2018/03/14

たくさんの亡くなった人、たくさんの生きている人。あの日あったことをみんなそれぞれ思っていて、今を生きている。

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2018/01/07

東北の海。思い出捜しに夜だけ潜るダイバー。これだけで何をモチーフにしているか想像できてしまうが、それが大衆の願いとして否定できないからついはまってしまう。ムーンナイト・ダイバーが最後に漏らした望みが忘れられない。

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2017/11/19

何年経っても、今だから読まないといけない本だと感じると思います。真摯に生きる事、生かしてもらっている事を感じられる小説だと思います。心から、読んで良かったと思いました。

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2017/05/04

3.11の震災で一命を取り留めたにもかかわらずサバイバーズギルトなど心の傷に苦しむ人たちが七度目の春を迎えた今も少なくないことは看過出来ない現実。 この本の存在は大まかな内容も含め以前から知っていたのだがこんな切り口であるとは…やはりこれまで死に向き合った創作をされて来た天童さん...

3.11の震災で一命を取り留めたにもかかわらずサバイバーズギルトなど心の傷に苦しむ人たちが七度目の春を迎えた今も少なくないことは看過出来ない現実。 この本の存在は大まかな内容も含め以前から知っていたのだがこんな切り口であるとは…やはりこれまで死に向き合った創作をされて来た天童さんならではなのだろう。 欲望を満たすことでしか生きていることを確かめられない人の性を赤裸々に綴った内容は非難も覚悟だったろうがそれでも描き切った勇気に改めて敬意を表したい。 口ばかりの政治家よりよほど被災者に寄り添った良作である

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2017/04/16

東日本大震災後の東北。月明りを頼りに秘密裏に海に潜るダイバー。流されてしまった思い出の品物を探しに。 体験した人たちにしか解らない思いを見つける。

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2017/04/14

熊本地震からちょうど1年。 熊本の2度の揺れはすごかったし、夜中でなければもっとたくさんの被害があったと思われる。 でも、東日本とはやはり比べるものではないけど、大きく違う。 津波、放射線、、 亡くなった多くの人、残され生きる人に思いをはせた。

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