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怒り(上) の商品レビュー

3.8

199件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2016/02/14

中年夫婦が自宅で殺された。犯人は現場に「怒」の文字を残し、逃亡を続けている。 自分たちの日常に正体不明の男が現れたら、彼を愛し始めたとして、私たちは彼を最後まで信じることができるのか…。疑心暗鬼になる登場人物たちにだけではなく、作品は読者にまで問いかける。 一応の結末を迎えても、...

中年夫婦が自宅で殺された。犯人は現場に「怒」の文字を残し、逃亡を続けている。 自分たちの日常に正体不明の男が現れたら、彼を愛し始めたとして、私たちは彼を最後まで信じることができるのか…。疑心暗鬼になる登場人物たちにだけではなく、作品は読者にまで問いかける。 一応の結末を迎えても、やり切れなさが残った。

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2016/02/13

衝動買いしたけど、一日で読んでしまうくらい、次が気になって仕方なかった。一体誰が犯人なんだろう・・・。

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2017/06/04

298 逃亡する凶悪殺人犯。犯人に似た3人と、その3人それぞれに深く関わった人々の話。 それぞれの話は良いとして、読解力がないからなのか、個人的には、冒頭の殺人の理由がわからないまま、かつ、犯人が抱いていた『怒り』が何に対してのものだったのかわからないまま物語は終わり、モヤモヤ感...

298 逃亡する凶悪殺人犯。犯人に似た3人と、その3人それぞれに深く関わった人々の話。 それぞれの話は良いとして、読解力がないからなのか、個人的には、冒頭の殺人の理由がわからないまま、かつ、犯人が抱いていた『怒り』が何に対してのものだったのかわからないまま物語は終わり、モヤモヤ感が残った。 同著者、読了3作目。

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2016/02/08

八王子で殺人事件があり 犯人は逃走! 犯人の特徴は 左利き、右頬に3つのホクロ 東京、千葉、沖縄 の3ヶ所でこの特徴を持った謎の男が出現! ハラハラしなかった! 下巻に期待

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2016/02/07

身近にいつのまにかいる、ちょっと落ち着く人。でも過去を話したがらない得体のしれない人。顔を変えて逃走している殺人犯。どことなく似ている特徴。信じる?信じられない?どこにでも起こりそうな心の動きがリアル。

Posted byブクログ

2016/02/03

電車の中、皆がスマートフォンを見つめる中、久々に読書をしようと購入。映画化もされるし、読んでいない「怒り」を選んだ。 就職活動では、芥川賞、直木賞をチェックするのは必須だ。必ず筆記にでる。2002年、ワールドカップで盛り上がる一方で就職活動をしなければいけなかった僕は、当然のよ...

電車の中、皆がスマートフォンを見つめる中、久々に読書をしようと購入。映画化もされるし、読んでいない「怒り」を選んだ。 就職活動では、芥川賞、直木賞をチェックするのは必須だ。必ず筆記にでる。2002年、ワールドカップで盛り上がる一方で就職活動をしなければいけなかった僕は、当然のように記憶した。 吉田修一「パークライフ」。 あれから10年以上たち、芥川賞・直木賞も誰が受賞したかぐらいはチェックするものの、その後吉田修一より輝きを放っている作家には会っていない。 「怒り」は今の自分の生き方がいかに薄氷の上にあるのかを実感させてくれる。襲いかかってくる理不尽な不条理は許すことはできないが、ただただ、退屈な日常も尊いと思わせてくれる、名作だと思った。

Posted byブクログ

2016/02/01

主な主人公と思われる3人の生活が淡々と描かれているが、ところどころに見せる、犯人と思われる人物の伏線がうまく散りばめられていて飽きない。 天気の悪い休日だったため一気読みでした。 下巻が楽しみ!

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2016/01/31

3人のうち誰が犯人なのか、ちょっとづつ特徴を明らかにして読み手をドキドキされるやりかたがうまい! この先どうなるのか知りたくてやめられない。

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2016/01/28

善良な夫婦が惨殺された殺人事件の現場には「怒り」と書かれた血文字が残されていた。容疑者の男はそれから1年、顔を変えて逃走を続けている。 物語は、3人の謎の男を軸に進む。 沖縄の離島で子供たちが親しくなったバックパッカー、ゲイの会社員が発展場で出会った不思議な男、世間に溶け込めな...

善良な夫婦が惨殺された殺人事件の現場には「怒り」と書かれた血文字が残されていた。容疑者の男はそれから1年、顔を変えて逃走を続けている。 物語は、3人の謎の男を軸に進む。 沖縄の離島で子供たちが親しくなったバックパッカー、ゲイの会社員が発展場で出会った不思議な男、世間に溶け込めない女性が愛した漁港の青年。 男と相対する人びとは、それぞれの事情を抱えながらそれぞれの小さな世界で生きていて、男への親愛と疑念を育ててゆく。 どのエピソードにも、愛しながらも信じられない悲しさがある。気付きがあって喪失がある。読み終えたあとに感じるやりきれなさは、読者に届ける怒りでしょうか。ミステリータッチではあるけれど、あくまでミステリーではなく市井の人びとが主役の人間ドラマ。繊細な機微を描きながらも一気に読ませるのは、さすがの筆力としかいえない。 近頃の吉田修一は、ますます鋭くなっていく気がする。えぐるような生々しい描写力、このひとはどこまで深く人間を見るのだろう。

Posted byブクログ