怒り(下) の商品レビュー
内なる怒りは、わからなくもないが、殺害にまで及ぶとは 単に未熟者であるがゆえの犯行に済ませて良いのか? 信じるとは、なんなのか 心情などない 全ては、脳の働き
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・どんなに愛していても、信じたいと思っていても、素性の知らない誰かを信じきることは難しい。きっと、相手の過去を知れば知るほど、その人のことを信じられる。
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2024年9月23日読了。素性の知れない男たちへの疑念は、三か所の人々にそれぞれ波紋を起こし、警察の捜査とつながり事件となる…。うーーむ下巻の納め方は少々釈然としないというか、「いい話すぎ」「犯人下衆すぎ」「すれ違いすぎ」といった感想を持ってしまいもする。結局他人の感情とか素性っ...
2024年9月23日読了。素性の知れない男たちへの疑念は、三か所の人々にそれぞれ波紋を起こし、警察の捜査とつながり事件となる…。うーーむ下巻の納め方は少々釈然としないというか、「いい話すぎ」「犯人下衆すぎ」「すれ違いすぎ」といった感想を持ってしまいもする。結局他人の感情とか素性って、素性の知らない第三者であっても親しい家族や共同体のメンバーであっても、本当のところはわからないものなんだよな…推測しながら対応を小出しにしながらやり取りしていくしかないよな…などと思う。しかし、下巻最後まで読んでもタイトルの「怒り」はどうも腑に落ちなかった。登場人物たちの抱いている感情って「怒り」なの??
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若い夫婦が惨殺される事件が発生。犯人の山神が姿を消してから一年、東京、千葉、沖縄で暮らす全く接点のないそれぞれの家族の元に、正体不明の男が現れる。 3人のうち誰が山神なのか。 自己嫌悪や身近な人への疑心暗鬼が痛々しい。彼らも被害者と言っても過言ではないのでは…。
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結末が気になって最後の方は一気読み。 人を信じる、信じ切ることってなんだろーなぁ。 信じたいからこそ不安。 ぐるぐるする気持ちがよくわかる。 人を信じるとはつまるところは自分を信じること。 ゾワゾウほんと怖かった!
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3つの場所のストーリーにはどうしようもない閉塞感が共通しています。信じていいのか、信じない方がいいのか、どちらも辛い結果が投げつけられて、後の始末をするのは結局は自分自身なんだな。スッキリした結末ではない分、心に残ります。映画は観ていませんが配役のを思い浮かべながら読んでいました...
3つの場所のストーリーにはどうしようもない閉塞感が共通しています。信じていいのか、信じない方がいいのか、どちらも辛い結果が投げつけられて、後の始末をするのは結局は自分自身なんだな。スッキリした結末ではない分、心に残ります。映画は観ていませんが配役のを思い浮かべながら読んでいましたが、配役ピッタリだと思います。映画観たいです。
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東京八王子で起きた夫婦惨殺事件。現場には大きな「怒り」の血文字が残される。犯人は一年以上逃亡し、全国民の注目の的になっている。そんな中、東京、沖縄、千葉に素性のわからない男が3人現れる。 人を信じるって難しい。 信じたくても、相手の過去や、家族のことを知らないと信じられないのか。 どんなに一緒に過ごしても。どんなに愛したとしても。 でも結局愛した人は信じるべき人だった。 過去や家族、周りの人間関係にとらわれず、今自分と向き合っているその人だけを見ればいい。信じればいい。 じゃああの人はどうなるんだ。
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映画が原作を裏切らないと思った数少ない作品。 キャストの演技力がすこぶる高い。 直人と優馬の母親の場面がひたすらに儚くて切ない。 映画では犯人の顔は描写されないけど、 個人的には犯人が誰か分かった後の回想シーンで、印象的な表情をワンシーン切り取って欲しかった。
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映画化されていたのを思い出して手に取りました。猟奇殺人の犯人に迫っていくミステリーかと思っていましたが、むしろ人間ドラマ寄りの話。怪しい3人の男のうち、犯人は誰なのかと気になって読み進めましたが、終わり方にはスッキリ感はなかったかな、と感じました。それでも、それぞれの登場人物の考...
映画化されていたのを思い出して手に取りました。猟奇殺人の犯人に迫っていくミステリーかと思っていましたが、むしろ人間ドラマ寄りの話。怪しい3人の男のうち、犯人は誰なのかと気になって読み進めましたが、終わり方にはスッキリ感はなかったかな、と感じました。それでも、それぞれの登場人物の考え方や心理描写がしっかりと描かれていたところや、考えさせられるところが多く、読んでよかったと思います。
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登場人物それぞれの信じることの難しさが描かれている。みんな(泉は除いてかな。)自分自身を信じたり、大切にすることができないから、大切にしたいと思う人のことも信じられなかったし、一度は信じても簡単に揺らいでしまっていた。 「あといくつこういうことに目をつぶれば安心出来るんだろうか」...
登場人物それぞれの信じることの難しさが描かれている。みんな(泉は除いてかな。)自分自身を信じたり、大切にすることができないから、大切にしたいと思う人のことも信じられなかったし、一度は信じても簡単に揺らいでしまっていた。 「あといくつこういうことに目をつぶれば安心出来るんだろうか」という洋平の言葉。娘である愛子のことも信じられなかった父親、それを自分自身がわかっている洋平、愛子も全部分かってた。切なかった。 ミステリー小説ではない。
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