怒り(下) の商品レビュー
映画化されていたのを思い出して手に取りました。猟奇殺人の犯人に迫っていくミステリーかと思っていましたが、むしろ人間ドラマ寄りの話。怪しい3人の男のうち、犯人は誰なのかと気になって読み進めましたが、終わり方にはスッキリ感はなかったかな、と感じました。それでも、それぞれの登場人物の考...
映画化されていたのを思い出して手に取りました。猟奇殺人の犯人に迫っていくミステリーかと思っていましたが、むしろ人間ドラマ寄りの話。怪しい3人の男のうち、犯人は誰なのかと気になって読み進めましたが、終わり方にはスッキリ感はなかったかな、と感じました。それでも、それぞれの登場人物の考え方や心理描写がしっかりと描かれていたところや、考えさせられるところが多く、読んでよかったと思います。
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登場人物それぞれの信じることの難しさが描かれている。みんな(泉は除いてかな。)自分自身を信じたり、大切にすることができないから、大切にしたいと思う人のことも信じられなかったし、一度は信じても簡単に揺らいでしまっていた。 「あといくつこういうことに目をつぶれば安心出来るんだろうか」...
登場人物それぞれの信じることの難しさが描かれている。みんな(泉は除いてかな。)自分自身を信じたり、大切にすることができないから、大切にしたいと思う人のことも信じられなかったし、一度は信じても簡単に揺らいでしまっていた。 「あといくつこういうことに目をつぶれば安心出来るんだろうか」という洋平の言葉。娘である愛子のことも信じられなかった父親、それを自分自身がわかっている洋平、愛子も全部分かってた。切なかった。 ミステリー小説ではない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
誰もが人には言えない事情を抱えており、それが疑わしく見えてくる。人に言えないことってみんな抱えてると思う。その中で人を信じることの難しさを痛感させられた一冊。 上巻下巻と長編の物語だったけど読みやすくてすぐに読み終わった!ただ、山神は死なないとダメだったのかなあ。事件の詳細が気になる。
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誰が山神なのかハッキリさせたくて一晩で読み終えた。。 正直色々と含みがあり、個人的に終わり方は好きじゃなかったが、内容としては人間の様々な描写から考えさせられるところもあり、全体的に満足だった。 実写化の配役を敢えて読了まで見ずに答え合わせのようにキャストを見たのはワクワクが止ま...
誰が山神なのかハッキリさせたくて一晩で読み終えた。。 正直色々と含みがあり、個人的に終わり方は好きじゃなかったが、内容としては人間の様々な描写から考えさせられるところもあり、全体的に満足だった。 実写化の配役を敢えて読了まで見ずに答え合わせのようにキャストを見たのはワクワクが止まらなかった。 (洋平と愛子はあまりにも美化されすぎているように思った以外は総じて満足です。笑)
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映画を見た時ほど悪い気分にはならなかった。 いずみのシーンがどうしてもトラウマで、小説に手を出すには何年もかかった。あれこそがわたしの怒りに繋がる部分。 影のある、どこか不思議な人たちではなく 誰にでも明るくいい人、のほうが罪人だったりする。だけど誰とも深い関係にはならない......
映画を見た時ほど悪い気分にはならなかった。 いずみのシーンがどうしてもトラウマで、小説に手を出すには何年もかかった。あれこそがわたしの怒りに繋がる部分。 影のある、どこか不思議な人たちではなく 誰にでも明るくいい人、のほうが罪人だったりする。だけど誰とも深い関係にはならない...人の善意に感謝せず、逆にその人の人生を壊す。 一体、山神ってどのように育ったのだろう? 「怒り」の背景がもっと知りたかったような。
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久しぶりに上下巻の本を読んだ。 色んな信じるがあって、こう言う終わり方じゃない方が良かったけど、じゃあどう言う終わり方なら良いのか…なんて、考えてしまったりして。 切ない話しだった。
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映画が公開された当初に見て内容はぼんやりと覚えていたけれど、読み始めて最初から引き込まれる。なんとなく行く方向は分かるが、その曖昧さゆえに、より続きが早く読みたくなる。映画で見た時は涙するような感覚はなかったと思ったけれど、年を重ねて見え方が変わったのもあるだろうし、映画と違って...
映画が公開された当初に見て内容はぼんやりと覚えていたけれど、読み始めて最初から引き込まれる。なんとなく行く方向は分かるが、その曖昧さゆえに、より続きが早く読みたくなる。映画で見た時は涙するような感覚はなかったと思ったけれど、年を重ねて見え方が変わったのもあるだろうし、映画と違ってより登場人物の感情の動きに揺さぶられたというのもあって、後半は何度も目頭が熱くなった。 全編通して、タイトルの「怒り」よりも作者は「信じる」という言葉をキーワードにしているように思えた。それぞれの登場人物は、ある人に対し信じたのに裏切られた怒り、相手を信じれなかった自分への怒り、相手を信じてしまった自分への怒りも感じていた。怒りが発生する原因がすべて信じるということであるから、そちらの方がキーワードのように感じられるが、作者が「怒り」と題したのはなぜか、凶悪犯の怒りは何を象徴していたのか、もう少し考えてみたい。
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派手さはない?けど、淡々と、そして現代感があって残酷さとやるせなさを感じました。 これ、映画気になる。 いろいろ繋がっていて、読者はそれぞれを読めるんだけど、それでも、全部は繋がらない。あれ?なんで?って思う点が多々。小説のようにそれぞれの立場からを全部見ることができてもわからな...
派手さはない?けど、淡々と、そして現代感があって残酷さとやるせなさを感じました。 これ、映画気になる。 いろいろ繋がっていて、読者はそれぞれを読めるんだけど、それでも、全部は繋がらない。あれ?なんで?って思う点が多々。小説のようにそれぞれの立場からを全部見ることができてもわからないことってあるから、現実で一つの立場しか見ることができない我々は、わからなくって当然よね、わかった風をしてはいかんよね、って感じました。 うーん回りくどい文章になってしまった。 のに直さないで投稿。
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1つの事件を取り巻く3つの場面での物語が並行して進んでおり、場面が切り替わるごとに「次はどうなるんだ」という期待感やハラハラが満載で、おもしろかったです。
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2023/09/24 上巻を読み終え、間髪入れずに下巻を読み進めた 中盤は読んでいて鼓動が止まらなかった すべてが明かされる頃には、すべてが終わっている遣る瀬なさがあった
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