望郷 の商品レビュー
閉鎖的な島
一つの島で生きる、生きていた人達の物語。 閉鎖的な環境、狭い世界での価値観、他人との距離感、逃げ場のない気持ちをどうするか考えた時に島を出る…という結論に至るのもうなずける。 逆に出たい気持ちはあれど、出ることが出来ない気持ちもうなずける。 読んでいてどんどん沈んだ気持ち...
一つの島で生きる、生きていた人達の物語。 閉鎖的な環境、狭い世界での価値観、他人との距離感、逃げ場のない気持ちをどうするか考えた時に島を出る…という結論に至るのもうなずける。 逆に出たい気持ちはあれど、出ることが出来ない気持ちもうなずける。 読んでいてどんどん沈んだ気持ちになりました。
鹿内美保
「この本は短編集だったから、読みやすかったけど、長編の方が湊かなえさんの本は面白いと感じた。」という中学生時代の感想が残っていた。読み返して今の自分はどう感じるか気になる。
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それぞれの家庭環境が伝わってきた 殺人を侵してしまったがそれでもこの先 家庭を持って生きて行く。複雑な気持ちを抱えながらも生きて行く主人公達の気持ちが痛かった。 いじめの場面が多かったが、家族や教師、 身近な人達が支えてくれたからこそ乗り越えられたと思う。ミステリーなのに小説ぽく...
それぞれの家庭環境が伝わってきた 殺人を侵してしまったがそれでもこの先 家庭を持って生きて行く。複雑な気持ちを抱えながらも生きて行く主人公達の気持ちが痛かった。 いじめの場面が多かったが、家族や教師、 身近な人達が支えてくれたからこそ乗り越えられたと思う。ミステリーなのに小説ぽく読みやすかった。ミステリーが苦手な人でも読みやすいのでおすすめ‼︎
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読み始めてすぐに、ずいぶん前に、ドラマで見たやつだと気づいた。 広末さんがでてましたよね。 どれも読みやすくサクサク読み終わりました。 海の星がお気に入りです。
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島が故郷の人達の物語。 白綱島の6つの短編です。どの物語にも共感できる登場人物がいるのが読み手を見透かされてるような感じになります。 中でも雲の糸がお気に入りです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
湊かなえ作のある島を舞台とした連作小説 やはり不幸な生い立ちを書かせたらお手のもので、日本人の閉鎖的な部分などもあるが、そこまでイヤな気持ちにならずさらっと読めた
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愛と憎。 私自信、故郷を離れた身です。 ふるさとは懐かしくもあるが、同時に当時の窮屈さも思い出す。好きだけど嫌い。戻りたくても戻れない。たとえ戻れたとしても、きっとまたどこか憎んでしまうのかな。 故郷に帰ることはできても、思い出の中の「あの頃」には決して戻れない。だからこそ「望郷...
愛と憎。 私自信、故郷を離れた身です。 ふるさとは懐かしくもあるが、同時に当時の窮屈さも思い出す。好きだけど嫌い。戻りたくても戻れない。たとえ戻れたとしても、きっとまたどこか憎んでしまうのかな。 故郷に帰ることはできても、思い出の中の「あの頃」には決して戻れない。だからこそ「望郷」を強く感じるのでしょう。本作は島が舞台なだけに、それがより一層際立ちます。
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「閉鎖的な島」、「昭和のお家制度にがんじがらめにされる女」の描写がうますぎてぞわぞわする、言葉選ばずに言うと胸糞。 でももし私が東京23区生まれ東京育ちだったら?男に生まれていたら?大学で東京に出ていたら??この女たちの思考回路が想像すらできなくて、ぞわぞわしなかったかもなぁ。...
「閉鎖的な島」、「昭和のお家制度にがんじがらめにされる女」の描写がうますぎてぞわぞわする、言葉選ばずに言うと胸糞。 でももし私が東京23区生まれ東京育ちだったら?男に生まれていたら?大学で東京に出ていたら??この女たちの思考回路が想像すらできなくて、ぞわぞわしなかったかもなぁ。。 とか思うあたり、片鱗があるのかもしれなくて自分にもぞわぞわする。 湊かなえさん節で面白かったけど、 口直しに、元気ハツラツじゃなくてもいいから、視野が広くて前向きな女性が出てくる作品を読みたくなりました。
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2026.2読了 島での閉塞感や狭いコミュニティの嫌な部分が描かれている短編集 雲の糸が1番好きだが、惹き込まれたという点では最初のみかんの花。 短編なのにどれも読み応えがあって楽しく読めた。
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湊さんはいやなミステリを書く人といわれている。「告白」でつまずいて以来読んでなかったが勧められて買って来た。これで考えを改めた。いい作品だった。 短編6編を集めたこの「望郷」はとても読みやすい、分かりやすい、そして共感する部分が多い。言葉がストレート伝わってくる、そんな作風に素直...
湊さんはいやなミステリを書く人といわれている。「告白」でつまずいて以来読んでなかったが勧められて買って来た。これで考えを改めた。いい作品だった。 短編6編を集めたこの「望郷」はとても読みやすい、分かりやすい、そして共感する部分が多い。言葉がストレート伝わってくる、そんな作風に素直に向き合えると、自分で納得できて気持がいい。 6編すべて結末になってそうだったのかという部分がうまく織り込まれて、ストーリーの感動とともに、そこに意外な事実が隠されている、得意のミステリ風味かな。 暗い話が多いが、明るい未来が拓ける(た)結末が多く、読後感もほっとするところがいい。 題名のように湊さんの出身地である島が舞台で、そこから抜け出ようとする人たちの、様々な家族や人間関係、環境が綴られている。 島だけに限らず、昔の風習が残る地域では、閉塞感というのは若い世代にとって身近なものだろう。 窮屈な思いはどこにでも転がっている、環境を島にしたところに実感があり重みを感じる。 中の「海の星」が日本推理作家協会賞を受賞している。 * みかんの花 都会に出て行き、25年間便りもなかった姉が、作家になり島の行事に招かれて帰ってくる。冷たい姉に隠された過去。 * 海の星 父は失踪していまだに行方が分からない。母は待ち続けているが、そこに親切なおじさんが訪ねてくるようになる。おじさんは貧しい家庭を見て、海で取れた魚や時にはクッキーなども持ってくる。釣りを教えてもらったとき、海で青い星のような光を見せてくれた。 ある日正装したおじさんが母の前に手をついた。 * 夢の国 子供の頃、東京ドリームランドがオープンした。行きたかったが封建的で世間体を気にする祖母や母が反対してついに機会がなかった。 東京に住むようになり、娘を連れ夫婦で東京ドリームランドへ行った。過去が思い出される。 人魚姫、白雪姫、シンデレラ姫、私は子供時代が遠くなったのかオーロラ姫がすぐに浮かばなかったので調べてみた。眠れる森の美女、眠り姫のことだった。 夢の国、東京ドリームランドにはお姫様は沢山いるようだ、一度も行ったことがないけれど。 6篇で一番心に残った。 * 蜘蛛の糸 飛行機雲を見上げて、この島から連れ出してくれる、空から下がるひと筋の綿のような糸を連想した。 島を出てついに歌手になって、島の行事に招待される。貧しかった子供時代に戻りたくなかったのに。 * 石の十字架 目立たない不遇らしい同級生と友達になった。彼女は博識でいろんなことを教えてくれたが、島を離れてから疎遠になっていた。娘を連れて島に帰って来た、台風で家が浸水したとき助けてくれた人がいた。十字架にまつわる暖かい話。 * 光の航路 教師になって島に戻ってきて、はじめて担当したクラスに苛めがあることを知った。解決法に悩んでいたら、怪我をして入院した。亡くなった父も教師だった、子供のころ、造船業で栄えた島に陰りが見えはじめ、最後の進水式にいった。一緒に行こうと約束した父は私でなく痩せた生徒を連れて別の場所からその式を見ていた。 病室に見慣れない見舞い客があった。父が連れていた痩せた生徒だという。 いい話。
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