『罪と罰』を読まない の商品レビュー
読まずに読む本についての対談であるが、1つの本からどういう話なのか想像を膨らまし、所々妄想なを部分もあり、特に三浦しをんさんの相変わらずな妄想な場面は、エッセイでの文章のように発揮されてい流なと感じる。岸本佐知子さんの話しも面白くて良かった。4人の対談からも想像からの物語の紹介の...
読まずに読む本についての対談であるが、1つの本からどういう話なのか想像を膨らまし、所々妄想なを部分もあり、特に三浦しをんさんの相変わらずな妄想な場面は、エッセイでの文章のように発揮されてい流なと感じる。岸本佐知子さんの話しも面白くて良かった。4人の対談からも想像からの物語の紹介の所と時折交える脱線した部分から劇のようでもあった。『罪と罰』は未読だが、対談の文章の端々からも改めて語り継がれている名作だということが感じる。読んだことがある人も、そうでない人も面白く読めてしまう。『罪と罰』を読んでみたいと思う。
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昔挫折した『罪と罰』。訳が硬いし、ラスコーリニコフの自意識高すぎるのが鼻について仕方がなかったから読み続けられなかったんだけど、この人たちの読み方を知ったら、もっとエンタメ的に読んでいいんだ!という道を教えてもらった気がする。新訳でチャレンジしてみようかという気になった。 小説家の読み方、翻訳家の読み方を知ることができてとても興味深かった。 三浦しをんのサンクトペテルブルグの情報がいちいち『島耕作』だったのが笑えた。ラスコを“いきなり帰るマン”と名付けたり、ラズミーヒンを暑苦しいから修造と名付けたり、またこの人たちで読まずに読むをやって欲しい。
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めったに新刊に飛びつかない私が、本屋さんでこの本に捕まりました。 買ってもすぐには読まない私が、割とすぐ(一月以内)に読みました。 すっげ~、面白い!! 世界的な名作文学『罪と罰』を、読まずに読む読書会。 本、それも小説に関わりの深い4人が、全6章の上下巻を、各章任意の1ページ×3回を読み、いったいどういう小説であるのかを推理するわけです。 ロシア文学は人名が難しいというかめっちゃ長いので、主人公のラスコーリニコフはラスコ、マルメラードフはマル父、ウラズミーヒンは馬、作者のドストエフスキースまでもドストとか言われちゃってる。 物語の舞台であるサンクトペテルブルグってどういう街なのか…「社長島耕作」を参考。 とにかくおっかしくっておっかしくって。 職場の昼休みに読んでいた時は、吹き出さずに読むのが大変。 こらえにこらえて読んでいると、顔がニヤニヤニヤニヤしちゃってそれも怪しい。 結局左手に本を持ち、右手は表情筋を押さえつけて、表情固定で読んでいました。 ページをめくる一瞬が、ニヤニヤニヤニヤ。 そのくらい笑える描写が満載なんですの。 なんていい加減なんだ!と思われるかもしれませんが、表層的なことなどどうでもいいと言ってもいいですよ、何なら。 ほんの少しの手がかりから物語を推理していく、その精度がすばらしい。 どんどん本質に近づいていく様は、推理小説のようでありますよ。 主人公のラスコが殺人を犯した動機はこうなのではないか。 いや、だとしたら読者の共感を得られないから、物語的にはこう持って行くのではないか。 ということは、ドストが書きたかったことは、こっちと見せかけておいてあっちだったのでは。 これらのやり取りが絶品なんです。 ウラズミーヒン=松岡修造 ポルフィーリー=片岡愛之助 に、脳内変換できるようですよ。 あれ?どこかにヴィゴ・モーテンセンもいたような…。 「刑事コロンボ」には、『罪と罰』の影響をかなり受けているそうです。 そして、映画的でありながら、人形浄瑠璃的でもあるようです。 目の前に見えるかのような詳しい描写と、セリフで全てを語ろうとする部分のバランスの妙。 名前の煩わしさを乗り越えれば、ロシア文学ってけっこうエンタメだと思えるところもある…のではないかと大人になってから…米原万理のエッセイを読んだりした後、思ったりしました。 もういちど読んでみようかな…。 壮大なスケールの話なのかと思ったら、すごく細かい日常のディティールをミクロ的細かさで書いていく、まるでニコルソン・ベイカーではないか、という岸本佐知子の分析に、私の目がきらり~んと輝いたのは言うまでもない。 はい。再読します。(^^)/←カラマーゾフの再読はどうする? とにかく再読してからもう一度この本を読みなおしたい。 そして、読むことの悦びを堪能したい。 “『罪と罰』をまだ一文字も読んでいないときから、われわれ四人は必死に「読んで」いました。いったいどんな物語なのか。期待に胸ふくらませ、夢中になって、「ああでもない、こうでもない」と語りあいました。それはなんと楽しい経験だったことでしょう。(中略)もしかしたら「読む」は「読まない」うちから、すでにはじまっているのかもしれない。(中略)読んでいなくても「読む」は始まっているし、読み終えても「読む」は続いているからです。(中略)本は、待ってくれます。だから私は本が好きなのだと、改めて感じました。” こんな体験を私もしたいから、本の感想を書いたり読んだりしているのかもしれませんね。
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本に携わる四人が、『罪と罰』を読まずに語る。 なんじゃそりゃ!私も読んでない(笑)!同志よ! なにしろ私も未読なので、小出しにされるヒントに興味津々、四人の推理に唸ったり吹きだしたり。特にしをんさんのもはや妄想が面白すぎた。唯一『罪と罰』の影絵(15分にまとめたもの)を見たことがあるという吉田浩美さんからの情報(若干上から目線)に「ほほ~」と思っていたのですが、実はそれが相当にあやふやな記憶であったことが後日判明した、との告白が本の真ん中あたりであって、爆笑しました。ダマサレタ・・・(笑) 結局4人はその後、みっちりと『罪と罰』を読みこんでから再び読書会を開くことになるのですが、ここでふと、私も読んでから一緒に参加したいな~と思いまして。いったんページを閉じ、本棚に眠っていた『罪と罰』(←買ったのは主人である。読んだかどうかはあやしい)を読み、再びページを開きました。 ☆この本には中間部に 詳しい登場人物の紹介と、あらすじが載っているので、このまま読み進めても大丈夫ですよ! いやあ、『罪と罰』も面白かったけど、読書会も面白かった。こんな読み取り方もできるんだ!という発見がありました。そして私がひっかかったしょうもない箇所(痔!?とか)に、彼らもひっかかってて嬉しかったり(笑) 本を読むのは楽しい。そして誰かと本について語り合うのはもっと楽しい。本が好きでよかった!
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三浦しをんの、読むことについてのコラムがずしっときた。本に限らず、読み終わった、見終わったところから始まるのだ、っていうところ。 断片だけで話を推理するってなかなか面白い。
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今回の年越し本はこちら。 夜に数多ある「名作」と言われる作品ですが、正直なところまともに読んだことは殆ど無い。むしろ何なら読んだことがあるのかすぐには出てこない。あらすじならまだしも、タイトルだけでも何度も何度も見ているうちに、なんとなく知ったようなつもりになって、余計読む気にな...
今回の年越し本はこちら。 夜に数多ある「名作」と言われる作品ですが、正直なところまともに読んだことは殆ど無い。むしろ何なら読んだことがあるのかすぐには出てこない。あらすじならまだしも、タイトルだけでも何度も何度も見ているうちに、なんとなく知ったようなつもりになって、余計読む気にならない。…という自分にピッタリの素晴らしい本が素晴らしいメンバーによって出版されていました。 以下帯より。 「読む」とは、どういうことか。何をもって、「読んだ」と言えるのか。 もし、「読んだ」と「読んでいない」に大差がないのなら、読まずに読書会をひらくことが出来るのではないか。 ドストエフスキーの『罪と罰』を読んだことがない四人が、果敢かつ無謀に挑んだ「読まない」読書会。 これです。素晴らしい。ちなみに上記の「読んだと読んでないに大差がない」というのは、どちらも曖昧な記憶の人が多数であったというところから。で、かの4名はいくつかのルールを作り(読書会当日に最初と最後のページの和訳のみ配布される・全6部中各部3回までページ指定で読んでもらえる等)『罪と罰』とはどんな話であるのかを推理していく。 もちろん『罪と罰』を読んでいる方が「おいおいそりゃないだろ」とか「鋭い!」とか楽しめるんでしょうが、読んでいないからこそ、一緒になってあーでもないこーでもないと言いたい放題な会合に混ざっているような気分で、それはそれで十分すぎるほど面白い。 何より岸本三浦にかかれば、ただでさえ最強に覚えづらいロシア名の登場人物を「ラスコ」とか「因業ばばあ」とか「マメ父」とか適当な名前をつけてくれるので、まずそれだけでもイヒヒと笑いながら読める。こんな大作をひとり黙々と読んでいたら、そりゃもうロシアの空の下のごとく灰色の世界に放り込まれそうなのに、この人達が新事実とぶち当たる度に「ええっ!?」とオーバーリアクションで突っ込んでくれるものだから、自分がまさか今『罪と罰』をテーマとした文章を読んでいるとは到底思えない(大笑)。 そんなテンションの二人の脇で(座席位置なんかわからないが)クラフトさんのお二人がフフフと笑っているのが目に浮かぶ…。浩美さんはあらすじ人形劇を見たことがあるというチート使いなはずなのに、全くチートが効いてこない話の展開がまた笑える。そして誕生日のページでいいところ引き当ててくる篤弘さんの神っぷり。 とはいえ、この人達は通常よりはるかに大量かつ幅広い本を読んでいる人たちだからこその引き出しの多さで、突然何を引き合いに出そうとも自然に4人が共通認識を持っているというのは、これぞ読書会の面白味だよなぁ〜楽しいだろうな〜と。 そこらのまとめ本やらあらすじ本より面白い上に、インパクトがあるおかげで後々までちゃんと話の内容が残っている。このシリーズでいろんな名作をぶった切っていって欲しい。
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ふわっとした年始のお休みに丁度いい一冊。 さすが皆さん物書きなので、推理や想像が深くて、それだけで楽しめました。プと笑う箇所がいくつか。特に岸本さんの発言に何度もツボりました。 でもやっぱり正直なところ、読まずに語っていたところよりも読後の方が身が詰まっていたというか、読み応えが...
ふわっとした年始のお休みに丁度いい一冊。 さすが皆さん物書きなので、推理や想像が深くて、それだけで楽しめました。プと笑う箇所がいくつか。特に岸本さんの発言に何度もツボりました。 でもやっぱり正直なところ、読まずに語っていたところよりも読後の方が身が詰まっていたというか、読み応えがありました。解釈の仕方がさすがとしか言いようがない。キャラについてや構成ついて、読んだ後が大事なんだな〜と。あのキャラの意味はとか、あのキャラの心情はこうかとか、何度も反芻できるのって名作よね〜と。たぶん読まないけど「罪と罰」読んでみたくなってしまった。
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おぼろげな記憶だった『罪と罰』が、これを読んだらしっちゃかめっちゃかになった… あれ、それはあってる? そんなんだっけ? とぐるぐるしてきたので、再読が必要だけど、あの長さは勇気と時間が必要。 三浦しをんは、エッセイの口調は文章上のものかと思ったら、しゃべってもあんな感じなんです...
おぼろげな記憶だった『罪と罰』が、これを読んだらしっちゃかめっちゃかになった… あれ、それはあってる? そんなんだっけ? とぐるぐるしてきたので、再読が必要だけど、あの長さは勇気と時間が必要。 三浦しをんは、エッセイの口調は文章上のものかと思ったら、しゃべってもあんな感じなんですね。
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【抱腹必至。読まずに語り、読んで語る読書会】翻訳家、作家、作家であり装丁家の四人が名著『罪と罰』の内容を僅かな手がかりから推理、その後みっちり読んで朗らかに語り合う。
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ドフトエフスキーの、「罪と罰」を読んだことがありますか? この本は、罪と罰を読んだことがない4人が集まって、一体罪と罰とはどんな話なのかを推理していく内容です。 私も恥ずかしながら、罪と罰・ドフトエフスキー著、というのは知っていましたが、内容はまったく知りませんでした。 この「...
ドフトエフスキーの、「罪と罰」を読んだことがありますか? この本は、罪と罰を読んだことがない4人が集まって、一体罪と罰とはどんな話なのかを推理していく内容です。 私も恥ずかしながら、罪と罰・ドフトエフスキー著、というのは知っていましたが、内容はまったく知りませんでした。 この「読まない読書会」、私のように内容を全然知らない人も、既に読んでいて内容を知っている人も楽しめると思います。 読書会に参加しているのは、三浦しをんさん、翻訳家の岸本佐知子さん、クラフト・エヴィング商会(私のパソコンでは古い方の「会」が出ませんでした、すみません)の吉田篤弘さんと浩美さんの4人です。 読んだことがある人は、この4人の予想を「あー、そこはあってるかな」「いやいや、全然違うよー」という楽しみ方が出来るし、読んだことがない人は「へえー、そんな内容なの?」「また新しい名前出てきたよ、この人誰? みんなはどんな予想するかな?」と一緒になって楽しめます。 やっぱりしをんさんの想像力(妄想力)が、すごい。 もちろん堅苦しい感じは全然なく、ドフトエフスキーのことは「ドフト」、主人公のラスコーリニコフは「ラスコ」、その他にも「マメ父」「因業ばばあ」「馬」などと独特な呼び方で話が進んでいきます(笑) 「罪と罰」の執筆が大体1865年頃で、その1年前に日本では新選組の池田屋事件が起こってます。 そんな時代の話なのかぁと、ちょっとビックリです。 最後には4人も「罪と罰」を読んで、その感想も述べ合っています。 私も、「昔のロシアの人が書いた話だし、なんか堅苦しそう……」と読むのを敬遠していましたが、この本を読むとちょっと読みたくなってきます。
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