『罪と罰』を読まない の商品レビュー
罪と罰は過去に読んだけどあんまり覚えてない程度の自分が読んで、かなり楽しく読めた。間にひとやすみコーナーがあったりして、構成もすごくいい。 「罪と罰」を読み返したくなったし、1回目より何倍も楽しく読めそう。 こんなふうに本の話をできる人が身近にいることが羨ましくなった。
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『罪と罰』…言わずと知れた名作だけど長いし、読みたいけど読むのは億劫…という人におすすめ。これを読めばすぐに『罪と罰』が読みたくなる! ただ最終的には全部読んで改めて座談会をしており、『罪と罰』全編のあらすじダイジェストもついているので、ネタバレNGのひとは読み終わってからどうぞ...
『罪と罰』…言わずと知れた名作だけど長いし、読みたいけど読むのは億劫…という人におすすめ。これを読めばすぐに『罪と罰』が読みたくなる! ただ最終的には全部読んで改めて座談会をしており、『罪と罰』全編のあらすじダイジェストもついているので、ネタバレNGのひとは読み終わってからどうぞ。おそらく笑えます。 『罪と罰』を読んだことのない作家が集まって、あの長い小説を数ページ垣間見ただけで、どんな話かを語っていく座談会。 なんで1ページ読んだだけでそんな膨らむの。 しかも結構いいセンいってるの。 作家が本を読むと(読んでないけど)、自分とは格段に読み込む深さと広さや方向性なんかが違うなあと感心するも、未読の自分ですらその解釈でいいのか?と不安になったり面白い。 最後シベリア送りって女連れでいいの?みたいな会話があったけど、いわゆる「シベリアで木を数えるお仕事」があんまり世間で知られてない事に気づかされた。
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やっぱり対談、座談会ものは苦手。プロットが頭に入ってこないから、文章として受け付けない… 途中で断念。面白そうだっただけに悔しい。
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ドストエフスキー(ドスト)の『罪と罰』を読んでない作家や翻訳家ら4人の男女が集まって、「未読座談会」と称した勝手気ままに作品内容を推理分析し合った、新企画の出版物です。主人公ラスコーリニコフ(ラスコ)は、〝いきなり帰るマン、急に気分変わるマン、一人にしといてくれマン、ちょっと抜け...
ドストエフスキー(ドスト)の『罪と罰』を読んでない作家や翻訳家ら4人の男女が集まって、「未読座談会」と称した勝手気ままに作品内容を推理分析し合った、新企画の出版物です。主人公ラスコーリニコフ(ラスコ)は、〝いきなり帰るマン、急に気分変わるマン、一人にしといてくれマン、ちょっと抜け作マン〟であり、〝どこかおかしい登場人物ばかり〟が揃った作品を語りあう、場の愉しさが活き活きと伝わってきます。未読だった4人が、「読後座談会」でドストの偉大さを認め合い、未読、読後を問わず愉しめる読書の歓びを教えてくれます。(N図書館蔵書)
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2019.9月。 超おもしろい。読まずによくぞここまで。さすが普段物語を書いている人たち。驚愕の推理力と想像力。読みたくなったからね、罪と罰。読めるかな。他にもやってほしいくらい。
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三浦しをん、岸本佐知子、吉田篤弘、吉田浩美。4名の著名な文章家たちが集まって読んだことのない「罪と罰」をあれやこれやと語る。ネットやライブでやり切ってしまいそうなことを、マジメに語り合い、それを同人誌ではなく、大手文芸出版社が書籍として発表。そんな大人の悪ふざけ座談会ドキュメンタ...
三浦しをん、岸本佐知子、吉田篤弘、吉田浩美。4名の著名な文章家たちが集まって読んだことのない「罪と罰」をあれやこれやと語る。ネットやライブでやり切ってしまいそうなことを、マジメに語り合い、それを同人誌ではなく、大手文芸出版社が書籍として発表。そんな大人の悪ふざけ座談会ドキュメンタリー。 ドストエフスキーの名作「罪と罰」。その膨大なページ数と覚えにくいロシア人の登場人物たちに圧倒されて、過去に読んだことのある人でも、覚えている内容について話せることはこの4人とたいして変わらないだろう。だからこそ、4人の推理や適当な放言には共感する。 ラスコとあだ名を付けた主人公のラスコーリニコフは失神しすぎだと苦言を放つ。情熱のある男、ラズミーヒンは松岡修造をダブらせる。登場人物にマトモな奴はいないと結論。完全に同人誌のノリだ。そして、言いたい放題の後は4人それぞれが実際に「罪と罰」を読んで、答え合わせ。 ドストエフスキーのぶ厚い大作はちょっと悪ふざけなノリで読んでしまえばいいのかと、「罪と罰」に手を出したくなってきたくなることは間違いない。
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ついこの前、『罪と罰』(光文社古典新訳文庫全3巻)を読了した僕が本書を読んでみました。 つまり 「『罪と罰』を読んでから『『罪と罰』を読まない』を読む」 ということですね。なんか早口言葉みたい(笑)。 本書は、世界的大文豪のドストエフスキーの世界的傑作『罪と罰』を読んだこと...
ついこの前、『罪と罰』(光文社古典新訳文庫全3巻)を読了した僕が本書を読んでみました。 つまり 「『罪と罰』を読んでから『『罪と罰』を読まない』を読む」 ということですね。なんか早口言葉みたい(笑)。 本書は、世界的大文豪のドストエフスキーの世界的傑作『罪と罰』を読んだことのない一流作家・翻訳家の岸本佐知子さん、三浦しをんさん、吉田篤弘さん、吉田浩美さんの4人が少しの手がかりから『罪と罰』はどういう物語かを想像するという神をも恐れぬ座談会の結果をドキュメントにしたものです(笑)。 結論から言いますとね 最高に面白いですよ。読んでから読む方が。絶対。 あまりにおかしくて何度吹き出してしまったことか。 この本は、僕みたいな素人が一流の作家さん達に対して神のごとき全知全能感を味わえる唯一無二、千載一遇、空前絶後の大チャンスですよ。 ふぅ・・・存分に堪能させていただきました。 「ラズミーヒンて、誰?馬?」 「なるほどね、ソーニャは源氏名なんだ。」 もうこの部分読んだだけでも大爆笑。お腹が痛くなるくらい笑いました。 「知ることは力なり」ということを身をもって体験させていただきましたよ。 というか、みんなこの全知全能感を味わう為にこの本を読んでるんじゃないの? ええ!?違うの? この本を読んでるほとんどの人が『罪と罰』未読のまま読んじゃってるの? ああ、なんともったいないことを~ 『『罪と罰』を読んでから『『罪と罰』を読まない』を読んでみたらこうなった』みたいな題名で1冊本書けるくらい面白いのに~ まあ、よく考えれば普通の人は『罪と罰』なんか読まないよね。ロシア人の名前がミドルネームに両親の名前を入れるとかも知らないよ。 だから、この著者の4人と同じように、何にも知らない状態で一緒に推理していくっていうのも楽しいかもしれない。 ただ、この4人の凄いところは、その推理が結構当たっているのよ(笑)。 流石、一流の作家さん達。こんな手がかりだけで、物語の本質を見抜けちゃうんだとか、自分がドストだったら(←4人はドストエフスキーをドストと略しているw)こんな風に小説を展開させるとか、おお、なるほど~と関心する場面も多かったですね。 売れる小説を書く人の思考回路ってこうなっているんだ~ と何となく分かる感じがしました。 で、こんな推理が延々と続くのかなって思っていたら、本書の後半でこの4人『罪と罰』をがっつり読んじゃってるのよ! 結局読むのかよ!と相当数の読者からのつっこみがはいったと思います(笑)。 そう、本書の後半は、読んでからの座談会になっているから、この題名の『『罪と罰』を読まない』には偽りありです(笑)。 で結局、みんな読んじゃうんですから、読んだ方が良いですよ。『罪と罰』も『『罪と罰』を読まない』もね。本当に面白い読書体験が経験できますから。 と言う訳で、この4人には今度はトルストイの『戦争と平和』か『アンナ・カレーニナ』をやって欲しいなっ☆
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「罪と罰」を未読かつ朧げな情報を元に4人で推理をしていく座談会。 妄想慣れしている(?)三浦先生が牽引することが多い。 女性3人が盛り上がっているのをスッと引いて見ていると思われる吉田先生もいいですね。 登場人物の名前がとにかく覚えづらくて段々分からなくなるけど、ラスコがしょう...
「罪と罰」を未読かつ朧げな情報を元に4人で推理をしていく座談会。 妄想慣れしている(?)三浦先生が牽引することが多い。 女性3人が盛り上がっているのをスッと引いて見ていると思われる吉田先生もいいですね。 登場人物の名前がとにかく覚えづらくて段々分からなくなるけど、ラスコがしょうもない人というのはよく伝わってきた。 知識も話の展開力、作品の構成力もあるメンバーだからこそ面白くなっている。
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「三大使いたくても使えない訳語があってですね、それは「黒山の人だかり」と「カマボコ兵舎」と「富士額」。」237 「「読む」とはいつからはじまるものなのだろう、とちうこのです。小説は「よみおわ終わり」ではない。余韻を楽しんだり、「あのシーンで登場人物はどんな思いだったのかな」と想...
「三大使いたくても使えない訳語があってですね、それは「黒山の人だかり」と「カマボコ兵舎」と「富士額」。」237 「「読む」とはいつからはじまるものなのだろう、とちうこのです。小説は「よみおわ終わり」ではない。余韻を楽しんだり、「あのシーンで登場人物はどんな思いだったのかな」と想像したり。あらすじや人物名を忘れてしまっても、ふとした拍子に細部がよみがえり、何度も何度も脳内で反芻する作品もあります。」289しをん先生
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ドストエフスキーの名作を読まずに読む。着想がすごい企画だ。少ない情報を手掛かりに、プロ作家として、経験や想像力を駆使して物語を推理する。特に三浦しをんが攻めてて面白い。これは『罪と罰』を読んでても読んでなくても楽しめると思う(自分はドストエフスキー未経験)。当たり前だけど、みな「...
ドストエフスキーの名作を読まずに読む。着想がすごい企画だ。少ない情報を手掛かりに、プロ作家として、経験や想像力を駆使して物語を推理する。特に三浦しをんが攻めてて面白い。これは『罪と罰』を読んでても読んでなくても楽しめると思う(自分はドストエフスキー未経験)。当たり前だけど、みな「小説」が好きなんだなぁと。『舟を編む』以降1つも読んでないけど、三浦しをんもまた読んでみようかな。それより『罪と罰』、私の初ドストエフスキーになるか。
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