ストーリー・セラー の商品レビュー
力いっぱいに手を引かれてストーリー の中に連れて行かれるような感覚で 一気に読み終わりました。 彼、彼女の三人称視点と主人公の 一人称視点が混ざっており、不思議 な距離感があります。 sideA.sideBの2つの物語でAは作家 である彼女が、Bでは作家の夫である 彼の病を軸に進...
力いっぱいに手を引かれてストーリー の中に連れて行かれるような感覚で 一気に読み終わりました。 彼、彼女の三人称視点と主人公の 一人称視点が混ざっており、不思議 な距離感があります。 sideA.sideBの2つの物語でAは作家 である彼女が、Bでは作家の夫である 彼の病を軸に進みます。 正直言うとAの冒頭で彼が、彼女のプラ イベートとしての小説を強引に読む くだりがあまり気分の良いものではなく 読むのを止めようか、とも思いました。 但し、その後に起こる様々な出来事 のインパクトが強いため、忘れることが できました。 作家自身が、作家の生活や心の内側を 描いている場面も多く、面白いですよ。
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甘々の恋愛小説、しかも切なく泣ける系。読み始めて十分で抱いた感想はそのようなものだった。あまり好みの作風ではないので早々に読むのを辞めてしまおうかと逡巡したが、偶々閑だったのでさくっと読破してしまえば良いと思い、通読。 結果的には、面白かった。否、ストーリーそのものはどう...
甘々の恋愛小説、しかも切なく泣ける系。読み始めて十分で抱いた感想はそのようなものだった。あまり好みの作風ではないので早々に読むのを辞めてしまおうかと逡巡したが、偶々閑だったのでさくっと読破してしまえば良いと思い、通読。 結果的には、面白かった。否、ストーリーそのものはどうしても苦手なのだが。この仕掛けは途中で読むのを辞めていたら分からなかっただろう。 本当のラストまで読んで初めて妙味の分かる仕掛けと言うのも有るものだ。不覚にも一本取られた形である。
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絶対読んだことある、これ。 しかも今回ちゃんと読んで鳥肌立った。設定とおんなじじゃん、これ。 今は無い出版社のお話と対になるお話を書下ろしで単行本化、って。うわあ。 有川浩さんてなんかのお話で絶対目にしたことある作家さんなんだけど、毎回何だったか分からなくてうやむやになる。そうか、植物図鑑か。あれもおもしろいよね。 今回は殺人がないちょっとした謎、みたいなミステリーを読みたいと思って探してた時につい手に取ったお話なんだけど、これ、人目がないところで読んだ方が良かったなあ。 おもしろくて吹き出しそうになるところも、うるうるきちゃうところも、思いっきり楽しめたのに。まあいいか。 最愛の人が生きるのを、「自分のために生きろ」と自覚しているところが潔い。そう、その人のためになんて祈れない。自分のためにじゃなきゃ。 最初のお話の、おばあちゃんのところはもう読んでるだけなのに臭ってくるようで、しかめっ面しながら読んでた。3年間お風呂入らないって。もう想像しただけでゾッとした。それに触れるのも。 ストーリーセラーの方が内容としては激重。でもどちらも最愛の人と小説が絡んでいて、うん、読んでよかった。
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どこまで本当でどこまで物語か、楽しく疑いながら読めた。あっという間に読んでしまった。 唯一無二の存在であり続けた2人が素敵だった。
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面白い。あっという間に伏線回収された感じ。 スッキリするような、真実を更に考えるような、楽しく疑うことができた。
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「最強の夫婦」のはなし。 そして、作家ってすごい。 自分もいつか死ぬ。 たぶん、配偶者のあの人とは、どっちかが先でどっちかが後だ。 そのときに、この物語のように残された時間を過ごせればいいな。 そして、 お互いの価値観を認め合って お互いの生きざまを支え合って 世間体だとか前...
「最強の夫婦」のはなし。 そして、作家ってすごい。 自分もいつか死ぬ。 たぶん、配偶者のあの人とは、どっちかが先でどっちかが後だ。 そのときに、この物語のように残された時間を過ごせればいいな。 そして、 お互いの価値観を認め合って お互いの生きざまを支え合って 世間体だとか前世代の常識だとか職場の人間関係だとかにとらわれず 力強く二人だけの人生を歩んでいるどこかの誰かに、この本をお勧めします。
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作家の妻と夫の2つのストーリー、 特にsideAのラストは感動して泣いてしまった。 こんなにお互いを大好きな夫婦ってくすぐったくて微笑ましい、付き合い始めの初心を思い出さねばと思わせてくれる優しいお話でした。
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端的に言って号泣。 メタ的な構成も見事で、どこからどこまでが現実なのかと作者の経歴から調べざろうえない。こんな構成の本があるのかと唸ってしまった。 ただの構成の面白さだけでは決して終わらせない、登場人物たちの魅力も流石。有川浩の作品に出てくる登場人物は皆んな生き生きしているように感じる。
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サクサク読めて、言葉の使い方が魅力的だった。 どこからが本当で、どことどこの話が繋がってるんだ?って最後はじっくり感動じゃなくて、混乱になる系。 有川浩そのものの話だったら、、とか思うと激アツ。 夫婦の関係性が素敵で、 side Aの彼女の考えが男前ですきだった Side Bの夫には惚れる Aの家族間の問題は正直苦しい部分があったのも印象的。 病気や事故にあったらどうなってしまうだろうか、 改めて、当たり前がないことを考えさせられた 文字の羅列は圧倒されたけど、 電車で読んでたから、人目を気にすることもあって ウッてなった。笑 正直泣きそうになった。また読みたい
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小説家の妻と会社員の夫という組み合わせの、2組の夫婦の物語。 …だと思うけど、1組の夫婦のパラレルストーリーかもしれない。登場人物に名前がなくて、「彼」と「彼女」、「夫」と「妻」で書かれているので、真相はわからない。 何より、この物語は作者が書いたものなのか、物語のに出てくる小説家の妻が書いたものなのか… ストーリーそのものは感動的な、泣けるストーリーだけど、不思議なフィルターを通して見ているような感じだった。 最後、「夫」がどうなったのかが気になる。
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