リップヴァンウィンクルの花嫁 の商品レビュー
映画観る前にどうしても読みたくて。ハードカバーの本を発売日に買うなんていつ以来だろう。 何につけても消極的で、まじめに生きている皆川七海という女の子が主役の物語。 仕事も、SNSで手に入れた結婚も、何もかも上手くいかずに壊れてしまい、その後激流に流されるように事態が変わっていく...
映画観る前にどうしても読みたくて。ハードカバーの本を発売日に買うなんていつ以来だろう。 何につけても消極的で、まじめに生きている皆川七海という女の子が主役の物語。 仕事も、SNSで手に入れた結婚も、何もかも上手くいかずに壊れてしまい、その後激流に流されるように事態が変わっていく。 それは七海が元々消極的なせいもあったけれど、結果的に彼女の素直さが彼女自身をとても救っているように思えた。 流れるようにどんどん進んでいく物語。最近同じ岩井さんの「ウォーレスの人魚」を読んだばかりだけど、全く違うテイストで、現代に生きる若い人たちならたくさん共感できると思う。 人って経験が浅い頃は大きな幸せを求めがちだけど、悲しかったり辛い経験を積み重ねていくと、特筆することのない日々が本当は一番の幸せなのだと気づくようになっていく。 身近に転がっているたくさんの幸せに気づけるような人になれたら、人生は大きく変わると思う。 個人的には、真白の役が映画ではCoccoなのかな?と想像したら、それだけで泣けてくる。壮絶で真摯で美しい真白。今から映画が楽しみ。
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映画に先駆けて原作を読む。 キャストが発表されているから脳内変換しながら読み進めた。どう演じるんだろうと、思いながら。 七海の感情の揺らぎや変化にいまいち寄り添えなくて、描きたいことも噛み砕けなかった印象… 映画は観に行こうと思います。
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