罪人よやすらかに眠れ の商品レビュー
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訪れた者は、この場所で自らの業と向き合う。それは揺らがぬ、この《館》のルール。 「この館に、業を抱えていない人間が来てはいけないんです」 北海道札幌市、中島公園のすぐそばに不思議な《館》がある。 公園と同じ名の表札を掲げるその建物に、吸い寄せられるように足を踏み入れた客の境遇はさまざまだ。 「友人と、その恋人」を連れた若者、 「はじめての一人旅」に出た小学生の女の子、 「徘徊と彷徨」をせざるを得ない中年男性、 「懐かしい友だち」を思い出すOL、 「待ち人来たらず」に困惑する青年、 「今度こそ、さよなら」をするために過去をひもとく女性……。 そして彼らを待ち受けるのは、北良(きたら)と名乗るおそろしく頭の切れる男。 果たして迷える客人たちは、何を抱えて《館》を訪れたのか? ロジックの名手が紡ぐ、6つの謎。 まったく新しい《館》ミステリ、ここに誕生! 中島公園というのは、札幌のどこにあるのか分からなくて、ググってみたらなかなか素敵な公園ぽかった。そして、そんな素敵な公園の近くに住んでるなんてお金持ちなのねって思ってしまった(実際には知らんが)。まぁ、実際にすごく大きな館に住んでるんだからお金持ちなのだろうな。だが、業を抱えている人しか入れない謎の屋敷… 業ってなんだろうって思っていたら、本当にすごいまさかの秘密だった。ちょっと想像がつかなかったことが、館を訪れた人たちに起こっていた。最初の若者が知ってしまった友人の秘密や叔母の家に遊びに行ったはずの女の子が目撃したこと、徘徊をする中年男性の理由、忘れていた同級生との思い出、待ち合わせに来ない恋人の子どもが待ち合わせ場所にいた理由、極限状態にいた恋人の行動の意味。本当にすごかったし、屋敷を出たときはどこか重い荷物を下ろしたような雰囲気なのに、最後まで読むと全然そうじゃないのが怖かった。特に、大事な友だちのことを忘れていた女の人の最後が…またそのセリフを言うの??懲りてないの???ってなった。 しかし、読んでいくうちに「この北良さんって何者なの?」となっていく。業を抱えた人しか入れない館で、業がなくなった人は出ていく。そんな館で、恐らくこの屋敷の親族でも使用人でもない謎の人物。最後の章で北良さんの正体に近づいたようなかんじもあったけど、真相までは分からずじまい。気になる。でも、彼女が推理したとおりの正体だったら、北良さんを匿ってる?中島家はどうなってしまうのか…でも、きっと大丈夫なのだろうな。 業は抱えたくない。だけど、自分が自覚してない業があって、それをあの屋敷が呼び寄せるのかな…怖いな、あの屋敷とあの屋敷に住む人たち… 2024.6.8 読了
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短編でサクサク読める事は良いが、解決に至るまでの推理と解決後にモヤモヤ。 家人や館について伏線が様々あるが、少しづつ明かされる事もなくモヤモヤでした。 人物像などははっきりしていて、一人一人に引き込まれて良かった。
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座間味くんやRがつく月シリーズと同じような謎解きスタイルでしたが、なるほど!とおもったりゾッとしてる間にすぐ終わってしまいました! 結局北良くん何者…続編期待です。
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北海道にある公園。実在かどうかも知りませんが、その市における少し大きな公園的な中島公園の近辺にありますお屋敷でのお話。短編により登場人物が徐々に明らかになってきますが、結局の所は続編の含みも持たされる展開。とはいえ、実際はこれで終わっても問題もないくらいのモヤのかかり方な気がしま...
北海道にある公園。実在かどうかも知りませんが、その市における少し大きな公園的な中島公園の近辺にありますお屋敷でのお話。短編により登場人物が徐々に明らかになってきますが、結局の所は続編の含みも持たされる展開。とはいえ、実際はこれで終わっても問題もないくらいのモヤのかかり方な気がします。そもそもが業に関して導かれるお話で、その輪郭は曖昧模糊がちょうど良いのかもしれません。美形、美少女は映像化に適しそうな話ではありますね、短編集的なところもまた。
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著者お得意の安楽椅子探偵モノの短編集。 タイトルは怖いけど、表紙はかわいい感じだなと。ちょっと物悲しい結末ばかりだった。 この家の人たちについては、よくわからなかったかなー。
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北海道札幌市、中島公園のすぐそばに不思議な《館》がある。 公園と同じ名の表札を掲げるその建物に、吸い寄せられるように足を踏み入れた客の境遇はさまざまだ。 「友人と、その恋人」を連れた若者、 「はじめての一人旅」に出た小学生の女の子、 「徘徊と彷徨」をせざるを得ない中年男性、 「懐かしい友だち」を思い出すOL、 「待ち人来たらず」に困惑する青年、 「今度こそ、さよなら」をするために過去をひもとく女性……。 そして彼らを待ち受けるのは、北良(きたら)と名乗るおそろしく頭の切れる男。 果たして迷える客人たちは、何を抱えて《館》を訪れたのか? (アマゾンより引用) 石持さんのお話、面白くないことはないんだけど、短編は特に流れがどれも同じだからビミョー
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北海道札幌市にある大きな屋敷。そこに辿り 着けるのは、ある条件を満たした者だけ。屋敷を 訪れた人々は謎多き住人に真実を暴かれて ゆくことに…。ロジックの名手が紡ぐ、極上 ”館”ミステリ。
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星3つにしているが、厳密にいえば2.5といったところ。 カテゴリもミステリーにしてみたが、個人的には強引な導きが多かったしミステリーと言うよりはエンタメと言ったほうが良いかも知れない。 札幌の中島公園の西側にある、大きな館『中島家』。 そこを訪れる者は何かしらの業を抱えている…...
星3つにしているが、厳密にいえば2.5といったところ。 カテゴリもミステリーにしてみたが、個人的には強引な導きが多かったしミステリーと言うよりはエンタメと言ったほうが良いかも知れない。 札幌の中島公園の西側にある、大きな館『中島家』。 そこを訪れる者は何かしらの業を抱えている…というテーマの元、6人(組)の客が訪れ、中島家の探偵役・北良という青年がその『業』を解き明かす連作集。 訪問の仕方はそれぞれだが皆偶然。 酔っ払って動けなくなってしまったり、道に迷ってたまたま家人と出会ったり、熱を出して動けなくなったところを家人に見つけられて連れてこられたり、近くにあったはずの友人の家を訪ねたところ行き着いたり。 連れてこられた館内でその『業』についての解明が始まる。 この謎解き部分は石持さんらしいと言えばそう言えるのだが、そんな些細なことで?とか、それは想像というより妄想では?と思ったりかなり強引なところもあるのだが、結果的には北良の解き明かす通りの真相が明かされる。 肝心のその後なのだが、なんと主人の中島から『謎が解かれてしまった以上、あなたはここにいてはいけないんです。悪く思わないでください』と館から放り出されてしまう。 一方で『罪人』の方のその後は分からない。 タイトルからして不穏な結末が待っているのかなとハラハラしていたら『3人めの客』ではついにその一端が明かされる。 だがそれは直接館の人間が関わったことではない。 結局読み終えて分かったのは、 何らかの『業』を抱えている人はこの館に引き寄せられ、その謎が解き明かされた時は館から出ていかなければならない。 そして『中島家』にいる人々も何かしらの『業』を抱えている。 ということだけ。 石持さんらしい、謎解きだけに焦点を当てた、それ以外の部分は悪く言えば置き去りの作品。 悪くはないのだが、もう少しキャラクターやミステリー部分に魅力があれば良かった。
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札幌の中島公園そばにある中島邸。業を抱えた人が訪れてしまう館。 軽く読めるミステリで面白かった。 なんとなくマンガとかドラマにしたら面白そうかも??
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連作短編集。6編。 札幌市にある中島公園の近くに建つ、大きな館の「中島」邸。困った状況になった人々がこの館に招かれるが、実は皆何かしらの業を抱えている。住人の北良青年が、会話の中からその秘密を明らかにしていくと・・・ 鋭い推理にもかかわらず、お客のその後も描かれず。読後感はすっき...
連作短編集。6編。 札幌市にある中島公園の近くに建つ、大きな館の「中島」邸。困った状況になった人々がこの館に招かれるが、実は皆何かしらの業を抱えている。住人の北良青年が、会話の中からその秘密を明らかにしていくと・・・ 鋭い推理にもかかわらず、お客のその後も描かれず。読後感はすっきりとしない感じ。
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