フォルトゥナの瞳 の商品レビュー
人の死が予見できてしまうという能力を身に着けてしまった、まじめで目立たない若者が主人公。設定や展開はやや説明的なところが気になって、どのみにファンタジーなのだから、細かい説明はくどいように思われるところもあった。ストーリーも何となく予見できてしまうし、このように感動してください...
人の死が予見できてしまうという能力を身に着けてしまった、まじめで目立たない若者が主人公。設定や展開はやや説明的なところが気になって、どのみにファンタジーなのだから、細かい説明はくどいように思われるところもあった。ストーリーも何となく予見できてしまうし、このように感動してくださいと押し付けられてしまっているようなところも、私はあまり好きではなかった。読みやすいし、人気があって映画されたというのはわからなくもないが。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もちろん面白かったけど、期待してた分抜けては無かったかなぁ、上から目線みたいで申し訳ないけど。 中盤以降のやめようか、やっぱりやろうかみたいな心理描写は、もちろんリアルでそうなんだろうけど、なかなか先に進まない感じに、少々イラつきもして。最後のオチもなんとなく予想していたので、ああやっぱりか、みたいな。。 映画化されているんだよね、これ。一人称の独白的な小説の表現をどうやって映像化したんだろうか?と、そこにはとても興味を持ちました。 うーん、ハッピーエンドにはならないよねぇ。。無念。
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1. 人生の短さについて P255より抜粋 「俺だってそうだが、人間というのは自分がいつ死ぬかがわからない。まあ、末期ガンにでもなれば別だがな。しかし、もし自分の人生が三十歳で終わるとわかっていたなら、誰でもまるで違った生き方をするだろう。だが、幸か不幸か、終わりがいつ来るかはわ...
1. 人生の短さについて P255より抜粋 「俺だってそうだが、人間というのは自分がいつ死ぬかがわからない。まあ、末期ガンにでもなれば別だがな。しかし、もし自分の人生が三十歳で終わるとわかっていたなら、誰でもまるで違った生き方をするだろう。だが、幸か不幸か、終わりがいつ来るかはわからない。で、たいていの奴が水で薄めたみたいな生き方をしている。やりたいことや夢は誰でも持っているが、本気でそれに向かって進む奴は少ない。なぜかと言えば、自分には時間がたっぷりあると信じているからだ。何の根拠もなく、な」 2-1. 【主人公】初恋の初々しい描写の懐かしさ 初恋の初々しい描写に自分自身の過去と似ているものを感じ、懐かしさを感じた。自信のなさから、相手の好意的な発言もただのお世辞だよと片付けたり、振られるのが怖くて一歩踏み出せなかったり、それでも頭から離れなくてわんちゃん?って思ってしまう。意中の女性を射止めた時の喜び、自分は幸せ者だと。 2-2. 【俺】①性や恋愛にある程度の自信がついたが根本の自信がなくただの見栄張りカッコつけになっている。②性欲にまみれて本当の愛が分からなくなってきている? ①この本を読んでから自分を客観的に見て、ある程度恋愛に関して自信がついてきてしまっているから、なんかツンとかっこつけている感じがするが、根本の自信はなく、振られたり拒まれたりするのを極端に恐れている。なんかダサいし自分らしくないなと思ってしまった。確かに恋愛において「余裕感」を演出するのは大事だけど、なんかそれはちょっと違くないって思う。すごいただの「見栄張り」。 ②性欲と恋愛がごっちゃになって、今後、本当の愛し愛されはできなくなるのではと思った。初恋のような情熱さはもう今後得られないだろう。ある程度冷めた恋愛を今後していくことになる。それは当たり前だしみんなそうだろう。 3-1. 【主人公】自分に期待しないから、欲がなく、熱中できること。 主人公のような幼少期に両親と兄弟を亡くした身だからかもしれないが、自分には「何の可能性も秘めていないと」思っているように感じる。だから特に欲がなく、例えば、仕事で扱う高級車を見ても「こんな車が欲しい」「こんな車で横に女を乗せて走りたい」なんて欲がない。 何か自分の人生に対して「諦め」のようなものがあるから、他者を羨ましがることがなくなるから、世の中たくさんの選択肢がある中で自分のした選択に劣等感を感じて他の選択肢に目移りすることがない。だから軸がブレることがなく目の前の仕事に集中できる。 対して自分は、一度きりの人生失敗したくないし、自分にすごく期待をしている。俺ならできると。ただそのプレッシャー押しつぶされることが多い 3-2. 【俺】その上で今の自分は自分に対して過度に期待しており、欲にまみれ、その結果、短期的な快楽的な欲求を満たす選択ばかりを選んでしまっている現状。 4. 性的なシーンで主人公の男目線で感じることの描写が上手い。 「膨らんだ胸」「白く柔らかい肌」とか。主人公の初体験シーンというのもあり、その「初めての時だけに感じられる世界が変わったんじゃないかっていうくらいの衝撃的出来事」に懐かしさを感じた。まあ、今でもセックスは少ないから毎回新鮮な気持ちで臨めているなとも思う。
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他人の死に向かう運命を知ることに動揺し、悩み、その意味を考え続ける慎一郎の姿は、読んでいて少し辛かった。 自分の未来を優先するか、誰かの未来のために自己犠牲とするか、自分ならどうするだろうかと考えさせられた。 ラストシーンとエピローグの内容は大方予想していたものの、実際に...
他人の死に向かう運命を知ることに動揺し、悩み、その意味を考え続ける慎一郎の姿は、読んでいて少し辛かった。 自分の未来を優先するか、誰かの未来のために自己犠牲とするか、自分ならどうするだろうかと考えさせられた。 ラストシーンとエピローグの内容は大方予想していたものの、実際に読むとなんとも遣る瀬無い気持ちになった。
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人の運命はどこまでが決まっているのか どこに分岐点があるのか 選択をして生きているのだろうか クリスマスイブの朝 葵に会っていれば慎一郎の運命は変わっていたのかもしれない
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百田尚樹作品は登場人物の心理描写を事細かに書ききることで魅力がある作品が多いと思っている。 今回は目にした相手の死期を体が透けて見えることで気付く能力に目覚めた男が主人公の作品だ。 その能力に目覚めたことで誰かを救うことや、逆に見殺しにできるジレンマをかかえて過ごす。 関わ...
百田尚樹作品は登場人物の心理描写を事細かに書ききることで魅力がある作品が多いと思っている。 今回は目にした相手の死期を体が透けて見えることで気付く能力に目覚めた男が主人公の作品だ。 その能力に目覚めたことで誰かを救うことや、逆に見殺しにできるジレンマをかかえて過ごす。 関わる人物によって、考え方にも変化が。 感想としては、あまり感情移入できるほど主人公に魅力がなく、ハラハラドキドキも少ない。つまらなくはないが決して面白いと感じるほどの作品ではなかった。ちょっと設定や展開が突拍子もなすぎたかなー。 ミスチルのHEROって歌を思い出したした。 自分はきっと自分の命を失ってまでたくさんの見知らぬ人を救わないだろう。 命を出せるとしたら家族くらいしか考えられない。
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涙なしでは読めません。 今ここに居る事に本当に感謝しなければならない。 父と母が結婚した結果が今この本に辿り着いたのかと思うと感慨深いものがあります。
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途中でなんとなく結末が見えてたかな。 主人公の葛藤がもっともすぎるなーと言う気がしてスッと入ってこないというか。感情のプロセスを分解して語られてるみたいな感覚でそのへんがちょっと気になったかな。
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フォルトゥナの瞳/#百田尚樹 #読了 他人の死が見える能力を持つ主人公。 自らの幸せと良心の呵責に苛まれる間で葛藤する姿が苦しい。 選択の末の結末は… もし自分にこの能力があったらどうするだろう? どんな選択を取るだろうか? 想像したくないな。。
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図書館で偶然見つけ、そういえば映画になっていたよなと思い借りてみました。作者さん、もしかしなくても『海賊と呼ばれた男』の方ですよね?!随分と毛色が違うな~すごい才能だ。さて、今回は「他人の死の運命」が見えるようになった青年のお話。この能力が自分にもあったら…と想像せずにはいられま...
図書館で偶然見つけ、そういえば映画になっていたよなと思い借りてみました。作者さん、もしかしなくても『海賊と呼ばれた男』の方ですよね?!随分と毛色が違うな~すごい才能だ。さて、今回は「他人の死の運命」が見えるようになった青年のお話。この能力が自分にもあったら…と想像せずにはいられません。設定は特殊ですが、話の展開はある程度予測できるような王道のものでした。主人公が何でもできるスーパーマンではなく、ありふれた性格なのがよかったです。 ☆勝手にイメソン 『Hero』(Mr.Children)
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