フォルトゥナの瞳 の商品レビュー
主人公の真面目で正義感の強いキャラクターが魅力的で、感情移入してしまった。 主人公の持っていた能力は、現実には存在しないだろうが、参考になることがあった。 それは、自分や自分の大事な人を守るためには、時には他の人に対して不親切でならなければいけないということである。 「誰か...
主人公の真面目で正義感の強いキャラクターが魅力的で、感情移入してしまった。 主人公の持っていた能力は、現実には存在しないだろうが、参考になることがあった。 それは、自分や自分の大事な人を守るためには、時には他の人に対して不親切でならなければいけないということである。 「誰かを助ける代わりに自分が死ぬ」ということは、現実世界ではまずない状況だろうが、この作品でも書いてあった通り、生きているといろんなことを選択しなければならない。 その選択の基準を「大事な人、または自分のためになるかどうか」にすることで、他人のためにならない選択をしてしまうこともあると思う。 その時には、この作品の主人公ほどではないにせよ、さまざなことに思い悩む状況に直面すると思う。 いつでも自分の軸を持って生きていたいと思った。 ★印象に残ったフレーズ 「たいていの奴が水で薄めたみたいな生き方をしている。やりたいことや夢は誰でも持っているが、本気でそれに向かって進む奴は少ない。なぜかと言えば、自分には時間がたっぷりあると信じているからだ。」
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読みやすく、1日でいっきに読んだ。 幼い頃、両親や妹を家事でなくし、孤独な人生を送ってきた慎一郎。 ある日他人の死の運命が見える力に気がつく。 しかし他人を救うことで、また他の人の人生も狂わせていることや自分自身の命も削っていることに気がつく。 私ならそんな力があると怖くて...
読みやすく、1日でいっきに読んだ。 幼い頃、両親や妹を家事でなくし、孤独な人生を送ってきた慎一郎。 ある日他人の死の運命が見える力に気がつく。 しかし他人を救うことで、また他の人の人生も狂わせていることや自分自身の命も削っていることに気がつく。 私ならそんな力があると怖くて仕方ない。とくに身近な人の死なんて知りたくない。 慎一郎は自分の命と引き換えにたくさんの人の命も救った。もし恋人も同じ力を持っていると知っていたら、二人の幸せを選んでいたのかなと思う。
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斬新な視点で、興味深く読んだ。なんだか主人公が碇シンジみたい。自信がなく孤独で優しすぎる。劇的な展開も衝撃のラストもないけど、割とのめり込んだ。
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切ない…けど面白かった。慎一郎はどこまでいいやつなんだ。見ず知らずの子供の命を助けるために、自分の命を犠牲にする。小説ではありがちな展開だが、面白かった。なぜ、見た目も地味、仕事も地味、恋愛経験なしの慎一郎が葵から好かれたのかいまいち納得できなかった。最後に葵が慎一郎はに惹かれた理由として「素朴で純真な男性だったからだ。」とあるがなんか嘘くさいなと思った。映画化されたことは知っており、主演も知っていたが見たことはない。だが、葵役が有村架純はではない気がした。 あとは、真理子のことが気になった。真理子はストーリーに関係があるのだろうか?主人公の初恋相手として登場し、結局は実らなかったが真理子の存在がどう関わっているのか分からず、登場させる意味はあったのか?と思った。 フォルトゥナの瞳がどのような基準で身につけられるのか気になった。葵もそのうち死ぬ運命にあるのだろうか。
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中盤は面白かったので一気読み。 エピローグは正直微妙。その設定いるのかな…。 ラストで、「愛してる、をあえて記した」とはどういう意味なのでしょう? 主人公の感情のいまいち共感できなかった。
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シンプルにストーリーが面白くて一気に読んだ。 個人的には、主人公が絶妙にキモくてあんまり共感できなかった。 いろいろ伏線のようなものがあったけど、伏線を回収するというよりは、伏線が出てきた時点で、「これ伏線だ」って気付かせてくれる書き方だったので、個人的には楽しかった。
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結末もオチも大体予想できる展開だったため驚きがなかった。なにより能力が復活した理由などの散々引っ張られたことが最後には全く触れられず決着したというのが納得感が薄い展開だった(偶然の産物感を演出したかったのかもしれないが)
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これから亡くなる人の死がわかる不思議な目をもつ木山慎一郎。もしこんな力があったら、運命に苦しむだろう。自分が動く事でその人の運命を変え自分がいずれ犠牲になる。運命といえ酷だ。
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人の"死の運命"が見える主人公。そんな力を手に入れ、困惑したり憤りを感じたり、人を助ければ自分が...それでも主人公があの選択をすることは何となく予想していた。そういうところでは、予想外のことが起こらない作品でした。でも、エピローグで書かれていた慎一郎の言葉と...
人の"死の運命"が見える主人公。そんな力を手に入れ、困惑したり憤りを感じたり、人を助ければ自分が...それでも主人公があの選択をすることは何となく予想していた。そういうところでは、予想外のことが起こらない作品でした。でも、エピローグで書かれていた慎一郎の言葉とその意図には泣きました。
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