フォルトゥナの瞳 の商品レビュー
好きな俳優が出演しているという理由で映画を観て文庫も購入したという娘の本棚から、お正月に読む用に借りました。主人公の心象が詳細に至るまで描かれているため、登場人物一人ひとりをはっきりと思い浮かべどきどきしながら最後まで一気に読みました。読後も折につけ思い出し、しばらく心から離れな...
好きな俳優が出演しているという理由で映画を観て文庫も購入したという娘の本棚から、お正月に読む用に借りました。主人公の心象が詳細に至るまで描かれているため、登場人物一人ひとりをはっきりと思い浮かべどきどきしながら最後まで一気に読みました。読後も折につけ思い出し、しばらく心から離れなさそうです。
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映画「フォルトゥナの瞳」を観た人におすすめしたい小説!他人の死の運命を視ることができるフォルトゥナの瞳を持つ主人公が愛する人を救うために奔走する姿を描いた作品。人の命を救うことで自分の命を削ることになるとしたらあなたはどの運命を選択しますか?(しょうゆ)
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※このレビューにはネタバレを含みます
おもしろかった! 死に近づいている人間の体が透けて見える「フォルトゥナの瞳」をもった主人公が葛藤しながら立ち向かう話。 本の厚さはそこそこあったけど、読みやすいからすぐ終わった。 キャラ設定とかはいいんだけど、真理子のくだりとか必要…?なんで木山がフォルトゥナの瞳を手に入れたのか、とか、他にも案外いるんじゃないかとか、そういうの書いて欲しかった! 葵もやっぱりそうか〜自分だったらキツイよなぁ。 もう少しコンパクトで良かったんじゃないかなぁと思うので星4で!
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主人公木山慎一郎の誠実さにどんどん惹かれました。 真面目にコツコツと働き、常に相手の気持ちを考える。 なんとも気持ちの良い青年が特別な力を持ってしまった為に起こる悲しい結末。 でもその力のおかげで大切な人に巡り会えた。彼女の葵との出会いは微笑ましくずっと2人で幸せになって欲しかっ...
主人公木山慎一郎の誠実さにどんどん惹かれました。 真面目にコツコツと働き、常に相手の気持ちを考える。 なんとも気持ちの良い青年が特別な力を持ってしまった為に起こる悲しい結末。 でもその力のおかげで大切な人に巡り会えた。彼女の葵との出会いは微笑ましくずっと2人で幸せになって欲しかったなぁ。葵が最後、誰にもわかって貰えない慎一郎の優しい気持ちや葛藤を理解して貰えて良かったです。
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1、動悸しまくる 2、最後数ページの為の長い前フリ感がすごい 3、非常に実写映画化しやすい小説だと思った。
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目の前の人の死が分かるSF的な内容で、百田尚樹さんのスピーディーで無駄な表現を削ぎ落として(いい意味で)キャッチーな内容(いい意味で)にまとめることで面白くないはずがない。 助けることで自分の寿命が縮まる、でも目の前の人の死を見過ごすわけには行かない。 自分がその立場ならどうして...
目の前の人の死が分かるSF的な内容で、百田尚樹さんのスピーディーで無駄な表現を削ぎ落として(いい意味で)キャッチーな内容(いい意味で)にまとめることで面白くないはずがない。 助けることで自分の寿命が縮まる、でも目の前の人の死を見過ごすわけには行かない。 自分がその立場ならどうしてるだろう、と考えたが、実際にそうなってみないとわからないと感じた。 正義感や良心としては助けたい。でもそれが死に繋がるなら躊躇する。 百田尚樹さんらしい、一気読み必須の小説。 ただ、同じ力を持った医者の最期をもう少し書いて欲しかった。 家族のため、息子のために犠牲になったと思うが、あれだけ嫌がってた医者が息子のために死ぬなんて泣けてしまう。 あとは最後の彼女が同じ能力を持っていたのは何となくわかった。 あとは元カノやママさんの今後も気になる。
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幼少期に火事で家族を失った主人公は、孤独に慎ましく車の塗装工として働いています。ふとした時に、他人の身体が部分的に透けて見え、それがその人の死の予兆であることに気付くことから、驚愕と苦悩の生活が始まります。 ところが、同じ能力をもつ者に、死に直面した人を助けることは神への冒瀆...
幼少期に火事で家族を失った主人公は、孤独に慎ましく車の塗装工として働いています。ふとした時に、他人の身体が部分的に透けて見え、それがその人の死の予兆であることに気付くことから、驚愕と苦悩の生活が始まります。 ところが、同じ能力をもつ者に、死に直面した人を助けることは神への冒瀆であり、自分の命を削ることになると力説されます。さらに、心から愛せる女性と出会い、気持ちの揺らぎと葛藤が益々強くなっていくのですが、果たして主人公の選択した道は? 明かされるエピローグでの衝撃の事実とは? フォルトゥナ(ローマ神話の運命の女神)の瞳をもつ者は、幸か不幸か? 他人の「死の運命」を見ることができる「目」、そんな「力」を使うことは善か悪か? 議論の分かれるところでしょう。〝人として〟深く熟考できる人ほど翻弄されるのではないでしょうか? 本作は、美談で感動作なのか否か、著者から大きな課題を突きつけられているような気がします。それでも、熱中しスピード感をもって読み進められたことも事実です。多くの方のレビューを読んでみたくなります。
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百田尚樹作品の中では「モンスター」同様に出来の悪い方です。ネタバレになるので詳細は書けませんが、このエピローグありきなら違ったエンディングになったはず。
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死が迫った人がわかる能力を持つ主人公。 その能力を生かして、その人を死から救おうとするが思うようにはいかない。 死から救うこともできないのなら、一体何のための力なのか…… ラストは衝撃でした。 そういうことだったのね。 文章は読みやすく、面白かったです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすい平易な文章でするする読めた。特に読み始めと最後は引き込まれた。読み始めに引き込まれるケースは少ないと思う。死期の迫っている人の体が透けて見える能力を持ってしまった主人公。葛藤しながら一生懸命生きる姿が、ぶっとんだ設定に現実味を持たせていた。真理子さん(最初に恋をした女性)の立場をないがしろにしてる感じは気になったし、もしかして黒川さん(同じ能力を持つ医師)は主人公を庇おうとして亡くなったのか?と深読みし過ぎて外れた。結末に意外性は無かったし、ポンと終わったけれど、ずっと夢中になれる一冊でした。主人公の名前が旦那さんと一緒なのも良かったです。
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