マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ の商品レビュー

古内一絵(著者)

2024/01/17

一度読んだ事あるけど、4年ぶりぐらいに読むと大分忘れていた。

前も読んで漢方とか体にいいもの取り入れよう！と思っていたのに日々の忙しさですっかり忘れていた。

本当に大好きな本。
ジャダさんの成長も感じる。
世の中に本当に悪い人なんてそうそういない。
みんな自分の事で精一杯なだけ。
本当にこんなカフェとシャールさんにお会いしたい。どんなお茶を入れて、どんな言葉をかけてくれるだろう…

2023/12/30

今月の飯ウマ本を図書館で探していたら目についたので読んでみました。

最後の章が年末のお話なんですね。
これも何かの縁なのかな。
読み終えた今、ほっこりしました。
と、同時に、思いついたものがあります。
ビューネくんっていますよね。化粧品のＣＭの。
私の中ではビューネくん＝藤木直人さん（初代らしい）なのですが、社会にもまれて疲れた女性を後ろから抱きしめて慰める、あのＣＭを真っ先に思い出しました。
この本のイメージがまるであの感じなのです！

頑張っても周りから評価されない、自分の頑張りが空回りで結果が出ない、毎日不甲斐ない思いで仕事をしている。
自分の行いが結果に結びつかないことが多いと心が疲れてくるんですよね。これが長く続くと麻痺してきて、何も感じなくなってくる。

そんな時に、欲しい言葉と気持ちのこもった料理でもてなされると、気持ちが緩まずにはいられなくなる。

中でも私がコレコレ、これを言って欲しい時ってあるんだよねってフレーズが第三話の「世界で一番女王なサラダ」で出てきました。

”苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で、前へ進もうとしている証拠よ”（抜粋）

アドバイスとかではなくて、ただただ自分の頑張りを認めてほしい時ってあります。
そんな時に沁みる言葉だと思いました。
（数年前、本当に悩んでいる時にこの本読みたかった）
この言葉だけで満たされた気持ちになれるというか、今までのどす黒く渦巻いていた負の感情が浄化されるっていうんですかね。前を向いて歩いて行こうという気持ちが腹の底から湧いてきます。
年末にこの本を読めて本当に良かった。

マカン・マランの店主、シャールさんが登場人物に投げかける言葉は登場人物だけではなく、読者である私にも響きました。

”シャールは誰であろうと、態度を変えない。それが同い年の柳田であろうと、小学生に毛の生えたような1年坊主の璃久であろうと。
　常に、自分の考えを自分の言葉で、率直に語っている。”（抜粋）

だからなのかな。
読んでて泣きそうになるんだよな。

2024/01/16

どこかファンタジーのようなものを感じさせる独特な世界観がすごく好き。
現実にもあったらいいのになー…。
実写化するなら 草なぎ剛がいいなー…ミッドナイトスワンに引っ張られすぎか笑

2023/12/11

たくさん勇気をもらえました。
人によって幸せは違う。
お互い違って当たり前、そして相手を尊敬する気持ち大切にしないといけないと感じました。

2023/12/09

ドラァグクイーンの店主が作る美味しくて身体に良い料理。悩みを抱える人にそっと寄り添う感じが素敵。美味しいもの食べると元気になるっていうのは本当だなぁ。

2023/12/03

4作短編
めちゃくちゃ好きだった
魅力ある料理、登場人物、とにかく温かい
純文学のみたいな綺麗な文で締めくくられる章が読後の余韻を引き立たせてくれた
シリーズ2から読んでしまっていたので少し不安はあったがまた柳田ｱｱｱが堪らなく好きで登場人物の距離感がすごくいい
少しのきっかけで何かが変わり満たされるのが不思議な本だと思った
料理に少し詳しいと出てくる料理の相性や珍しい組み合わせに心踊る場面に出逢える
好きなフレーズ引用
それでもこれからは自分自身の眼差しで不確かな未来とつき合っていこう
そいつの正体はおかまだ、残念と柳田は胸で3回繰り返した
でもねこの世の中になにもかもから自由な人なんてどこにもいないわ誰だって自分の荷物は自分で背負わなきゃいけないのよ
無意識の侮りは意識的なものよりたちが悪いし根深い
足りなければ満たせばいい空っぽならば埋めればいいのよ
猫が煮干しを噛み砕く微かな音が静かな部屋の中に響く

2023/11/30

本当に自分が上機嫌になれる方法。

シャールさんの言葉が温かいスープのように心に染み渡って行く。身一日の終わりにマカン・マランで食べる身体に優しい夜食と、温もり溢れる会話。皆それぞれ何かを抱えているけど、それが自分らしい負荷なら幾らでも頑張るエネルギーにきっとなる。

2023/11/29

読んでいて、とても心が安らぐお話でした。
シャールさんの温かさは、日々の悩みや苦しみが癒えるだけでなく、現状を切り開いたり新たな意味づけをしていったりする希望や自分自身に対する信頼を取り戻させてくれるようでした。

そしてお料理の美味しそうなこと！
身体にも心にも優しい滋養のあるお料理に、出会いたくなりました。
お料理っていいなぁ、としみじみ感じ入りました。

2023/11/28

「働け、産め、出しゃばるな」という露骨な本音という言葉に共感した。女性が世の中から求められている本音ってたしかにそういうところもある。
私もこんなカフェに出会いたい。

2023/11/15

心が疲れた時に悩みも聞いてくれて、その時の身体に合わせて優しい料理を提供してくれるこんなお店があったら素敵です！

シャールさんが自分らしく、明るく生きているからこそ、周りには人が寄ってくるし、初対面であっても包み隠さず何でも話せてしまうんだなと思います。そんな人柄が好きです。

どこでどんな出会いがあるかわからないからこそ、出会いは大切にしたいものです。