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コドモノセカイ の商品レビュー

3.9

36件のお客様レビュー

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2021/04/30

岸本佐知子氏の翻訳編集の短編集 子供、がテーマだが 可愛らしいおはなし、はほとんどない 怖いというか

Posted byブクログ

2021/03/03

まさに子供の世界。ピュアで優しくて夢みがちでという大人に求められる子供ではなく、むしろ自分の夢にさえ怯えている子供の世界がありありと描かれていた。 七人の司書の館、薬の用法、ブタを割るが特に好きだった。

Posted byブクログ

2020/02/28

大きくなるにしたがって、心には浮かんでも口には出さない質問が増えていった。うんと強い心がなければ、現実世界とは向き合えない。 (P.25)(王様ネズミ/カレン・ジョイ・ファウラー) 「みんなは図書館を選んだ。でも、世界を知らないまま図書館を選ぶことは、わたしにはできないの」 (...

大きくなるにしたがって、心には浮かんでも口には出さない質問が増えていった。うんと強い心がなければ、現実世界とは向き合えない。 (P.25)(王様ネズミ/カレン・ジョイ・ファウラー) 「みんなは図書館を選んだ。でも、世界を知らないまま図書館を選ぶことは、わたしにはできないの」 (P.203)(七人の司書の館/エレン・クレイジャズ)

Posted byブクログ

2019/02/16

どれも短編で作者が肩の力を抜いて気軽に子供時代を回想して書いた風で、油断してる分、地がいい意味で顔を見せてる感じ。自分は「ブタを割る」エドガルケレットがお気に入り。バートシンプソン人形をねだるも拒否されブタの貯金箱を渡され、いっぱいになって音がしなくなったら、金槌で割られそうにな...

どれも短編で作者が肩の力を抜いて気軽に子供時代を回想して書いた風で、油断してる分、地がいい意味で顔を見せてる感じ。自分は「ブタを割る」エドガルケレットがお気に入り。バートシンプソン人形をねだるも拒否されブタの貯金箱を渡され、いっぱいになって音がしなくなったら、金槌で割られそうになり、こっそり原っぱに隠す。そして別れを告げる。これぞ、コドモノセカイ。イスラエルの作家らしく、映画も撮っているそう。

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2018/11/28

短編集11編と中編1編 少し不気味な面白さの「子供」と閉ざされた図書館という世界の中で成長していく主人公のを描いた「七人の司書の娘」が特に良かったです.

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2018/10/19

子どもの頃って世界はもっと狭くて、ワクワクもしくしくも近かった。そんな郷愁の念を持って読んだ……ら、大きなマチガイ!! そうだった、だって訳者は岸本さんじゃないか。 コドモの世界は広いんだった。 薄暗くて残酷な場所だって、理不尽だって、ある。あるある。そうだった。 コドモもオ...

子どもの頃って世界はもっと狭くて、ワクワクもしくしくも近かった。そんな郷愁の念を持って読んだ……ら、大きなマチガイ!! そうだった、だって訳者は岸本さんじゃないか。 コドモの世界は広いんだった。 薄暗くて残酷な場所だって、理不尽だって、ある。あるある。そうだった。 コドモもオトナも、セカイはいろいろなところに繋がっている。

Posted byブクログ

2017/04/21

ネットで見かけた「はじめての海外文学フェア」がなんだか素敵で、やってる本屋さんに行ってみよう!と思い立ってそこで買った本。すっかり最近海外文学読んでなかったから新鮮で面白かった〜!このわけわかんなさというか、不条理さというか、こういう種類の日本のアンソロジーってあるんだろうか??...

ネットで見かけた「はじめての海外文学フェア」がなんだか素敵で、やってる本屋さんに行ってみよう!と思い立ってそこで買った本。すっかり最近海外文学読んでなかったから新鮮で面白かった〜!このわけわかんなさというか、不条理さというか、こういう種類の日本のアンソロジーってあるんだろうか??あるなら読みたい。わけのわからなさを、狂気とやたら強調するのではなく、そのままわからなさとして受け止めるおもしろさ。食べ物でたとえるなら、苦味がクセになるとか、そういう気持ちに似てる、気がする。似てないか?笑 でもその、素敵なわけのわからなさを楽しむためには、信頼できる、かつぶっ飛んだ語も使ったりする、豊かな翻訳が必須なのだなあ、と思って、やっぱり岸本佐和子さんは偉大なのだなと思いました。翻訳なのに、このひとしかこの文章は書けないんだろうな、と思わせつつ魅力を損ねないのって本当にすごいな〜〜 あとがきでも語ってらしたけど、感動ものとか、きらきら可愛らしいだけの話がひとつもないのが面白かったです。笑 暗いわけじゃなく、捻くれてたり、毒をもってたり、せつなかったり。「七人の司書の館」は本好きとしてはシチュエーションにうっとり。「最終果実」はなんだか迫力があって圧倒された。

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2017/04/07

「コドモノセカイ」 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206875/ 読んだ、よかった。子供が主役の翻訳短編集。可愛くも無邪気でもないのがいい。大人になった今から思えば他愛もない状況を、当時はこの世の終わりだと深刻に動揺していたっけ。あ...

「コドモノセカイ」 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309206875/ 読んだ、よかった。子供が主役の翻訳短編集。可愛くも無邪気でもないのがいい。大人になった今から思えば他愛もない状況を、当時はこの世の終わりだと深刻に動揺していたっけ。あれはなんなんだ笑。表紙も訳もすばらしい(おわり

Posted byブクログ

2017/04/01

 「コドモ」の世界といいつつ、実際には子供の視点を通して大人が大人を皮肉っている感じがするのは穿ちすぎでしょうか。

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2017/03/22

子供は幼稚で礼儀知らずで気分屋で(中略)心変わりと出来心で生きている…私は子供が嫌いです。。。 岸本さん好きなんで読んでみたがあまりにも妙ちきりんな短編のオンパレードに伊武雅刀の往年の迷曲が脳内をリフレインする。 翻訳が素晴らしいのは言うまでもないがこの12編は選者も彼女でありシ...

子供は幼稚で礼儀知らずで気分屋で(中略)心変わりと出来心で生きている…私は子供が嫌いです。。。 岸本さん好きなんで読んでみたがあまりにも妙ちきりんな短編のオンパレードに伊武雅刀の往年の迷曲が脳内をリフレインする。 翻訳が素晴らしいのは言うまでもないがこの12編は選者も彼女でありシュールありブラックありそしていきなりのファンタジーありでそれはまるで子供ランドのアトラクション。 ありきたりのチョイスになるのだが「豚を割る」と「七人の司書の娘」は秀逸。 素敵な作家と巡り会えるのがアンソロジー、追ってみるのも悪くない

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