村上春樹 雑文集 の商品レビュー
村上春樹がいくら好きだっていっても、やはり良い作品と悪い作品があります。そんなにハズレは多くないのですがこれはハズレの一つ。雑文は雑文
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作品が発表されるたびに話題になる、村上春樹。 ノーベル賞発表前の盛り上がりも、年中行事のようになってきました。 自分も村上春樹ファンのひとりとして、作品の発表を楽しみにしているひとりです。 その村上春樹のエッセイ集が文庫化されて書店に並んでいたので、読むことにしました。 過去...
作品が発表されるたびに話題になる、村上春樹。 ノーベル賞発表前の盛り上がりも、年中行事のようになってきました。 自分も村上春樹ファンのひとりとして、作品の発表を楽しみにしているひとりです。 その村上春樹のエッセイ集が文庫化されて書店に並んでいたので、読むことにしました。 過去に書かれた文章が、9つの分野に区分けされています。 雑誌に掲載された文章、他の作家の本の解説文、さらには文学賞や結婚式でのスピーチまで、ジャンルもページ数も多彩な文章が集められています。 エッセイ集と書きましたが、未発表の短編小説も収録されており、まさに「雑文集」というタイトルがぴったりの内容になっています。 小説家になる前にジャズのお店を経営していたこともあり、音楽に関する話題が多いのが、印象に残りました。 そして興味深かったのが、物語を書くこと、それを小説の形として発表することについての、考察の部分。 自分の身の回りにあるもの、起こったことに対する自分の感情、考えを文章として書く。 その結果を小説の形に積み上げて、読者に提示する。 読者はそれを読み、共感する、しない。 人類発祥のころからあると言われる「物語」という存在について、理解できたように感じました(なんとなくですが)。 そしてこの方の、言葉の選択の的確な文章を読んでいると、心地よくなってしまいますね。 近年発表された小説の文庫化もされるようなので、書店で探して読んでみることにします。 『1Q84 BOOK3〈10月‐12月〉後編』村上春樹 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4101001642 .
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村上春樹は好きなんだけど、どうしても読めない本が時々ある。そのひとつがこれ。全然入ってこなかった。装丁はとても素敵なのにな。
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何とも素っ気ないタイトルの本ですが、中味は村上文学の真髄にあたる内容が含まれていて、濃いものです。 未だにノーベル賞が廻ってこない村上さんですが、2009年にエルサレム賞を受賞した時の経緯は、半ば決死の覚悟とでもいうような面持ちでエルサレムに行ったことが書かれています。そして、あ...
何とも素っ気ないタイトルの本ですが、中味は村上文学の真髄にあたる内容が含まれていて、濃いものです。 未だにノーベル賞が廻ってこない村上さんですが、2009年にエルサレム賞を受賞した時の経緯は、半ば決死の覚悟とでもいうような面持ちでエルサレムに行ったことが書かれています。そして、あのスピーチ「壁と卵」 「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があったとしたら、私は常に卵の立場に立ちます。」 その他、2005年に起こった阪神大震災と地下鉄サリン事件のこと。サリン事件の被害者のインタビューを集めた「アンダーグランド」を書くにあたっての小説家としての動機をまとめた文章など必見です。 勿論、この他にもジャズなど音楽の話や翻訳のことなどや、村上さんのことを話題にして好き勝手に喋っている安西水丸さん(故)と和田誠さんの対談集もあり、どこから読んでもいいのが何より嬉しい本。
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いわゆる村上春樹さんのエッセイを寄せ集めたもの。 テーマ別に分かれていて、音楽について書いてある章とか、小説について書いてある章とか、はたまた本当に超短編の物語まで、盛りだくさんの一冊でした。 ジャズについて熱く語られていましたが、 私はジャズに興味がないのであまり話についてい...
いわゆる村上春樹さんのエッセイを寄せ集めたもの。 テーマ別に分かれていて、音楽について書いてある章とか、小説について書いてある章とか、はたまた本当に超短編の物語まで、盛りだくさんの一冊でした。 ジャズについて熱く語られていましたが、 私はジャズに興味がないのであまり話についていけなかったのが残念…知識不足が悔やまれました。 村上春樹さんファンなら頭の中を覗くような感じで読んでみると面白いと思います。
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村上春樹の文章はやっぱりいいです。 小説において、多くを説明して押しつけないところ。 最終的な判断を下すのは常に読者であって、作者ではない、というところ。 この本は、エッセイ、本の解説、あいさつなどを一冊にまとめてあるのですが、小説を読んでいるときよりも村上春樹に近づけたような気...
村上春樹の文章はやっぱりいいです。 小説において、多くを説明して押しつけないところ。 最終的な判断を下すのは常に読者であって、作者ではない、というところ。 この本は、エッセイ、本の解説、あいさつなどを一冊にまとめてあるのですが、小説を読んでいるときよりも村上春樹に近づけたような気がして嬉しかったです。
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カフカ以降春樹からは遠ざかってるなぁ。コレじゃない、と感じちゃって。まぁ学生の頃は「オレも大人になればバーでオムレツ食べて、そこで知りあった行きずりの女の子と寝たりするんだろうな」と思って読んでたけど、大人になってもそんなことないやんけ!という私怨みたいなもんなんで、別に春樹が悪...
カフカ以降春樹からは遠ざかってるなぁ。コレじゃない、と感じちゃって。まぁ学生の頃は「オレも大人になればバーでオムレツ食べて、そこで知りあった行きずりの女の子と寝たりするんだろうな」と思って読んでたけど、大人になってもそんなことないやんけ!という私怨みたいなもんなんで、別に春樹が悪いわけではない。 とはいえ、エッセイスト(って言っていいのかな)としての春樹は嫌いじゃなくて、お悩み相談とかはたまに見たりしてた。 で、この本。音楽についての文章はこちらがまるで知識がないせいで、オイラが春樹を苦手に思うところがモロに来てた。安西水丸についてとかそういうのは「村上朝日堂」を彷彿とさせるええ感じ。こういうのだけ書いてくれればいいのに(暴言 あと、十代の頃、海の近くに住んでた、って書いてて、たぶん芦屋だとおもうんだけど、その海のことを「瀬戸内海」って書いてて違和感。瀬戸内海は淡路島の向こうやろ。芦屋の海はどう考えても大阪湾。
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エッセイかと思いきや、題の通り雑文集。取り留めの無い話が続き、いくら人気作家の文とはいえ、これは読むに値するのか疑問。 とは言え、オウム真理教を扱った記事では興味深い、アンダーグラウンドをもう一回読んでみたいと思った。 【学】 幾つもの物語を通過してきた人間はフィクションと現実...
エッセイかと思いきや、題の通り雑文集。取り留めの無い話が続き、いくら人気作家の文とはいえ、これは読むに値するのか疑問。 とは言え、オウム真理教を扱った記事では興味深い、アンダーグラウンドをもう一回読んでみたいと思った。 【学】 幾つもの物語を通過してきた人間はフィクションと現実の間に引かれている一線を自然によって見いだすことが出来る。やはり読書とは良いものだな。 物語を読むことでの癒やし ・読んでみよう アンダーグラウンド、約束された場所で キャッチャーインザライ、ロンググッドバイ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
スピーチ、エッセイ、序文・解説、超短編小説に、結婚式のメッセージまで、まさに雑文集の趣きだけれど、エルサレム賞スピーチ「壁と卵」が読めただけでも購入した甲斐あり。安西水丸さんと和田誠さんとの解説対談も、村上さんの意外な一面がのぞけて面白い。村上さんは絵が上手で(抽象画が得意)、料理もすごく上手で、ピアノも弾ける(子供の頃習ってた)。多才な人だ。
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村上春樹の雑文集を読みました。 単行本に収録されていない村上春樹の文章が収録された本でした。 「壁と卵」の全文が読めたり、「ノルウェーの森」の解釈など面白く読みました。 音楽についての文章はよく分からないものもありましたが、翻訳の章はなるほどと思いながら読みました。 村上春樹...
村上春樹の雑文集を読みました。 単行本に収録されていない村上春樹の文章が収録された本でした。 「壁と卵」の全文が読めたり、「ノルウェーの森」の解釈など面白く読みました。 音楽についての文章はよく分からないものもありましたが、翻訳の章はなるほどと思いながら読みました。 村上春樹がずっとジャズを聴いていたくて喫茶店を経営することにしたこと、その喫茶店が結構繁盛していたこと、ひょんなことから小説家になったこと、などが書かれていて興味深く読みました。
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