小泉今日子書評集 の商品レビュー
こんなに素敵な女性でも、 自分と同じようなことを悩んで 生きておられるんだなぁと思うと、ホッとする。
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読書のための時間確保に苦心している私は、「書評」読んでる時間があれば1冊の小説を読みたい、と思っていた。 けれど。キョンキョンの書く文章はどれもみずみずしく、それは単なる「本の評価」などでなくて。 本の中の世界となまみの彼女の交錯具合がなんともいえず絶妙で。 もちろん書評を読む側...
読書のための時間確保に苦心している私は、「書評」読んでる時間があれば1冊の小説を読みたい、と思っていた。 けれど。キョンキョンの書く文章はどれもみずみずしく、それは単なる「本の評価」などでなくて。 本の中の世界となまみの彼女の交錯具合がなんともいえず絶妙で。 もちろん書評を読む側が書き手をスクリーンで、雑誌でよく目にしているという、良い意味での先入観がさらに文章を読み続けたいという気にさせるのだけれど実際の文章には「あ、あのキョンキョンが書いているのね」ということはもうどこかに置き忘れたってどんどんとひきこまれていくのだ。自分が読んだ本の書評だけを拾い読みするつもりだったけれど気づくとあっという間にすべて読了。
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ブクログのレビューでこの本を知りました。 小泉今日子さんが、書評?クリエイティヴな活動を地道にしてらっしゃる印象はあったけれど、新聞の書評…。あまり結びつかなくて。 どちらかと言うと、TVで拝見する小泉さんは、疲れた笑顔をなさるなあ…ということが頭にあってあまり好きではなかった...
ブクログのレビューでこの本を知りました。 小泉今日子さんが、書評?クリエイティヴな活動を地道にしてらっしゃる印象はあったけれど、新聞の書評…。あまり結びつかなくて。 どちらかと言うと、TVで拝見する小泉さんは、疲れた笑顔をなさるなあ…ということが頭にあってあまり好きではなかったのです。 で、単純に。 けれど彼女は、どんな本を選んで、どんな感想を提示したのだろう…と、そこに興味があり読んでみました。 好きじゃないから、読んでみたのです。 レビューが印象的だったこともあって。 そしたら…淡々と綴られる文章は、さらっとした麻の布のような手触り。 選んでらっしゃる本も、流行りすぎないけれど女性らしいな…と思うような小説を選ばれていられることが多くて…。 私が既読だった本は、90点以上の本の中で5冊ほど。全く趣味の違う人の本棚を見せてもらった感じでした。 そこで感じたのは、同性の、今の空気の流れとか感性に敏感で、若い世代が主人公のものも、手にされることが多くて…。 難読なものは選ばないけど、書評欄では異色だっただろうな…ということでした。どちらかというと小泉さんが、ご自身の内面をみつめるための水鏡が、本を読むという行動で。 その様子に、世間一般の等身大の女性の姿を、新聞側は見ていたから、彼女の意見を載せ続けたと感じました。 私が読まないような本のことを取り上げたところも きちんと読みましたし、この中から何冊か、読んで 面白かったらいいな…と…。 全部読破だ!みたいな勢いで読まなかったのが逆に幸いし、これは読んでみようか…というのが数冊見つかりました。 本棚の表示を、ナチュラルな明るい色にして登録した時は良いと思ったけど、たぶん読まないと思った本を外し…。 気分を変えて。 すれ違って行きそうな恋人のことは、心の片隅で気にしながら…落ち着かない日曜日をどうにか過ごすには、さらり、ざらりとした感じの小泉さんの文章、似合っていたと思います。感情過多な文章や、明るすぎるものは、きっと。こんな日は疲れたでしょうから。 こんな本もあるけど、どう?くらいの距離感が、とても良かったと思います。 あなたはこの中から、どの一冊をお選びになりますか。
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小泉今日子と私では、年齢こそ近いが、育った環境も仕事も性格も全てが全く違うのではないかと思う。が、書評中のたくさんの本を読みたくなってメモしました。 一冊一冊、集中して読み、これだけのものを書くのはすごいな。 全部まとめて読むと、好きじゃないのかな、と思う本がわかってしまうような...
小泉今日子と私では、年齢こそ近いが、育った環境も仕事も性格も全てが全く違うのではないかと思う。が、書評中のたくさんの本を読みたくなってメモしました。 一冊一冊、集中して読み、これだけのものを書くのはすごいな。 全部まとめて読むと、好きじゃないのかな、と思う本がわかってしまうような気もするんですが、私の気のせいでしょうか。 とにかく、こんな、本のことについて書ける機会があるだなんて、うらやましい。 ま、私にはブクログがあるのだけれども。 それはさておき、彼女の対談集というのもあるらしく、是非今年はそれも読んでみたいと思うところです。
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常にどこか悩み続けていて、だからこそとてもやさしい文章だった。 ほかのエッセイを読んでも思ったけど、キョンキョンの客観性は、ふつうの生活をしていては得られない気がするなあ。演じ続けているからこそなのかな。
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図書館にて。 素敵な文章を書く人だなと思った。 この書評を読んで読みたくなった小説も多い。 読んだことのある本の書評もあり、私とは感想が違っているところもあったりして、そんなのも楽しかった。 そういえば、読んだ本についてあまり人と話さなくなった気がする。 本を読むことも、一緒の本...
図書館にて。 素敵な文章を書く人だなと思った。 この書評を読んで読みたくなった小説も多い。 読んだことのある本の書評もあり、私とは感想が違っているところもあったりして、そんなのも楽しかった。 そういえば、読んだ本についてあまり人と話さなくなった気がする。 本を読むことも、一緒の本を読んだことがある人を見つけることも、もちろんその感想を言い合うことも、その時間そのものが今の私にはすごく贅沢なことなのだなと気がついた。
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日曜の読売新聞だけ買っていた。読書特集が目当てで。最近買わなくなったな。 本書はキョンキョンが10年書評欄の読書委員として書いた文章をまとめたもの。ごく私的な事を交えながら書かれてて読みやすくて楽しかった。遠い存在のキョンキョンが近く感じられる。読みたい本がたくさんできた。
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わりと読んだ本がかぶってた! なんか嬉しい〜ε-(´∀`; ) 同じ本を「夢中になって読んだ」って書かれると嬉しいね♪( ´▽`) とりあえず「ピエタ」読んでみるよキョンキョン。
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「桜風堂ものがたり」(村山早紀)の読了後、どうしても読みたくなって手に取った。 本を読むようになったのは売れっ子スーパーアイドルだった10代後半のころだという著者。 「本を読んでいる人には声をかけにくいのではないか」からだという。それだけ人と接することに疲れていたのだと。 だ...
「桜風堂ものがたり」(村山早紀)の読了後、どうしても読みたくなって手に取った。 本を読むようになったのは売れっ子スーパーアイドルだった10代後半のころだという著者。 「本を読んでいる人には声をかけにくいのではないか」からだという。それだけ人と接することに疲れていたのだと。 だが、本との出会いが彼女の人生をより豊かで、新しいものにしていく。 10年に及ぶ読売新聞日曜版の書評欄に掲載された書評の数々。 彼女が読みたい、伝えたい本を通して、そのときの彼女、そしてそれぞれの書評につけられたこの本の出版時点での彼女のコメントが掲載。 本を通して、書評を通して、コメントを通して、一対一で対話をしている気分になるとても贅沢な体験ができる。 働き続ける女性として。 結婚して離婚してひとりで生きている等身大のひとりの人として。 悩みながら、その時々の気持ちをつづりながら、彼女自身が新しくなっていく10年間の過程。 書評が明らかにうまくなっていく様がいい。 ただ文章が上手になるだけでなく、年代が進むにつれ、何を考え、何を感じたかが手に取るように、心の奥のほうに響いてくるようになってくる。 後半になればなるほど、むき出しの彼女が表現されていて、書評がどんどん面白くなってくる。 「人と話をするのは大切なことだと思う。自分ひとりじゃ辿り着かない方向に行き着くことが出来るのが会話なのだと思う」 「話す言葉とかも確実に変わっていると思います。あと、何かを人に説明することがうまくなっている気もするなあ。十年前より知った言葉もたくさんあるし、いろんな人に会って、いろんなお話も聞いている。とても勉強になりました」 本が好きな人にも。 本なんか読まないよという人にも。 かつて彼女のファンだった人にも。 あまちゃんのお母さん役から入ったという人にも。
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「生きることは恥ずかしいことなのだ。私は今日も元気に生きている。」と帯にありました。昭和の文豪を思い起こさせる言葉。とても気に入りました。そして、ああ、この人も。という親近感というか、この人ならわかってくれるかもしれない、という安心感。 書評集でありながら、なんだか、高級な私小説...
「生きることは恥ずかしいことなのだ。私は今日も元気に生きている。」と帯にありました。昭和の文豪を思い起こさせる言葉。とても気に入りました。そして、ああ、この人も。という親近感というか、この人ならわかってくれるかもしれない、という安心感。 書評集でありながら、なんだか、高級な私小説を読んだような読後感です。 10年間の時代の動きを感じさせながら、ああ、10年たっているんだ、と思いながらも、あっという間に読み終え、過ぎ去る時間の速さをも感じさせてくれる。 あとがきの対談(インタビュー)の部分も秀逸。 小泉今日子の物語として、大層面白い物語でした。
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