わが心のジェニファー の商品レビュー

浅田次郎(著者)

2016/04/17

乱筆ながら日本の良さをお伝えします、のお手紙。

結婚の条件に日本旅行を命じられたアメリカ人（ダメ男）が、婚約者にお手紙で旅行譚を綴るという形式。浅田次郎が日本や日米関係をどう捉えて、いるかを垣間見えるので面白い。最後のどんでん返しは面白いけど、北海道に行くまでにすでにピークを迎えている感はある。

新宿紀伊国屋で購入、したはず。

2016/04/07

日本びいきの婚約者の求めで来日した、米国人青年ラリー。
彼の視点から描かれる“ニッポン”の姿が興味深く楽しめます。
本当に外国人旅行者の方々が、ラリーのように日本の様々なことに感動してくれたら良いのですが。
ラリーが惚れっぽすぎるのと（「ジェニファー・オン・マイ・マインド」が空々しく響く・・）、せっかくのラストが少々雑な感じがしましたが、エンタメとして楽しんで読めます。日本人なら悪い気はしない内容ですしね。
個人的に、別府温泉と、釧路の丹頂鶴は是非見に行って見たいと思いました。

2016/03/21

日系アメリカ人の日本嫌いの男性が、恋人のジェニーにプロポーズするが、返事を拒まれる。ジェニーは日本贔屓のアメリカ人で男性に、日本に独り旅をしてくる事、手紙で旅の感想を書いて送る事をしたら返事をすると条件をつける。男性は日本に旅行に行くのだが…京都で浮気するし他にも未遂になりそうな事が起き、男性は結構軽い男に感じる。日本への旅は幼少時代に自分を捨てた父母のルーツを無意識に探していたりしたのだが、最後はハッピーかな。別府温泉の話は九州の話なので描写もよく分かった。明礬温泉の泥湯混浴露天風呂は行った事あるが、まさかスーパーマンがあんな事になるなんてビックリ。

2016/03/16

我が心のジェニファーとちゃうんかい！どんだけ目移りしとんねん！と思う場面多々。日本の観光地を外からの目線で紹介。

2016/03/15

恋人に結婚を承諾する条件として日本への一人旅を言われた主人公が、日本を旅して見たり感じたりしたこと、そしてその恋人のジェニーにあてた手紙で構成された本書。　
　ジェニーへの裏切り行為があったこと、未遂とはいえもう一度同じようなことがおこったかもしれなかったこと。それで主人公のこと嫌だなぁと思ってしまいました。
　唐突に感じられるところもあり、慌ただしい読み心地でした。

2016/03/10

ちゃんと落ちをつけてくるところが浅田次郎さん。面白かった。
そう、別府温泉はもっともっと世の中で評価されていい温泉なのだ。

2016/03/07

単なる日本に来た外国人の青年の話かとあもったら、さすが 浅田次郎でした。
懐かしき別府がでてきて、嬉しかった。

2016/03/01

日本ひいきの恋人から結婚を承諾する条件として、日本への１人旅を命じられたアメリカ人青年の日本珍道中記。
慣れない日本で、独特の文化や行動様式に戸惑いながら１人旅を続ける。様々な出逢いと別れを繰り返し成長し 、そして…旅の終わりに自分の秘密を知ることとなる…。
待っていました！
「これぞ！浅田次郎」と呼べるような、浅田節炸裂な一冊。
皮肉あり、笑わせて、そして泣かせてくれる … 久しぶりに、会いたかった浅田節に会えました。
オリンピックを控え、沢山の観光客が押し寄せている日本。 その日本を私たちは、理解しているのだろうか？
私たちはもっと誇りを持って 日本だ！日本人だと叫んでいいのだ！と、改めて教えてくれます。
そして、日本人として大切なものを再認識するのは、今なのかもしれない…。と、強く訴えかけてきます。
個人的に、別府温泉へ旅する場面は可笑しくて可笑しくて思わず声にだして笑ってしまいます。電車に乗って読むのは注意が必要(^ω^)(笑)。
浅田次郎作品を初めて読む方はもちろん、プリズンホテルのような作品が好きな方、しばらく浅田文学から離れていた方にもおすすめしたい一冊です！（T.N）

2016/02/27

図書館で。外から見た日本。そうか‼の発見がたくさん。当たり前に思ってることも、目線が変われば新たな発見がたくさん。日本という国を愛しく感じました。

2016/02/14

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浅田次郎が描く、米国人青年の日本発見の旅!

日本びいきの恋人、ジェニファーから、結婚を承諾する条件として日本へのひとり旅を命じられたアメリカ人青年のラリー。ニューヨーク育ちの彼は、米海軍大将の祖父に厳しく育てられた。太平洋戦争を闘った祖父の口癖は「日本人は油断のならない奴ら」。
日本に着いたとたん、成田空港で温水洗浄便座の洗礼を受け、初めて泊まったカプセルホテルに困惑する。……。慣れない日本で、独特の行動様式に戸惑いながら旅を続けるラリー。様々な出会いと別れのドラマに遭遇し、成長していく。東京、京都、大阪、九州、そして北海道と旅を続ける中、自分の秘密を知ることとなる……。
圧倒的な読み応えと感動。浅田次郎文学の新たな金字塔!
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物心つく前に、両親が自分を捨てて離婚し、祖父母に育てられたラリーは、自分のアイデンティティにコンプレックスを抱えたまま、これまでの人生を過ごしてきた。そんな折、結婚しようと思っている日本贔屓の恋人ジェニファーに、「日本をその目で見て感じてきて」と言われ、単身、PCも携帯も持たず、ポジとネガのガイドブック二冊を携えて日本に乗り込んだのだった。さまざまなカルチャーショックを受けながら、日本各地を旅して歩くラリーの様子が、微笑ましくもあり、日本を再発見する喜びも与えてくれて、ラリーと一緒に旅を続ける気分になった。そして最後の地は、北海道の釧路である。途中何度か、「もしや？」と思わないではなかったが、運命の神様のなせるわざとしか言えないラストである。出来過ぎの感は無きにしも非ず、ではあるが、これでラリーも自信をもって自分の家族を作れることだろう。いろんな意味で興味深い一冊だった。