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あこがれ の商品レビュー

3.8

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

    30

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    1

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2016/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

二章立ての思春期の物語。 <ミス・アイスサンドイッチ> あこがれの対象が、突然遠くへ去ることを知ったとき、アウトプットした想いを相手に伝えることで主人公は成長していく <苺ジャムから苺をひけば> 不明確だったあこがれの対象が、ある事をきっかけにその対象に気づく。 苺=母をひいた今現在の生活ステージに地に足をつけて歩んでいく

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2016/02/12

ミスアイスサンドイッチ、て命名が素敵。そのアイシャドーの色が栞の紐になってるのね。 銀ガニ、ろーん鍋、などの単語もいいね。それにしてもドゥワップはなんでドゥワップなんかが気になるやんか。 3人女子と麦くんとのやりとりとかリアルや。川上さんは、小学生時代の、けったいな、しょうむな...

ミスアイスサンドイッチ、て命名が素敵。そのアイシャドーの色が栞の紐になってるのね。 銀ガニ、ろーん鍋、などの単語もいいね。それにしてもドゥワップはなんでドゥワップなんかが気になるやんか。 3人女子と麦くんとのやりとりとかリアルや。川上さんは、小学生時代の、けったいな、しょうむない、あれやこれや(当時は真剣なのだけど)を書くのが上手いね。

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2016/02/05

泣きそうになった。今も思い出したら鼻がつんとなってしまう。ヘガティーやチグリスの名前の由来は笑えるんだけど、ヘガティーのお母さんへの手紙は駄目だ涙腺やばくなる。川上未映子うまいなぁ。こんな小説書かれたら困る。電車とかで読めない。子供の目線で書かれる作品てずるいと思うけど、麦彦もヘ...

泣きそうになった。今も思い出したら鼻がつんとなってしまう。ヘガティーやチグリスの名前の由来は笑えるんだけど、ヘガティーのお母さんへの手紙は駄目だ涙腺やばくなる。川上未映子うまいなぁ。こんな小説書かれたら困る。電車とかで読めない。子供の目線で書かれる作品てずるいと思うけど、麦彦もヘガティーも子供だけど精一杯頑張ってて、子供とか大人って年齢だけじゃないよなって思う。今日が今日であることはどんな人にも同じなんだよなってすごく思った。明日が来ることってとても特別なことなんだと感じました。なんでかな。そこをぐるぐる考えたい作品でした。サイン会いけば良かったなぁ!!

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2016/02/01

好きな作家だと思ってたけど、なかなか読み進めなくて辛かった。 随所随所にキラッとするポイントはあるにはあったのだけど、こどもの突拍子なさ加減?が今の波長にあわなくて。 あこがれというタイトルはあっていなくもないが、はまってもない。

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2016/01/30

小川洋子のような、西加奈子のような作品 に感じられ、期待したけど そこまでグッとはこなかった。 でもキラッとした残像の残る作品。

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2016/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一話は僕がミスアイスサンドイッチの事を好きだと ヘガティに言われ、最後に似顔絵を渡す 2話で僕の名前は麦彦って名前だとわかり 3年後の小学校6年になりヘガティの父の 先妻の子供に会いに行く話 沢山の親に対する葛藤や客観視している所 解りやすい感情で父親に接する所など 忘れている部分を思い出させてくれる 麦くんとヘガティは母子家庭、父子家庭で育っていて 心がちぐはぐだけど、大人だと思った。

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2016/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『ミス・アイスサンドイッチ』と『苺ジャムから苺をひけば』の二話からなる。 1話目は小学生男子の、おそらく、初恋。麦彦とヘガティー。 パン屋の整形疑惑のある年上女性の大きな目が気になってしかたない麦彦。 2話目は小学生女子の、結果として、家族確認。ヘガティーと麦彦。1話目から数年後の話。 パソコン検索の授業で、父に離婚歴があり、前妻との間に娘がいることがわかり、その娘(自分の姉)に、麦彦とともに会いに行く。 小学生の精神的成長記録みたいな。 同じ年頃の息子を持つ私から見ると、ずいぶん大人びた小学生だなという印象。

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2016/01/19

雑誌とかでおすすめされてて気になってた川上未映子さんの新作。 最初ぱらぱら読んだ時は、少し入りにくい世界かなと思ったけどそんなことなかった。一気に2時間くらいで読んでしまった。 『ミス・アイスサンドイッチ』『苺ジャムから苺をひけば』の二話。 苺ジャム~の方を読んで、あぁ彼は麦...

雑誌とかでおすすめされてて気になってた川上未映子さんの新作。 最初ぱらぱら読んだ時は、少し入りにくい世界かなと思ったけどそんなことなかった。一気に2時間くらいで読んでしまった。 『ミス・アイスサンドイッチ』『苺ジャムから苺をひけば』の二話。 苺ジャム~の方を読んで、あぁ彼は麦くんという名前だったのかと知る。麦君とヘガティーの絆はなんかいい。男だとか女だとかを意識する前の、子供同士の世界での揺るがない神聖な絆というのか。 ヘガティーというあだ名は、おならが紅茶臭かったところから麦君がヘガティーと呼んでそれが浸透してしまった。そんな感じのあだ名の付け方がなんだか懐かしく、小学校時代を思い出しながら読んでいた。 「だから会いたいときに、会いたい人がいてさ、会えるんだったら、ぜったい会っておいたほうがいいと思うんだよね」 大人になると変に賢くなってしまい知らぬが仏だったり口は災いのもとなんて考えに押しつぶされてしまうけど、誰だって子供の時は、いつも好奇心に溢れていたし、未来とか過去とかなくていつも今を生きていたし、それが明日も毎日続くんだと思っていたし、思ったことは話すし、だから喧嘩もするし、噂話もたつし、でもそれがなんて素敵なことなんだろうと大人になった今わかる。この本を読みながらそんなことを考えた。

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2016/01/04

子供の頃は理屈なしに見るもの全てが新鮮であり、でも些細な事で子供の頃は絶望感を抱いたりしたなと言うことを思い出しました。川上未映子さんはヘブンもそうですが小学生の心理(視点)を描かせると抜群に上手い気がします。

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2015/12/30

初めの「ミス、アイスサンドイッチ」では麦彦の語り口が苦手でしたが、2つ目の「苺ジャムから苺をひけば」では麦彦の友人ヘガティが主人公になり、一気に物語に引き込まれました。麦彦とヘガティの合言葉は「アルパチーノ」。大人とは違う、子どもの頃の世界の見え方感じ方、そして友情。大切に瓶に入...

初めの「ミス、アイスサンドイッチ」では麦彦の語り口が苦手でしたが、2つ目の「苺ジャムから苺をひけば」では麦彦の友人ヘガティが主人公になり、一気に物語に引き込まれました。麦彦とヘガティの合言葉は「アルパチーノ」。大人とは違う、子どもの頃の世界の見え方感じ方、そして友情。大切に瓶に入れて保管しておきたいような、子どもの時だけの世界。素敵だなぁ。

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