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あこがれ の商品レビュー

3.8

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    40

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2016/10/09

「会いたい人がいて会えるんならさ、会えるうちに会っておかなきゃいけないんだよ、ぜったいに」 胸に響く言葉でした。この言葉で色々思った。当たり前なんてないんじゃないか、とか、いつでも会おうと思えば会えると思っててもそんなことないんじゃないかとか。 川上未映子さんの言葉の使い方とかリ...

「会いたい人がいて会えるんならさ、会えるうちに会っておかなきゃいけないんだよ、ぜったいに」 胸に響く言葉でした。この言葉で色々思った。当たり前なんてないんじゃないか、とか、いつでも会おうと思えば会えると思っててもそんなことないんじゃないかとか。 川上未映子さんの言葉の使い方とかリズムが好きです。

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2016/09/21

何がというと難しいけど、とっても心に響いて、涙が出た。まだ小学6年生なのに、こんなに色々なことを考えて、人を思いやれるところに打たれたのだろうか?2人をぎゅーとしたい気分。 心理描写や言い回しも、ああこういう子いるよね、と思うし、いや、私も同じようなこと考えるなーとも思い、そうい...

何がというと難しいけど、とっても心に響いて、涙が出た。まだ小学6年生なのに、こんなに色々なことを考えて、人を思いやれるところに打たれたのだろうか?2人をぎゅーとしたい気分。 心理描写や言い回しも、ああこういう子いるよね、と思うし、いや、私も同じようなこと考えるなーとも思い、そういう部分も共感!2016/9/21完読

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2016/09/19

16/09/19 アルパチーノ、て言って手を振る。ひみつのふたりだけのさよならの合図。微笑ましくてきゅんとする。 第一章『ミス・アイスサンドイッチ』では頼りげのなかった“僕” が、第二章『苺ジャムから苺をひけば』ではなんだか少し頼もしくなった“麦くん”になっている。ヘガティーは逆...

16/09/19 アルパチーノ、て言って手を振る。ひみつのふたりだけのさよならの合図。微笑ましくてきゅんとする。 第一章『ミス・アイスサンドイッチ』では頼りげのなかった“僕” が、第二章『苺ジャムから苺をひけば』ではなんだか少し頼もしくなった“麦くん”になっている。ヘガティーは逆で第一章では『ヘヴン』のあの子のようだけど、第二章だとだいぶ心揺れてる女の子になる。相談を受ける側になった麦くん。成長しているなあと親心を持ちつつ読む。笑 ませてて達観しているチグリスの発言がいちいち好き。

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2016/09/18

小学生の男女のちょっと不思議な恋愛じゃないお付き合い。それぞれの悩みを描いた本。 子供だけど、真剣に人生考えてるんだよね。

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2016/09/14

小学生たちの純真さがいとおしい。 スポイルされた子もたくさんいるだろうけどきっと本質はこの子たちみたいに、好奇心旺盛で、繊細で、まっすぐなんだろうなあと思わせる本。 あこがれ、というタイトルもとってもいい。 ミス・アイスサンドイッチへのあこがれは、妬みやないものねだりとかが混じっ...

小学生たちの純真さがいとおしい。 スポイルされた子もたくさんいるだろうけどきっと本質はこの子たちみたいに、好奇心旺盛で、繊細で、まっすぐなんだろうなあと思わせる本。 あこがれ、というタイトルもとってもいい。 ミス・アイスサンドイッチへのあこがれは、妬みやないものねだりとかが混じってない純粋なあこがれだなあ、と感心した。

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2016/08/27

すごい早口でばーーーーっとずらずらだらだらしゃべられているような感覚に。 こういう文の書き方は自分とは相性がいまいち。でもたくさん賞を受賞されているようなので、きっとすばらしい作品・作家さんなんだと思います。 こればっかりは好みの問題

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2016/08/24

独立した2篇としても十分読めるが、2篇目は1篇目の後日談となっていて、続けて読むとより味わいが深い。 作者はひらがなを多用してはぐらかそうとするが、主人公の小学生たちは年齢よりはるかにしっかりしている。 ありがちなテーマのようにも思えるが、なんだかんだと落ち着くところに落ち着...

独立した2篇としても十分読めるが、2篇目は1篇目の後日談となっていて、続けて読むとより味わいが深い。 作者はひらがなを多用してはぐらかそうとするが、主人公の小学生たちは年齢よりはるかにしっかりしている。 ありがちなテーマのようにも思えるが、なんだかんだと落ち着くところに落ち着いてよかった。

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2016/08/17

表紙もいいですね。 物語と関連ありです(*^_^*) ふたりの関係がとってもステキだな って思います いくつになっても or まだ大人じゃなくっても そばにそうやって寄り添い合える関係がステキすぎて♡ 続編を望みます!

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2016/07/29

2人の少年少女があこがれの人に会いに行く話。 あこがれの気持ちがたくさん詰まってる。 声をかける瞬間などは、読んでてこっちが胸いっぱいになる。あこがれはあこがれのまま終わっていく。 小学生の一人称で物語が展開していったものの、川上さんの巧みな文章力は健在。

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2016/07/27

近所の図書館で、市内の別の図書館から取り寄せてもらって借りた。予約システムを使うのは初めてで、最初億劫だったけど、取り寄せてまで読んで本当に良かった。 「ヘヴン」から醜いもの、顔を背けたくなるようなものを濾して除いて舌当たりを良くしたような印象。有り体に言って、読みやすい。でも...

近所の図書館で、市内の別の図書館から取り寄せてもらって借りた。予約システムを使うのは初めてで、最初億劫だったけど、取り寄せてまで読んで本当に良かった。 「ヘヴン」から醜いもの、顔を背けたくなるようなものを濾して除いて舌当たりを良くしたような印象。有り体に言って、読みやすい。でも、特に前編の「ミス・アイスサンドイッチ」において、詩的な感性は健在。 言葉にできないことを言葉にするのが小説だけど、その言葉にできないもどかしさを小学生の言葉として表現するのが抜群にうまい。それは名工の作った器に切れ目が見えないのと同じで、ものすごい技術を要するものなのだと感じる。 小4の男子、麦彦くん(前編は一人称のぼく語りなので、後編になって名前が出てきても、すぐに彼とは分からないのも良い)と、小6に成長したヘガティー(女の子だということが、読んでいくうちに分かる書き方になっている)のお話。 前編について。 麦くんがミス・アイスサンドイッチと彼女を取り巻く色々に関して抱くモヤモヤについて、「きみはその、ミス・アイスサンドイッチのことが、すきなんだよね」とスッパリ言いきってしまえるヘガティーに、女子の強さを感じた。 恐らく認知症で寝たきり、話もできなくなったおばあちゃんが、麦くんの頭に手を置いて、泣いたらだめよ、と言う場面で涙が出てきた。片親の母とのコミュニケーション不足に渇いている麦くんを、何も言えずとも支えてくれているのだろうなぁと感じて、いやいや実際の介護はそんなものではないけれど、やはりフィクションとしてはぐっときた。 後編について。 6年生ともなるとやはり人間関係で複雑なことも色々出てきて、ダンスのうまい女子3人組のエピソードには苦笑いしてしまった。 麦くんがとても優しく成長していて、小6の男子ってこんなに大人だったっけなぁ、ちょっと美化され過ぎじゃないかなぁという感は拭えないものの、ヘガティーのモヤモヤを一つ一つ言葉に整理する場面や(「ヘガティーの気持ちの根本には、お父さんを許せない気持ちがまずひとつ、あるんだよね。で、それは、そんな大事なことをこれまで黙っていたことにたいして。あとは、まえに一回、結婚して子どもまでいるってことにたいして、なんていうのか、否定的ってことだよね」「でも、それをお父さんに直接、言ったり確かめる気持ちにはならない」「でも、なかったことにもできない」)、麦くんがヘガティーのことを心配してヘガティーのお父さんの話を聞き入れたと話す場面は、周りにこんな気持ちの優しい男の子がいたらなぁと、それこそ「あこがれ」を感じてしまった。 ヘガティーがいちばん苦しい場面で、麦くんや母親のことを思いやることができたところで涙腺崩壊。

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