天国でまた会おう(上) の商品レビュー
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三部作の最初の物語ですって。 舞台は第一次大戦下のヨーロッパ。もう終戦間近で、戦況も大勢は決していて、とっとと終わりたいってな状況。それなのに、最後に一発、ダメ元で手柄を立てようとするプラデル中尉の命令で、絶望的な攻撃に駆り出されてしまうアルベールとエドゥアール。からくも生還したものの、エドゥアールはアルベールを助けるために、顔を激しく負傷してしまう。終戦後パリに戻っても、障害者となったエドゥアールを抱えて、アルベールの生活は貧困を極めます。なぜか、エドゥアールが傷痍軍人向けの年金を受けとろうとしないし、大富豪の子息なのに身分を隠そうとするからです。 どうも、エドゥアールは親と確執があるっぽいのですが、だからってアルベールに苦労をかけてよいものなのか、この辺がフランスの個人主義なのかもしれませんが、命の恩人ってことで、エドゥアールを見捨てられないアルベールが不憫でした。 上巻はこんなかんじで、2人の辛酸を極める貧乏暮らしと悪辣なプラデル中尉のサクセスストーリーですすみます。なんと、プラデルはその美貌を活かし、エドゥアールの姉を篭絡し、大富豪の娘婿におさまって、順風満帆。戦没者の墓地造営で大儲けしようとたくらむのですが、果たして。 プラデルがいいかんじに悪党です。無条件に呪えます。
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最後まで展開の読めない、いったいどうなってしまうのか気になってやめられない本でした。 自分の虚栄心を満たすためには他人の犠牲も厭わない人物、戦争中その犠牲になって戦後塗炭の苦しみを味わう2人。臆病な主人公が考えられない大それた犯罪の首謀者となり、彼に感情移入して、ハラハラドキドキ...
最後まで展開の読めない、いったいどうなってしまうのか気になってやめられない本でした。 自分の虚栄心を満たすためには他人の犠牲も厭わない人物、戦争中その犠牲になって戦後塗炭の苦しみを味わう2人。臆病な主人公が考えられない大それた犯罪の首謀者となり、彼に感情移入して、ハラハラドキドキ胃の痛くなるような思い。 悲惨ななかに美しさ、芸術性、多様な性格のからみ合い、不正と正義、愛と憎しみ、それらがぎっしり詰まった、読み応え満載の一冊です。
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読み終わったあーー! いざ三部作を読み終え 感じるのは、 戦争の悲惨さと人々の 決裂が描かれてるのに、 読後感が意外に爽やか なこと。 悲惨な状況の中でこそ 慈悲深い行いが輝くし、 決裂の先に和解もある からかしら。 パリっ子ルメートルの エスプリに富んだ表現 の数々...
読み終わったあーー! いざ三部作を読み終え 感じるのは、 戦争の悲惨さと人々の 決裂が描かれてるのに、 読後感が意外に爽やか なこと。 悲惨な状況の中でこそ 慈悲深い行いが輝くし、 決裂の先に和解もある からかしら。 パリっ子ルメートルの エスプリに富んだ表現 の数々はさすが。 ハッピーエンドという わけじゃないけれど、 いずれの作品も読者に 希望を抱かせる物語の 畳みかたで、 その点もまた良かった です♪
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久々のルメートル あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか 主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもな...
久々のルメートル あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか 主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもないし ヒーロー要素のかけらも無い主人公だがそれだけに自分と重なる部分もたくさんあるな そんなマイヤールは戦場で上官のプラデルの悪事に偶然気付いてしまい、殺されそうになる 九死に一生を得てパリに戻った彼だが、何もかも失ってぐすぐずと思い悩んで躓きまくり貧乏生活が続く 一方でプラデルは悪事を重ねてのし上がって行くのだが・・・ それにしてもマイヤールは我が身のふこうを嘆くばかりで全く復讐に舵を切らない 復讐劇違うんかい!というね だけど何かが起こりそうな気配だけはしてきた どうなる下巻
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なかなか珍しい題材の本だった。 今まで読んだことない感じがする、ピエールルメートルさんはもう作者買いみたいなところをしてしまうから毎回本当に驚かされる。海外の本は結構わかりにくいけど、この人の本から入れば比較的に入りやすいんじゃないかなとまで思う。 今回の本は戦争中に生き埋めにな...
なかなか珍しい題材の本だった。 今まで読んだことない感じがする、ピエールルメートルさんはもう作者買いみたいなところをしてしまうから毎回本当に驚かされる。海外の本は結構わかりにくいけど、この人の本から入れば比較的に入りやすいんじゃないかなとまで思う。 今回の本は戦争中に生き埋めになりかけた男をその男を助けたばっかりに顔の下から半分を失った男の話。いまのことろ先の見えなさや、やっと前向きになれそうな部分にまでやってきた。下巻がとても楽しみ!
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「その女、アレックス」と同じ作者だったので。 第一次世界大戦の休戦直前、 上官が部下たちを背後から撃ったことに気がついた兵士は 気がつくと生き埋めになっていた。 彼を助けた兵士は砲弾を受け下あごを失い、 顔に穴が開いた状態になってしまい、 モルヒネ中毒になってしまう。 一方、上官は裕福な妻を得て、 経済的に成功していたが、 さらに死んだ兵士たちを利用した儲けを企んでいた…。 (下巻に続く)
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1918年第一次世界大戦、銀行の会計係だったアルベール・マイヨールは今は前線でフランス軍兵士となっている。 ドイツが降伏し戦争終結というタイミングで事件が起きた。中尉ブラデルは終戦後の地位を求めて兵士達に更なる戦いへ奮い立たせる為に部下2人をドイツ兵の仕業に偽装して射殺し、兵士...
1918年第一次世界大戦、銀行の会計係だったアルベール・マイヨールは今は前線でフランス軍兵士となっている。 ドイツが降伏し戦争終結というタイミングで事件が起きた。中尉ブラデルは終戦後の地位を求めて兵士達に更なる戦いへ奮い立たせる為に部下2人をドイツ兵の仕業に偽装して射殺し、兵士の怒りをドイツ兵に向けさせた。 前線で事実を知ったアルベールはプラデルに殺されかけ、更に救おうとし重症を負ったエドゥアールをも見殺しにしようとしている。 奇跡的に助かった2人だが、エドゥアールは亡くなった兵士の身分を偽装して家族には亡くなったと伝わっている。アルベールは命の恩人エドゥアールの面倒を見ているが悲惨な生活だ。エドゥアールはモルヒネ中毒、アルベールは定職がなくバイトを転々と、 戦争で2人の人生は大きく変わってしまったが、きっかけを作ったプラデルは資産家エドゥアール家の娘でエドゥアールの姉マドレーヌと結婚し着々と富豪の道を固めつつあった。 顔の下半分を無くし自暴自棄なエドゥアールと命の恩人を献身的に支えるアルベールの悲惨な生活と戦争をテコに野望を遂げようとするブラデルの悪と餌食にされた弱者の対比が生々しい。 本作は、''炎の色''、''われらが痛みの鏡''の歴史ミステリー三部作の初作です。
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第一次世界大戦直後のパリを舞台とした長編小説。ミステリーのイメージが強い著者だが、今の所その要素は見受けられない。<ヴェルーベン警部シリーズ>で見せる丹念な積み上げとは異なり、悲愴的でありつつもテンポの良い展開だが、三人称視点な上、フォーカスされる人物が頻繁に切り替わるのでちょっ...
第一次世界大戦直後のパリを舞台とした長編小説。ミステリーのイメージが強い著者だが、今の所その要素は見受けられない。<ヴェルーベン警部シリーズ>で見せる丹念な積み上げとは異なり、悲愴的でありつつもテンポの良い展開だが、三人称視点な上、フォーカスされる人物が頻繁に切り替わるのでちょっと読み難い。上巻をフルに用い、ようやく舞台が整ったようだが、エドゥアールが持ちかける詐欺計画はかつての上官であるプラデルへの復讐劇ともなり得るのだろうか。そんな今作の悪役プラデル、聡明で狡獪な割にどうにも小悪党感が拭い切れないぞ。
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1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものと...
1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものとは―?『その女アレックス』の著者が書き上げた、サスペンスあふれる傑作長篇。フランス最高の文学賞ゴンクール賞受賞。
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戦場から帰ってくる辺りまでは読んだのだけれども… これから壮大な復讐劇が始まるのかもしれませんが、うん、まぁ良いかなぁ…と
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