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天国でまた会おう(上) の商品レビュー

3.5

39件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    12

  4. 2つ

    3

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2024/04/28

読み終わったあーー! いざ三部作を読み終え 感じるのは、 戦争の悲惨さと人々の 決裂が描かれてるのに、 読後感が意外に爽やか なこと。 悲惨な状況の中でこそ 慈悲深い行いが輝くし、 決裂の先に和解もある からかしら。 パリっ子ルメートルの エスプリに富んだ表現 の数々...

読み終わったあーー! いざ三部作を読み終え 感じるのは、 戦争の悲惨さと人々の 決裂が描かれてるのに、 読後感が意外に爽やか なこと。 悲惨な状況の中でこそ 慈悲深い行いが輝くし、 決裂の先に和解もある からかしら。 パリっ子ルメートルの エスプリに富んだ表現 の数々はさすが。 ハッピーエンドという わけじゃないけれど、 いずれの作品も読者に 希望を抱かせる物語の 畳みかたで、 その点もまた良かった です♪

Posted byブクログ

2023/02/15

久々のルメートル あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか 主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもな...

久々のルメートル あれ、でもこれミステリーじゃないんだねとちょっとがっかり、壮大な復讐劇といったところか 主人公のマイヤールはなんとなくぐずでのろまな印象、機転が利かないくせに、じっくり考えることもせずに自分からどんどん落とし穴にはまっていくタイプ、人はいいけど全くの善人でもないし ヒーロー要素のかけらも無い主人公だがそれだけに自分と重なる部分もたくさんあるな そんなマイヤールは戦場で上官のプラデルの悪事に偶然気付いてしまい、殺されそうになる 九死に一生を得てパリに戻った彼だが、何もかも失ってぐすぐずと思い悩んで躓きまくり貧乏生活が続く 一方でプラデルは悪事を重ねてのし上がって行くのだが・・・ それにしてもマイヤールは我が身のふこうを嘆くばかりで全く復讐に舵を切らない 復讐劇違うんかい!というね だけど何かが起こりそうな気配だけはしてきた どうなる下巻

Posted byブクログ

2022/08/12

なかなか珍しい題材の本だった。 今まで読んだことない感じがする、ピエールルメートルさんはもう作者買いみたいなところをしてしまうから毎回本当に驚かされる。海外の本は結構わかりにくいけど、この人の本から入れば比較的に入りやすいんじゃないかなとまで思う。 今回の本は戦争中に生き埋めにな...

なかなか珍しい題材の本だった。 今まで読んだことない感じがする、ピエールルメートルさんはもう作者買いみたいなところをしてしまうから毎回本当に驚かされる。海外の本は結構わかりにくいけど、この人の本から入れば比較的に入りやすいんじゃないかなとまで思う。 今回の本は戦争中に生き埋めになりかけた男をその男を助けたばっかりに顔の下から半分を失った男の話。いまのことろ先の見えなさや、やっと前向きになれそうな部分にまでやってきた。下巻がとても楽しみ!

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2022/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「その女、アレックス」と同じ作者だったので。 第一次世界大戦の休戦直前、 上官が部下たちを背後から撃ったことに気がついた兵士は 気がつくと生き埋めになっていた。 彼を助けた兵士は砲弾を受け下あごを失い、 顔に穴が開いた状態になってしまい、 モルヒネ中毒になってしまう。 一方、上官は裕福な妻を得て、 経済的に成功していたが、 さらに死んだ兵士たちを利用した儲けを企んでいた…。 (下巻に続く)

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2021/07/22

 1918年第一次世界大戦、銀行の会計係だったアルベール・マイヨールは今は前線でフランス軍兵士となっている。 ドイツが降伏し戦争終結というタイミングで事件が起きた。中尉ブラデルは終戦後の地位を求めて兵士達に更なる戦いへ奮い立たせる為に部下2人をドイツ兵の仕業に偽装して射殺し、兵士...

 1918年第一次世界大戦、銀行の会計係だったアルベール・マイヨールは今は前線でフランス軍兵士となっている。 ドイツが降伏し戦争終結というタイミングで事件が起きた。中尉ブラデルは終戦後の地位を求めて兵士達に更なる戦いへ奮い立たせる為に部下2人をドイツ兵の仕業に偽装して射殺し、兵士の怒りをドイツ兵に向けさせた。  前線で事実を知ったアルベールはプラデルに殺されかけ、更に救おうとし重症を負ったエドゥアールをも見殺しにしようとしている。  奇跡的に助かった2人だが、エドゥアールは亡くなった兵士の身分を偽装して家族には亡くなったと伝わっている。アルベールは命の恩人エドゥアールの面倒を見ているが悲惨な生活だ。エドゥアールはモルヒネ中毒、アルベールは定職がなくバイトを転々と、  戦争で2人の人生は大きく変わってしまったが、きっかけを作ったプラデルは資産家エドゥアール家の娘でエドゥアールの姉マドレーヌと結婚し着々と富豪の道を固めつつあった。 顔の下半分を無くし自暴自棄なエドゥアールと命の恩人を献身的に支えるアルベールの悲惨な生活と戦争をテコに野望を遂げようとするブラデルの悪と餌食にされた弱者の対比が生々しい。 本作は、''炎の色''、''われらが痛みの鏡''の歴史ミステリー三部作の初作です。

Posted byブクログ

2021/05/17

第一次世界大戦直後のパリを舞台とした長編小説。ミステリーのイメージが強い著者だが、今の所その要素は見受けられない。<ヴェルーベン警部シリーズ>で見せる丹念な積み上げとは異なり、悲愴的でありつつもテンポの良い展開だが、三人称視点な上、フォーカスされる人物が頻繁に切り替わるのでちょっ...

第一次世界大戦直後のパリを舞台とした長編小説。ミステリーのイメージが強い著者だが、今の所その要素は見受けられない。<ヴェルーベン警部シリーズ>で見せる丹念な積み上げとは異なり、悲愴的でありつつもテンポの良い展開だが、三人称視点な上、フォーカスされる人物が頻繁に切り替わるのでちょっと読み難い。上巻をフルに用い、ようやく舞台が整ったようだが、エドゥアールが持ちかける詐欺計画はかつての上官であるプラデルへの復讐劇ともなり得るのだろうか。そんな今作の悪役プラデル、聡明で狡獪な割にどうにも小悪党感が拭い切れないぞ。

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2021/01/30

1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものと...

1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものとは―?『その女アレックス』の著者が書き上げた、サスペンスあふれる傑作長篇。フランス最高の文学賞ゴンクール賞受賞。

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2021/01/24

戦場から帰ってくる辺りまでは読んだのだけれども… これから壮大な復讐劇が始まるのかもしれませんが、うん、まぁ良いかなぁ…と

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2021/01/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「その女アレックス」で魅了され、立て続けに著者の作品を手にしてきましたが、本作(上巻)は正直期待外れ。 どうしたルメートル?これがあなたの作品か? そんな感じで上巻を読み終えました。 下巻に期待している自分もいますので、このまま読み進めていきます。 説明 内容紹介 膨大な犠牲者を出して、大戦は終わった。 真面目な青年アルベールは、戦争で職も恋人も失ってしまう。画才に恵まれた若きエドゥアールは顔に大怪我を負い、家族とのつながりを断つ。戦死者は称揚するのに、生き延びた兵士たちには冷淡な世間。支え合いながら生きる青年たちは、やがて国家を揺るがす前代未聞の詐欺を企てる! 第一次世界大戦後のフランスを舞台に、おそるべき犯罪の顛末を鮮やかに描き上げた一気読み必至の傑作長篇。ゴンクール賞受賞作。 内容(「BOOK」データベースより) 1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものとは―?『その女アレックス』の著者が書き上げた、サスペンスあふれる傑作長篇。フランス最高の文学賞ゴンクール賞受賞。 著者について 1951年、パリ生まれの作家、脚本家。2006年にカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第一作となる『悲しみのイレーヌ』でデビュー。2011年に発表したシリーズ第二作『その女アレックス』は、リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞、英国推理作家協会賞インターナショナル・ダガー賞に輝いたほか、日本では『このミステリーがすごい! 』、「ミステリが読みたい! 」、「週刊文春ミステリーベスト10」、本屋大賞(翻訳小説部門)などのランキング一位を独占し、ベストセラーとなった。2013年に発表した初の文芸作品である本書は、フランスで最も権威ある文学賞ゴンクール賞を受賞した。現在フランスで最も注目される作家である。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) ルメートル,ピエール 1951年、パリ生まれの作家、脚本家。2006年にカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズの第一作となる『悲しみのイレーヌ』でデビュー。2011年に発表したシリーズ第二作『その女アレックス』は、リーヴル・ド・ポッシュ読者大賞、英国推理作家協会(CWA)賞インターナショナル・ダガー賞に輝いたほか、日本では『このミステリーがすごい!』、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」、本屋大賞(翻訳小説部門)などのランキング一位を独占し、ベストセラーとなった 平岡/敦 1955年生、早稲田大学文学部卒、中央大学大学院修士課程修了、フランス文学翻訳家、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

Posted byブクログ

2020/04/22

戦争とサスペンスの組み合わせが新鮮 登場人物の人間性も程よく描写されているとおもう 上巻は重苦しい展開なので 下巻に期待したい

Posted byブクログ