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天国でまた会おう(上) ハヤカワ・ミステリ文庫
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天国でまた会おう(上) ハヤカワ・ミステリ文庫

ピエール・ルメートル(著者), 平岡敦(訳者)

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天国でまた会おう(上) ハヤカワ・ミステリ文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2015/10/16
JAN 9784151814518

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商品レビュー

3.6

41件のお客様レビュー

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2024/09/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

三部作の最初の物語ですって。 舞台は第一次大戦下のヨーロッパ。もう終戦間近で、戦況も大勢は決していて、とっとと終わりたいってな状況。それなのに、最後に一発、ダメ元で手柄を立てようとするプラデル中尉の命令で、絶望的な攻撃に駆り出されてしまうアルベールとエドゥアール。からくも生還したものの、エドゥアールはアルベールを助けるために、顔を激しく負傷してしまう。終戦後パリに戻っても、障害者となったエドゥアールを抱えて、アルベールの生活は貧困を極めます。なぜか、エドゥアールが傷痍軍人向けの年金を受けとろうとしないし、大富豪の子息なのに身分を隠そうとするからです。 どうも、エドゥアールは親と確執があるっぽいのですが、だからってアルベールに苦労をかけてよいものなのか、この辺がフランスの個人主義なのかもしれませんが、命の恩人ってことで、エドゥアールを見捨てられないアルベールが不憫でした。 上巻はこんなかんじで、2人の辛酸を極める貧乏暮らしと悪辣なプラデル中尉のサクセスストーリーですすみます。なんと、プラデルはその美貌を活かし、エドゥアールの姉を篭絡し、大富豪の娘婿におさまって、順風満帆。戦没者の墓地造営で大儲けしようとたくらむのですが、果たして。 プラデルがいいかんじに悪党です。無条件に呪えます。

Posted by ブクログ

2024/09/17

最後まで展開の読めない、いったいどうなってしまうのか気になってやめられない本でした。 自分の虚栄心を満たすためには他人の犠牲も厭わない人物、戦争中その犠牲になって戦後塗炭の苦しみを味わう2人。臆病な主人公が考えられない大それた犯罪の首謀者となり、彼に感情移入して、ハラハラドキドキ...

最後まで展開の読めない、いったいどうなってしまうのか気になってやめられない本でした。 自分の虚栄心を満たすためには他人の犠牲も厭わない人物、戦争中その犠牲になって戦後塗炭の苦しみを味わう2人。臆病な主人公が考えられない大それた犯罪の首謀者となり、彼に感情移入して、ハラハラドキドキ胃の痛くなるような思い。 悲惨ななかに美しさ、芸術性、多様な性格のからみ合い、不正と正義、愛と憎しみ、それらがぎっしり詰まった、読み応え満載の一冊です。

Posted by ブクログ

2024/04/28

読み終わったあーー! いざ三部作を読み終え 感じるのは、 戦争の悲惨さと人々の 決裂が描かれてるのに、 読後感が意外に爽やか なこと。 悲惨な状況の中でこそ 慈悲深い行いが輝くし、 決裂の先に和解もある からかしら。 パリっ子ルメートルの エスプリに富んだ表現 の数々...

読み終わったあーー! いざ三部作を読み終え 感じるのは、 戦争の悲惨さと人々の 決裂が描かれてるのに、 読後感が意外に爽やか なこと。 悲惨な状況の中でこそ 慈悲深い行いが輝くし、 決裂の先に和解もある からかしら。 パリっ子ルメートルの エスプリに富んだ表現 の数々はさすが。 ハッピーエンドという わけじゃないけれど、 いずれの作品も読者に 希望を抱かせる物語の 畳みかたで、 その点もまた良かった です♪

Posted by ブクログ

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