境遇 の商品レビュー
【2022年52冊目】 途中からそうじゃないかなと思いながら、でもどういうことなのかしら…と思いつつ、あー!やっぱただでは終わらないのが湊かなえさんですよね!な一冊でした。 余談ですが、湊かなえさんの御本の解説は、どれ読んでも「湊かなえさんを知ったのは『告白』で」みたいな一文か...
【2022年52冊目】 途中からそうじゃないかなと思いながら、でもどういうことなのかしら…と思いつつ、あー!やっぱただでは終わらないのが湊かなえさんですよね!な一冊でした。 余談ですが、湊かなえさんの御本の解説は、どれ読んでも「湊かなえさんを知ったのは『告白』で」みたいな一文から始まりますね。まぁ、圧倒的に面白いですしね。
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絵本作家としてデビューした陽子。作品が大きな注目を集める中、息子の裕太が何者かによって誘拐されてしまう。しかも犯人は、真実を公表するよう要求してきて……⁈ 同い歳、似たような境遇の二人。一方が幸せであれば、嫉妬してしまうのは仕方がないことなのかもしれない。公表した真実が誤解だったとはいえ、もしその通りだったならば、陽子とその息子の人生はこの先どうなっていたことか。いくら虫の居所が悪いからと言って、他人のプライベートをむやみに公表させたり、したりすべきでない。巻末の絵本、『あおぞらリボン』のお話は良かった。
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面白いのは中盤まで… 途中から犯人からどんでん返しまで全部分かってしまったので一気に萎えた。 いつも思うけど犯人の狂気と内側の悲しみや憎しみや愛憎が描き切れてないと思う 上澄みだけになるから尻すぼみになるんだと思う 似たようなミステリはたくさんあるからアプリの犯人当てゲームとか好...
面白いのは中盤まで… 途中から犯人からどんでん返しまで全部分かってしまったので一気に萎えた。 いつも思うけど犯人の狂気と内側の悲しみや憎しみや愛憎が描き切れてないと思う 上澄みだけになるから尻すぼみになるんだと思う 似たようなミステリはたくさんあるからアプリの犯人当てゲームとか好きな人は楽しいのかもしれない 過去作で佳作もあるだけに、これは自分の中ではかなり評価が低いです。
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湊かなえさんの作品はどれもスラスラ読めるし展開が気になるのであっと言う間に読んでしまいます。 この「境遇」は児童養護施設出身の2人の女性の友情の物語です。 途中で何となく結末が見えて来ました。 この作品は湊かなえさんにしてはおとなしめな感じですがこういうのも良いですね。 湊かなえ...
湊かなえさんの作品はどれもスラスラ読めるし展開が気になるのであっと言う間に読んでしまいます。 この「境遇」は児童養護施設出身の2人の女性の友情の物語です。 途中で何となく結末が見えて来ました。 この作品は湊かなえさんにしてはおとなしめな感じですがこういうのも良いですね。 湊かなえさんの世界に完全にハマってます。
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家族に捨てられた2人の女性の話。 被害者と加害者の娘だったと思いきや、陽子は結局、親はわからずじまいってことでいいのかな? 陽子と晴美の2人の視点から描かれてるから読みやすくて一気読みした、、
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湊かなえの小説を読むのは初めてだったけど、映画『告白』のイメージが強くて、期待したより毒が無くて拍子抜けした。 一人称を使ってオチを隠していたのは上手だなあと思ったけど、もう一つのオチは普通に考えたら推測出来てしまうようなものだったのでもう一捻り欲しかったな。
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読みやすかった、というよりアッサリしていて物足りなくなった。これぞ湊かなえ!という最後のどんでん返しも、途中で読めてしまったせいかな。 生後まもない頃に『朝陽学園』という児童養護施設に預けられ、高校を卒業するまでの十八年間をそこで過ごした晴美。 生後まもない頃に『ゆうあい園』に...
読みやすかった、というよりアッサリしていて物足りなくなった。これぞ湊かなえ!という最後のどんでん返しも、途中で読めてしまったせいかな。 生後まもない頃に『朝陽学園』という児童養護施設に預けられ、高校を卒業するまでの十八年間をそこで過ごした晴美。 生後まもない頃に『ゆうあい園』に預けられ、その年のうちに、子どもに恵まれなかった夫婦のもとに養子として引き取られた陽子。 施設で育ったかどうかという違いこそあるものの、生後まもなく施設に預けられ、本当の両親のことを知りたいと思っているという似た境遇の二人。 似た境遇だからこそ分かり合えることもあれば、似た境遇だからこそ生じるすれ違いもある。なぜなら、生まれた環境が同じようなものであっても、その後の人生はその人次第であるから。"境遇"が全てではない、そんなお話でした。 さて、本作の中には『一緒に暮らしていなくても、本当の親子なら一目会った瞬間、何か感じるものがあると言われることがあるが、あれはただの迷信なのだろうか。』という言葉が出てくる。「豆の上で眠る」においても、血の繋がりがあれば本ものの家族なのか、という話が描かれている。 どちらの作品を読んでも、家族=血縁関係ではないように思われた。自分が家族だと思った人が家族。血の繋がりよりも心の繋がりが重要なのだ。 『あなたはママの宝物。ママはあなたと一緒にいられないけれど、青いお空から、あなたの幸せをいつも見守っているからね。』 自分の一番望むことは、自分自身の幸せではない。何よりも子どもの幸せを願う。その後の作品「母性」に繋がるメッセージも描かれていて面白かった。
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「あおいリボン」は、大切な存在であるが、その存在が物語を複雑なものにし、各人の思いが真実とは違う方向へ進んでいくのがおもしろかった。 誘拐が起こるストーリーであるが、そこまで重たくなく、各人の感情を追っていくうちに真相にたどりついた感じでした。
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陽子と晴美の境遇の話かと思っていたのに、まさか彼女らの両親との境遇の話だとは…… 最後も弥生の娘は陽子ではなくて晴美だと告白した場面もひどく驚いた。 弥生や、陽子の我が子を思いやる気持ち、自分を捨てる気持ちにとても強いなと思った。 湊さんの作品は伏線を回収しつつ衝撃の展開をみせてくれるから読んでて本当に楽しい。 そういえば、吉井って誰?笑
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