境遇 の商品レビュー
湊かなえの作品はいつも斬新だし、なかなか衝撃受けるし、ぐいぐい引き込まれる やはり本作も没頭し、2日に分けて読了 安定の面白さ ただなぁ… 構成などは湊さんらしさ満載だったんだけど、ストーリーはちょっとぽくない感じだったのが残念だったな 湊さんの作風としては犯人が誰とかはどう...
湊かなえの作品はいつも斬新だし、なかなか衝撃受けるし、ぐいぐい引き込まれる やはり本作も没頭し、2日に分けて読了 安定の面白さ ただなぁ… 構成などは湊さんらしさ満載だったんだけど、ストーリーはちょっとぽくない感じだったのが残念だったな 湊さんの作風としては犯人が誰とかはどうでもよく、犯行やそれに至った経緯が狂ってたり、犯人を取り巻く環境が狂ってたり、などちょっと違った角度でくるイメージが強いのよね 今回はなかなかストレートに近い変化球って感じだったかな まだ湊さんの作品は3冊目なのに、偉そうにわかった風な発言すみません 湊かなえというブランド力が強過ぎた故に過度な期待をしてしまったのかもしれない いろいろ読んでると、作者ごとの癖を無意識で覚えてしまい、そこに期待してしまうのよね… わがままな読み手だわ でも、逆にその作者の癖とマッチすると凄い気持ちいいんだよね 特に初めての作者さんでそれがあるとクリティカル感でる そしてどんどん偏りのある本棚が出来上がるのよね 少しずつ変わっていく本棚を振り返るのもまた一興 そういや、小学生の時は宗田理と江戸川乱歩ばっかりで、半端ない偏りしてたわ…w 有意義な読書タイムをありがとうございました この読後感を噛み締めつつ
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人は寂しさで繋がっていることを教えてくれた境遇 絵本「あおぞらリボン」は2人を繋ぐリボンにもなるし2人を離すハサミにもなる。 私も似ているから仲が良いのか、仲が良いから似てくるのか考えることがあるな、と、 善か悪か、最後に感情をひっくり返されました。。
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どんな本でも夢中でページを捲らせられる著者のストーリー展開は今回も健在だった。 解説を読んで知ったことだけど、テレビ用に書かれたからかひねりは少なめ。 ちょっと見当違いだとは思いつつも、この本を読んで自分が一番思ったのは「勘違いって怖いな」ということ。晴美も陽子も勘違いのまま突...
どんな本でも夢中でページを捲らせられる著者のストーリー展開は今回も健在だった。 解説を読んで知ったことだけど、テレビ用に書かれたからかひねりは少なめ。 ちょっと見当違いだとは思いつつも、この本を読んで自分が一番思ったのは「勘違いって怖いな」ということ。晴美も陽子も勘違いのまま突っ走って凄いことをしてしまっている。弥生の告白により誤解は解けたけど、もしその告白がなかったらその後の人生勘違いが続いたまま親友の関係性も夫婦や家族、世間との関係性も変わってしまっていたかも…と考えると恐ろしい。 後ろに作中に登場した絵本が付いているのが嬉しかった。素敵な物語。
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私、犯人分からなかったからめっちゃびっくりした(・・;)。他の方の感想読んでたら、結構皆さん分かってたみたいで…皆さんすごい。半分位からは一気読み。面白かった! 生い立ちって、きっとこういうことあるよね。子どもには何の罪もないのに。 ここからネタバレ . こんな裏切り。しかも誤解の。私ならショックすぎて立ち直れない(T_T)。 そして、結局被害者の子どもと陽子の親は分からずじまい?その辺も組み込んであればもっと面白ろかったのになー。
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人と人の繋がりは、血縁により壁ができる。それは歴史的事実からも説明は付く。民族間も似ているかもしれない。宗教の違いによる考え方の相違など思想による壁とは一線を画すと想うのである。 夫婦の絆は血の繋がりがないが、思想が合致していると一緒に居て楽しいものである。友人関係しかりである...
人と人の繋がりは、血縁により壁ができる。それは歴史的事実からも説明は付く。民族間も似ているかもしれない。宗教の違いによる考え方の相違など思想による壁とは一線を画すと想うのである。 夫婦の絆は血の繋がりがないが、思想が合致していると一緒に居て楽しいものである。友人関係しかりである。様々な障害を飛越し人の繋がりは強くなっていく。そうした考えがこの作品や巻末の絵本から巡っていった。秀逸な作品である。
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ーどんなに道を外れた出来事も、知らなければ罪にはならないのだろうかー 晴美と陽子、対照的かと思われた二人の過去に隠された真実とは。 憎むべき相手が家族のような親友だった時、人はどこまで非情になれるのだろう。 陽子の絵本大賞受賞、親友:晴美への罪悪感、夫の選挙、政治家の妻としての生活、そして息子の誘拐事件が起きる。陽子の視点と、晴美の視点と、犯人の視点から物語が進んでいき、陽子が過去の真実を明らかにした後に、犯人が自ら名乗り出るという展開。 本当の加害者家族は、実は復讐(と呼ぶには甘いか)を成し遂げた犯人側だったという、なんとも言えない後味の悪さ。救いは、陽子の夫:正紀の真っ直ぐな人柄か。 ただ、加害者家族側も10年ののち、筋を通して真実を明らかにするところまで描かれており、展望が見えて良い終わり方だったのではないか。 被害者側、加害者側、ある日突然、人はどちらにもなりうる。隠された真実が暴かれた時もまた然り。それが明らかになった時、自分ならどうするだろう。
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世の中にも「親が親なら子も子」という言葉がある。親じゃなくても、その人の周りの人が嫌だからって理由で嫌になるって事があると思う。そういう考え方は間違ってると教えてくれる小説だと思う。自分で人生を変える事はできる。その人自身を見ることが大切であり境遇は関係ない。最後はやはり湊かなえ...
世の中にも「親が親なら子も子」という言葉がある。親じゃなくても、その人の周りの人が嫌だからって理由で嫌になるって事があると思う。そういう考え方は間違ってると教えてくれる小説だと思う。自分で人生を変える事はできる。その人自身を見ることが大切であり境遇は関係ない。最後はやはり湊かなえ独特のモヤモヤ感は残ったけど、これぞ湊ワールドなのかなって楽しくもあった。
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過去をないものに出来はしない...。だが、果たしてそこまで背負うことが必要なのだろうか? 人との繋がり、絆、嫉妬、悪意...。それぞれの心理を詳らかにしていく筆致はさすが! 正紀が思いのほか男前。巻末の絵本も素敵。ドラマも見てみたい。
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読みやすくて整理しないままでも読めてしまい、結局物足りなさが勝ってしまった。きれいすぎる、ありきたり、オチがよめる、そういうところが物足りないのかな。
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なんか、じんわりと心にきました。 湊かなえさんの本なので、イヤミス系を想像して読んでいたのに、良い意味で裏切られた。 結果、良い人が多くて良かった。 絵本もとても良かった。
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