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惑星カロン の商品レビュー

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53件のお客様レビュー

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2021/11/06

最初のインパクトが薄れ、青春小説の色合いが濃くなって、物足りなさを感じていましたが、表題作惑星カロンは本当に良かった。 でも、訳ありの旧校舎は意味はあるけどストーリー的には余計だったかな。

Posted byブクログ

2019/05/28

久しぶりのシリーズ最新作。前作に比べると目的意識が薄く、やや回り道めいた謎が多いわけだが、青春には回り道も必要であり、むしろその遠回りこそが大切な時間であることを教えてくれる一冊。今回収録の短編はどれも厚みがあり、物語を彩る謎も、呪いのフルート、音楽暗号、開け放された密室となった...

久しぶりのシリーズ最新作。前作に比べると目的意識が薄く、やや回り道めいた謎が多いわけだが、青春には回り道も必要であり、むしろその遠回りこそが大切な時間であることを教えてくれる一冊。今回収録の短編はどれも厚みがあり、物語を彩る謎も、呪いのフルート、音楽暗号、開け放された密室となった旧校舎など、吹奏楽と学校生活に絡んだものばかりである。最小の密室殺○事件と音楽暗号が絡みあう「ヴァルプルギスの夜」は構成面のバランスが良く、トリックのネタも導き出せる解となっている。特に規制を緩めた部活動の末路や部員の参加意欲のくだりはリアルで、不真面目な部員ほど解ける謎という設定も魅力であり、吹奏楽部最強メンバーとでもいうべきキャラクターたちが一丸となって謎に挑むという面白みもある。特にシリーズを重ねるごとに深く、濃くなったキャラクターは素晴らしく、単純な掛け合いだけでも十分に楽しめる内容となっている。表題作の「惑星カロン」は死んだ人間の人工知能と生きている人間の交流を、冥王星の衛生カロンという距離感、忘却された星という物悲しいモチーフになぞらえているのが素晴らしい。また作中屈指のジョーカーキャラである草壁先生が、一登場人物として謎と深く関わる流れも良く、あくまで謎を抱える一人の人間に過ぎないことを再確認させてくれるのは非常に良かった。いつか終わる時間でありながらも、平等に訪れる幸福な、リリシズムを湛えた十代という時期。その素晴らしさを余すところ無く伝えてくれる青春ミステリの傑作である。

Posted byブクログ

2019/05/13

コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長した清水南高吹奏楽部。 さらなる練習に励むハルタとチカのもとに、またもや難題が持ち込まれて―!?チカが手に入れた“呪いのフルート”や、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた“鍵全開事件”、 謎の楽曲「惑星カロン」との出会い…。...

コンクールと文化祭を経て、ちょっぴり成長した清水南高吹奏楽部。 さらなる練習に励むハルタとチカのもとに、またもや難題が持ち込まれて―!?チカが手に入れた“呪いのフルート”や、あやしい人物からメールで届く音楽暗号、旧校舎で起きた“鍵全開事件”、 謎の楽曲「惑星カロン」との出会い…。頭脳明晰な美少年ハルタと、元気少女チカの名コンビがおくる珠玉の青春ミステリ! 草壁信二郎先生の過去が少し明らかになったが、肝心の吹奏楽に関してはコンクール参加等の進展無し。 相変わらず難解な内容。ついついはしょりながら読み飛ばしたくなった。

Posted byブクログ

2018/10/08
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途中で旅行が挟まったのでいったん中断して読んだもの。ずっと文庫版で読んできたのに、これだけ文庫が借りれなかったから変な感じだわ。表題作は長いし、ちょっと意味が分からなかった。草壁先生の秘密がちょっと明らかになろうとした感じだったけど。3編目の『理由ありの旧校舎』が一番面白かった。文化部、さすがだなー。個人名が出てこない生物部の面々には感心させられる。いやーしかしこのシリーズ、まだまだ続くなー。ついていけるかしらん。

Posted byブクログ

2017/04/04

このシリーズも5作目になるのかなあ、アニメの方はあっさりと草壁先生の秘密を晒して続編も製作されるかどうか分からない。物語の進行がだんだん遅くなりだしてなかなか普門館の道へと導いてくれない、今回有力なフルート奏者となる新一年生を見つけ出したが、この作で出て来た物語がつながりを持って...

このシリーズも5作目になるのかなあ、アニメの方はあっさりと草壁先生の秘密を晒して続編も製作されるかどうか分からない。物語の進行がだんだん遅くなりだしてなかなか普門館の道へと導いてくれない、今回有力なフルート奏者となる新一年生を見つけ出したが、この作で出て来た物語がつながりを持っておりよく練られた作品だと思う。このままのペースで行くと普門館まであと何作待たなければならないのだろうか。

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2017/03/19

何歳までこういう青春小説読めるかな。中学生になった娘が吹奏楽部なのでそういう興味も持ちつついつものクオリティの高い謎と謎解きを堪能しました。

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2018/09/08
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「この世の中は、ひとりぼっちになることのほうが難しかったんだな。人間は、真の孤独にはなれない」つながっていくお話たち。最後の惑星カロン、とても切なくなりました。私のお気に入りの日野原会長(もう元ですが)も健在でした。もう少しで卒業かと思うと…。学校やそれに関するいろんな事件も楽しいのですが、大会が終わって吹奏楽部の部活風景とは離れたお話が続いているので、そろそろみんなのがんばりや葛藤なんかをみたいです。

Posted byブクログ

2017/02/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ハルチカシリーズ第5弾。やっと追いつきました。 ハルチカシリーズの魅力ってなんだろうとずっと考えていたのですが、この一個前の千年ジュリエット、そしてこの惑星カロンを続けて読んで、なんとなくわかったような気がします。 会話のテンポがいいし、なによりチカちゃんとハルタ2人の関係性がとってもいいんですよね。 ヴァルプルギスの夜で、ハルタが「こういうところがぼくの駄目なところか」というシーンや、芹澤さんとハルタが会話をするシーン等々、恋愛感情抜きにした2人の関係が本当に好きです。願わくばこのままでいてほしいなと思いつつ。 どの巻にもいえることですが、短編同士がゆるくつながっているのも、謎を説いた結果が、読後感が切ないのも好きな理由の一つだなあと思いました。 特に、惑星カロンは切なかったです。 「生きて恥をかけることはしあわせ」という直太朗さんの言葉、星に願いをのフルート、そして草壁先生も少しずつ動き出そうとしている姿…。 あと、夢に出てくるというマンボウさんのかつての部下、またいつか登場してくれるといいなあ。なんて思った5巻でした、今回も面白かった!

Posted byブクログ

2017/02/04

ハルチカシリーズ第5弾。相変わらず登場人物が個性的で面白い。本書には、4つの短編が収録されています。それぞれ別の話かと思ったら、意外なところで繋がっていたりして、読んでいて楽しかったです。デジタルツイン、何百年先かわからないけれども、いつか実現しそうだと思いました。

Posted byブクログ

2017/01/30

ハルチカの掛け合いがあいかわらず最高! チカママもナイス。 惑星とカロンという単語をくっつけるだけで、そこはかとなく切なさ哀しさを醸し出す、題名もすばらしい。 ところで、結局ハムスターへの凶器は何だったのかな?

Posted byブクログ