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惑星カロン の商品レビュー

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53件のお客様レビュー

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2015/10/14

本当に長らく待ったシリーズ最新作だったけど、序盤からすんなり話には入っていけた。ハルタとチカの掛け合いもとても面白いけれど、やっぱり他の部員の活躍ももっと見たいなぁ、とも思ったり。大好きな後藤さんの活躍がチカの誘いをすげなく断るだけではちょっと寂しい。

Posted byブクログ

2015/10/11

ハルチカ5作目。初めて刊行予定が出てから、かなり待った。 全体的な安定感は、相変わらず高い。 今回改めて気付いたのは、長編シリーズとしても、連作短編集としても、短編一本一本も楽しめる点。 結果的にご都合主義になってしまっているのは否めないが、読み物として非常に魅力的だと思う。 一...

ハルチカ5作目。初めて刊行予定が出てから、かなり待った。 全体的な安定感は、相変わらず高い。 今回改めて気付いたのは、長編シリーズとしても、連作短編集としても、短編一本一本も楽しめる点。 結果的にご都合主義になってしまっているのは否めないが、読み物として非常に魅力的だと思う。 一番好きなのは表題作。シリーズ通しての良点だが、重くて深いテーマに、それなりに向き合ったミステリになっていたと思う。 4

Posted byブクログ

2015/10/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

退出ゲームから始まるハルタとチカが普門館を目指す物語に「ハルチカ」というシリーズ名がついた。これはその5作目の単行本。 文化祭も終わり、アンサンブルコンテストにむけて練習に励むチカが、ばあちゃんから買ってもらった入門用フルートに限界を感じ、より高価なフルートを求めていたところ、馴染みの楽器店から「呪いのフルート」を貸してもらうということろから一連の物語が始まる。 今回の特色はミステリーが音楽に絡められている点だ。 呪いのフルートに刻まれた模様、メロディを使った暗号、ネットに隠されたフルート二重奏の楽譜。 これらの謎に触れることでチカと一緒に音楽を学んでいるような錯覚に陥ることができる。これはミステリーと吹奏楽が乖離しがちだったこれまでの作品にはなかったことだ。 「ハルチカ」シリーズはミステリーであって、吹奏楽小説ではないという意見があり、そのために吹奏楽ものとしての評価がされにくかった。 私としてはテーマが吹奏楽に限定されるとタルい練習、ギスギスした人間関係、ウザい恋愛がクローズアップされる小説が退屈で、その代わりミステリーがあるハルチカはその非日常感も味わえて好みだった。  だが、作品のキモのミステリーと音楽が別個にあるという印象はぬぐえなかった。そこが今回は融合しているので、非常に好印象である。 また、若者が音楽の道を歩むことの厳しさを描いているのも好印象。その辛さを味わいながらも、夢に向かって走る、その姿のまぶしさを丹念に描いてもいる。 意外な発見もあった。 ピアニカが野外でも音とりできるので合唱部の活動に便利という描写があったが、ピアニカの利用方法としては盲点だった。実践している例はネットで見かけないが、たしかに便利そうだ。

Posted byブクログ