終わった人 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りた本。 主人公の定年退職の日から始まる物語。エリートのおじさんが、会社から「いらない人」にされ、プライドと仕事への渇望の間で揺らぐ。夫の失敗(?)をどうしても許せなかった妻に疑問。結果的にやりたいことはできているし、住む家もある。エリート家庭から一般庶民になっただけ。裕福な暮らしは夫のおかげだったのだし、自分もやりたいことをやっている。ならば夫にも好きなようにさせてやりたいと思うが、これは他人事だからそう思うのかなぁ。
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定年退職の日を迎えた63歳サラリーマンが主人公。 メガバンクで役員目前とされながら、最後は出向先の子会社で退職を迎えた彼は、退職後も寄る辺がなく鬱々と過ごします。 趣味やボランティアなどでは満たされない彼は、希望通りの大きな仕事につくことができて第2の人生を充実して過ごしていき...
定年退職の日を迎えた63歳サラリーマンが主人公。 メガバンクで役員目前とされながら、最後は出向先の子会社で退職を迎えた彼は、退職後も寄る辺がなく鬱々と過ごします。 趣味やボランティアなどでは満たされない彼は、希望通りの大きな仕事につくことができて第2の人生を充実して過ごしていきますが・・・。 ホントにそこまで暗くなりますか?って感じです。 仕事を趣味のように生きてきた人間はこうなってしまうのでしょうか? 人生は、途中がどうであっても最後は似たような着地点になる、と書かれていましたが、そう言ってしまったら人生最後は一人で逝ってしまうだけ。 そこはなんだか違うような気もするのですが、定年後の人生をどう生きるかの読み物としてはおもしろく、教訓もあり。 実家のお母さんや友達とのやりとりは、ウルッと来るものがありました。 仕事【だけ】が人生、とならないよう気をつけねば。(ありえない気がしますが・・・)
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・人は死ぬまで,誇りを持って生きられる道を見つけるべき。 ・十代,二十代,三十代と,年代によって「なすにふさわしいこと」がある。五十代,六十代,七十代と,ある。 ・思い出と戦っても勝てない。「勝負」とは「今」と戦うこと。 ・「ソフトランディング」
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実際、こんなかんじなんでしょうね・・定年退職後のこと。女性にはわからないこともありますが、なんというか・・しみじみ辛かったです。仕事ってやりがいがあったり、楽しくなくちゃいやだけど、それがなくても生きていける程度にしないと。
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読み終わった後は、複雑な心境になる。決してハッピーエンドではないが、最終的に故郷に帰ってどうなるのか、やや疑問も残る。 主人公の娘の意見が興味深く、女性の本性なのかと思うと男の鈍感さと女性の怖さを感じた。 どのようにリタイアを受け止めるかを問題提起される小説であった。ストーリーは...
読み終わった後は、複雑な心境になる。決してハッピーエンドではないが、最終的に故郷に帰ってどうなるのか、やや疑問も残る。 主人公の娘の意見が興味深く、女性の本性なのかと思うと男の鈍感さと女性の怖さを感じた。 どのようにリタイアを受け止めるかを問題提起される小説であった。ストーリーは、多くの展開があり、一気に読めた。因みに私は生涯現役派である。
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定年退職の日を描く、出だしがいいですね。主人公いわく、定年は生前葬だな、この言葉、実にリアル。 残る桜も、散る桜、でありますな。
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定年後の男性の心境と過ごし方を描写。 夫婦のあり方についても卒コンという今風の考え方が出てくる。 気持ちが前向きになるものではないが、非常に良かった。
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良かった。 特に16との場面は『ぐっと』来る。 定年後の男の姿が、リアルに描かれている。田代と同じ年代だけに身近に感じる。田代の妻の言動もリアルだ。 やっぱり、故郷に帰りたいよね。 田代は故郷だ。
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定年後の生活というのは想像したこともなく、このようになるのか、と気付きを得た。 団塊ジュニアの自分が60になる2030年代では、少子高齢化の日本では60歳での定年退職など過去の話となり、70歳になっても働かされるのでしょう。 作品中にある「卒婚」は夫婦関係の新しい形を示したのか...
定年後の生活というのは想像したこともなく、このようになるのか、と気付きを得た。 団塊ジュニアの自分が60になる2030年代では、少子高齢化の日本では60歳での定年退職など過去の話となり、70歳になっても働かされるのでしょう。 作品中にある「卒婚」は夫婦関係の新しい形を示したのかもしれないけど、流行るとは思えないですね。 60歳を超えて、この状態なら別れるべきではないかな。
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完全に女性目線の、そして「そうそう」と思うひとの大半は、きっと上から目線。なかなか恐ろしい作品。 人生の中での「成仏」の瞬間を追う、そのためのソフトランディングが社会の仕組みとして作られたら…うーん。 2016/7/31読了
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