うずら大名 の商品レビュー
家督を継げず道場でくすぶっていた次男や三男達が十数年ぶりに再会すると白い鶉(うずら)をペットにする大殿と豪農となっていた。舞台は江戸中期以降だろうか。 米経済は破綻し豪農は大名貸しとして大名に金を貸す時代。そこで起こる事件を大殿が解決するという話。 小説すばるに連載したものなので...
家督を継げず道場でくすぶっていた次男や三男達が十数年ぶりに再会すると白い鶉(うずら)をペットにする大殿と豪農となっていた。舞台は江戸中期以降だろうか。 米経済は破綻し豪農は大名貸しとして大名に金を貸す時代。そこで起こる事件を大殿が解決するという話。 小説すばるに連載したものなので、説明が重複してやや冗長な感じ。鶉の活躍や大殿の剣の腕前もご都合主義。 でも江戸の経済を視点にしていて面白い。
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久々の畠中さん。しゃばけシリーズとは違ってしっかり現実味のあるお話。明るい未来を思い描けない人たちを見て「自分がここを懐かしいと思えるのはここから抜け出せたからだ」と感じる主人公の人間の出来た感じがものすごくほっとする。とりあえず、一番いいところをかっさらっていくウズラの佐久夜が...
久々の畠中さん。しゃばけシリーズとは違ってしっかり現実味のあるお話。明るい未来を思い描けない人たちを見て「自分がここを懐かしいと思えるのはここから抜け出せたからだ」と感じる主人公の人間の出来た感じがものすごくほっとする。とりあえず、一番いいところをかっさらっていくウズラの佐久夜が可愛くて、多分みんな巾着鶉が飼ってみたくなる。
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三十路の兄さんたちなので、主人公たちにあまり華がない。 話もあまり華がない。 鶉が可愛い。ぽぽぽぽ。
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うずらは可愛い。 筋書きも悪くない。 しかし主人公がなぜこうも泣くのか…。 泣き虫設定とはいえ、あまりに泣きすぎではないか。 泣くこともひとつの暴力だと思う。 主人公の弱虫ぶりを強調する表現でしかないのだとは思うが、もはや不快なレベル。 完全に子ども向けの作品ならまだしも、大...
うずらは可愛い。 筋書きも悪くない。 しかし主人公がなぜこうも泣くのか…。 泣き虫設定とはいえ、あまりに泣きすぎではないか。 泣くこともひとつの暴力だと思う。 主人公の弱虫ぶりを強調する表現でしかないのだとは思うが、もはや不快なレベル。 完全に子ども向けの作品ならまだしも、大人に向けて書かれているのに、あまりにも感情表現の幅が狭く、稚拙すぎる。 主人公になんら人間的魅力を感じられない。のみならず、そのあまりの幼稚さと浅慮に反感すら覚えるのは読んでいて苦痛。
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「御吉兆!」と鳴く勇猛果敢なうずらを連れた 自称”大名”の有月。泣き虫で人に振り回されて ばかりの村名主・吉之助。二人と一羽が幕府を 揺るがす陰謀に挑む!
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うずらってペットにできるの? スーパーマーケットで買ってきたウズラの卵から雛を飼えす人をテレビで見たけど、 ウズラかあー。 懐にウズラかあー。 餌は、袖の中?ウンチは?してるよね懐に。 だめだ!ウズラが、気になる。 メスだつたら、卵産んじゃう! だめだ!ウズラに頭占領された。 ...
うずらってペットにできるの? スーパーマーケットで買ってきたウズラの卵から雛を飼えす人をテレビで見たけど、 ウズラかあー。 懐にウズラかあー。 餌は、袖の中?ウンチは?してるよね懐に。 だめだ!ウズラが、気になる。 メスだつたら、卵産んじゃう! だめだ!ウズラに頭占領された。
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ここまで、ほとんどの畠中作品を読んで、の感想。 畠中恵さんにしては、珍しい、町人がほとんど出てこないお話。 泣き虫の豪農と見目麗しい大名(ともに30代)が主人公。 この主人公の豪農(豊かな農民)で、村の名主(村長で大地主みたいな)の、 吉之助が、とにかく泣き虫で、だいぶ情けな...
ここまで、ほとんどの畠中作品を読んで、の感想。 畠中恵さんにしては、珍しい、町人がほとんど出てこないお話。 泣き虫の豪農と見目麗しい大名(ともに30代)が主人公。 この主人公の豪農(豊かな農民)で、村の名主(村長で大地主みたいな)の、 吉之助が、とにかく泣き虫で、だいぶ情けない。平安貴族なみに、泣いてばかりいる。 大名の方は、実は若くして隠居しているので、かなり自由な「前」大名で、 しかも、見目麗しい、強い、性格は恐い、という、畠中作品おなじみのキャラクター。 「しゃばけ」シリーズの仁吉、「若様組」シリーズの園山さん、「明治・妖・モダン」「明治・金色・キタン」の滝巡査。 大名のキャラの方は、おなじみ過ぎて、まあ新鮮みなかったけど、 吉之助が泣き虫すぎて、ちょっと面白かった。 なんだかだ、やっぱり安心感があるんですよね~、畠中作品は。
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長い時間かかりようやく読了。有月様と吉之助の2人がなんやかんやでいい組み合わせ。後半は鶉の佐久夜が大活躍だった。 江戸の身分制度の中でひっくり返すことの出来ない身分にもがき苦しみ、しかし自分で切り開けることは今よりもずっと少なかった時代。どんな手を、どんな危ない目にあっても切り開いてみせるという気持ちがあったのだろう。でも、その試みは国の命運を左右する、見知らぬ他人の生活すらも左右する。のほほんもありながらも、背後に渦巻く黒々としたものに、吉之助ではないけれど涙目になりそうになる。
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兄の死で思いがけず豪農の跡取りとなった吉之介と同じく家を継ぐこととなった有月と臣下左源太。昔馴染みの3人が大名貸の豪農の死と時代を揺るがす陰謀お暴く、時代ミステリ。可愛い鶉も見られるよ、と。 とにかく吉之介が泣き虫過ぎてちょっといらっとしたのだが、泣き虫素直のワトソン役+イケメン...
兄の死で思いがけず豪農の跡取りとなった吉之介と同じく家を継ぐこととなった有月と臣下左源太。昔馴染みの3人が大名貸の豪農の死と時代を揺るがす陰謀お暴く、時代ミステリ。可愛い鶉も見られるよ、と。 とにかく吉之介が泣き虫過ぎてちょっといらっとしたのだが、泣き虫素直のワトソン役+イケメン腹黒ホームズ役の黄金ペアなので仕方ないか。しかし、泣くか?というところで泣くのでなんとも。鶉があんなに人の顔を覚えられるのだろうかという疑問はあるが、手のり鶉はさぞや可愛いことだろう。
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2018.05 fin. きっかけ:畠中さん作品であることと、うずら大名とはどういうこと?と気になったので。 しゃばけシリーズ同様、個性あふれる登場人物が魅力的だが、いまいち感情移入が出来なかった。 長男ではない故の明日への不安感や、大名の地位が売られることへの危機感など、当時の時代感についていけなかったかな。
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