うずら大名 の商品レビュー
持たない者の怨みは深い、と言うと、みっともないや!と思うけども。 中年になったときの焦り、恨み、悲しみ、羨ましさにからめとられてしまった犯人と、自分が何が違うかと言われるとまったく他人事ではないと思う 持ってる者は代わりに人の命とか、他人の人生とかをなんとかする責任をしょいこん...
持たない者の怨みは深い、と言うと、みっともないや!と思うけども。 中年になったときの焦り、恨み、悲しみ、羨ましさにからめとられてしまった犯人と、自分が何が違うかと言われるとまったく他人事ではないと思う 持ってる者は代わりに人の命とか、他人の人生とかをなんとかする責任をしょいこんで大変なんだけど、そういう姿を見てもなお、犯人は羨ましいと思ったんじゃないかな 道場を懐かしく、いい思い出として持っておけるのはそこを出た者だけ、という台詞にもぐさっとくる 私にとっては大学の部活がそれに等しくて、あの頃が一番楽しく、生き生きしていたわ、という気持ちになる 今の自分は責任もなく、ただ生きていて、じり貧だから、持っている他人、かつての道場仲間が羨ましくてしかたがない 何が違ったのか、と思う暇があるなら、やることやればいいのだ、と思うけれども。 犯人と自分との違いはわからない でも、あの道場の思い出を汚すほどの馬鹿にはなりたくないな、と少し自分を省みることができた
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うーん。。うずらの活躍もメインに据えるほどではないし、犯人は誰だ系謎解き筋なんだけど、悪巧みの内容がいまいち腑に落ちない。リスクを負う覚悟が弱いというか。。。いきあたりばったり、闇雲感があるし。。 それに、お金持ちで弱っちい男設定すきだなあ、どうしても若だんなとかぶる。本業のほう...
うーん。。うずらの活躍もメインに据えるほどではないし、犯人は誰だ系謎解き筋なんだけど、悪巧みの内容がいまいち腑に落ちない。リスクを負う覚悟が弱いというか。。。いきあたりばったり、闇雲感があるし。。 それに、お金持ちで弱っちい男設定すきだなあ、どうしても若だんなとかぶる。本業のほうをさばく姿はほぼ出てこないから、そこらへんも人物像をイメージしづらいし。 どのキャラにも魅力を感じられず、いまいち入り込めなかった。しかし検索した“白い鶉”の画像はめっちゃかわいかった。。
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しゃばけシリーズと違って、大人向け、 ほろ苦系。 でも、泣き虫な主人公や、 大活躍するウズラは 作者らしい。 徳川の世の終わりの始まり感を うまく捉えた佳作。
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うずらを訓練して腰にぶら下げている大名などいるのだろうか?きっとユーモア時代小説なんだろうなと思いながら読み始めたけれど、なかなかにシリアスな展開で最後はビターな結末だったが、話の展開にそれほど興味が持てず読み終わるまでに時間がかかった。
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厳しい家父長制だった江戸時代。 武士でも農民でも、長男でなければ継ぐべき家も財産もなく、耕す田畑とてなく、嫁ももらえない。 そんな「冷や飯食い」たちは、明日への不安と希望を抱え、小さな道場に集っていた。 そして、十何年かののち… 人々は様々に立場を変えて、再会する。 豪農にな...
厳しい家父長制だった江戸時代。 武士でも農民でも、長男でなければ継ぐべき家も財産もなく、耕す田畑とてなく、嫁ももらえない。 そんな「冷や飯食い」たちは、明日への不安と希望を抱え、小さな道場に集っていた。 そして、十何年かののち… 人々は様々に立場を変えて、再会する。 豪農になった吉之助と、大名になった有月、有月を支える左源太が、幕府の屋台骨を揺るがす大事件を追うことに。 下は肥から、上は武家の家格まで、いろいろなものを売るものだ、とのん気に読んでいたら、なんだか苦くて、無常感まで漂う結末だった。 畠中さんの作品では、江戸の、裕福な町人・商人や、叛骨の戯作者、藩政の外交官たる留守居役たちの内情や苦労が描かれてきた。 今回は村名主でもある豪農。 だんだんと江戸が見えてくると、長い太平の時代だったが、その陰では、上と下がどんどんと入れ替わりつつあったのだなあ…と実感する。
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泣き虫で仲間思いの豪農と、頭のキレが良くて少し意地悪だけど優しい隠居大名のコンビが事件を解決していく。 鶉が可愛かった。 身分制度の間に挟まれて、希望が持てなかったり、生活の糧を手に入れるのに苦労したり。どうしようもない身分の間でもがき苦しんでいる姿が切なかった。
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かるーく楽しーく読める本。 百姓も武家も大名も三男坊以下は恵まれんのお、でも運命ってわからんのお。詠嘆 以上、終わり。 武家より百姓のほうがお金持ってて貸してたり、とかその時代の話もあってそれはそれで面白かったです
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まだ若いのに、すでに隠居大名となっている有月。 ある程度自由がきく隠居の立場をフルに活用し(笑)、加賀守が持ってくる無理難題を解決していく。 く~るびゅ~てぃ~な有月が、いい味出してて面白かった。 この作品もシリーズ化されるといいな~
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畠中恵さんの小説は、しゃばけシリーズとか気の弱い若旦那と、摩訶不思議な妖怪たちが出てくるものと、古道具屋の姉弟と、妖怪の道具たちが一騒動する小説しか読んでなかった。 今回の「うずら大名」もなんと、奇想展開な話かと思っていたが、、、 どうして、、、どうして、、、なぜ、豪農が、武...
畠中恵さんの小説は、しゃばけシリーズとか気の弱い若旦那と、摩訶不思議な妖怪たちが出てくるものと、古道具屋の姉弟と、妖怪の道具たちが一騒動する小説しか読んでなかった。 今回の「うずら大名」もなんと、奇想展開な話かと思っていたが、、、 どうして、、、どうして、、、なぜ、豪農が、武士になれるのかがよく理解できた。 我母の血筋も士族48代を継ぐ家であるが、、ひも解くと、岩手の豪農だったようである。 「○○様にはおよびはせぬが、せめてなりたや殿様に!」と、歌われていたと、聞いている。 他人の土地を歩かずに、何日も、自分の土地を歩いて行かないと、自分の土地を離れることは出来なかったらしい位の広大なる地主だったと聞かされていた。 大名貸しというものだけでなく、村人に与える物や、飢饉に備えて、相当な金品をを費やしたらしいが、子孫には、全然お金を貯めておくことはしなかったらしい。 まあ、廃藩置県やら、戦争で、すべてを失ったのは、仕方がないことなのだろう。 この本で、大名とて、大変な資金繰りや、出る杭は打たれるで、足を引っ張るものも大勢いたのであろう。 高値の花のように見えても、内情は、大変で、百姓の方が、知恵と商才で、色んな事ができる。 失うものが少ないほど、大胆になれるのかもしれない。 主人公は大名の有明?それとも、泣き虫の村名主の吉之助? 二人とも、武士の三男の冷や飯食いと、百姓の三男が、棚から牡丹餅のように、地位、お金が、入ってくるが、災難(事件)も引っ付いて来る。 作者の少し、腕の弱いか細い感じの男性が、事件を切り抜けていく様子が、どうなることか???と、面白く、又、巾着に入るほど慣れたうずらの佐久夜が、事件の面白さを増幅させてくれている。 まだまだ、佐久夜の活躍も読みたい本であった。
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時代小説が読みたいと思い・・畠中作品には期待が持てないけど、武家物ならまた違うんじゃないかと・・結論的に予想以上にひどかった(^^; 設定、キャラ、展開も何も適当で軽すぎ。せめて恋愛でも絡ませればいいのに、うずら1羽で逃げた感じ。失笑しながらの時間潰しかなぁ~・・しかし、見限った...
時代小説が読みたいと思い・・畠中作品には期待が持てないけど、武家物ならまた違うんじゃないかと・・結論的に予想以上にひどかった(^^; 設定、キャラ、展開も何も適当で軽すぎ。せめて恋愛でも絡ませればいいのに、うずら1羽で逃げた感じ。失笑しながらの時間潰しかなぁ~・・しかし、見限ったとか言いながらつい借りてしまうのは何故だろう?(笑)
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