Aではない君と の商品レビュー
2018.7.15 読了 突然 少年Aになってしまったら、 その両親は どうなる? 本人は? 被害者や被害者の親は。 なかなか 物語が進まず、 ちょっと中だるみしかけましたが、 進み出すと 一気に読めた。 被害者側の気持ちは 想像つくけど、 加害者側は。。。こんな感じだろ...
2018.7.15 読了 突然 少年Aになってしまったら、 その両親は どうなる? 本人は? 被害者や被害者の親は。 なかなか 物語が進まず、 ちょっと中だるみしかけましたが、 進み出すと 一気に読めた。 被害者側の気持ちは 想像つくけど、 加害者側は。。。こんな感じだろうなぁ。 親としての立場は特に。 翼が何も語らないときは イライラしたけど、 本心が わかっても スッキリするどころか うーん、と考えさせられる。。。
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とても辛く苦しい話。 でも、目を背けてはいけない話。 日常のささいな事、ちょっとした面倒な事、親にとってはその時はそうかもしれないけど、子にとっては、重大な事、とてつもなく悩んでいる事かもしれない。 親として、子が色々な事にぶつかった時、異変を感じた時、環境が変わった時、楽な...
とても辛く苦しい話。 でも、目を背けてはいけない話。 日常のささいな事、ちょっとした面倒な事、親にとってはその時はそうかもしれないけど、子にとっては、重大な事、とてつもなく悩んでいる事かもしれない。 親として、子が色々な事にぶつかった時、異変を感じた時、環境が変わった時、楽な方に逃げずに、子と向き合う努力を怠らずに共に乗り越えなければならないと強く感じた。 深く心に刻まれる一冊です。
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これぞ薬丸岳といった作品でしょうか。 同級生を殺害した少年とその父親を中心に話が進んでいきます。 同級生殺害は確かに悪ではあるが、その裏にある人間関係や妬みはどこからきて、どこまでが責任になるのか・・・。 自分にも中学生になる子供がいるので、どうしても父親目線で読んでしまいま...
これぞ薬丸岳といった作品でしょうか。 同級生を殺害した少年とその父親を中心に話が進んでいきます。 同級生殺害は確かに悪ではあるが、その裏にある人間関係や妬みはどこからきて、どこまでが責任になるのか・・・。 自分にも中学生になる子供がいるので、どうしても父親目線で読んでしまいました。少年で殺人を起こしてしまった父親にできることは何なのか、自分は子供と向き合えるのか。 特に考えさせられる作品でした。
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『絶歌』を読んだので、勢いに任せて。 体を殺すのと、心を殺すのどちらがより悪いのか。という問い。私は心を殺すほうが悪いと思った。肉体の死にはそれ以上の苦しみがないではないかと。でも、体を殺すと、その人の周りの人の心をも殺すことになる。という理屈はすっと納得できた。 この物語に関し...
『絶歌』を読んだので、勢いに任せて。 体を殺すのと、心を殺すのどちらがより悪いのか。という問い。私は心を殺すほうが悪いと思った。肉体の死にはそれ以上の苦しみがないではないかと。でも、体を殺すと、その人の周りの人の心をも殺すことになる。という理屈はすっと納得できた。 この物語に関しては、少年Aだけが悪いわけではなく、被害者の父親もAの両親もAの友人もみんな悪いのだと思う。親のせいで大切な友人を傷つけてしまうのは、傷つけられるほうも傷つけるほうも相当なダメージを伴う。親のせいで子供の未来が狂うなんて、ふざけるな!という感じ。 その子供の行動のせいで親の生活が崩れるなんて自業自得。 生きていれば言いわけを聞くことも、反省させることも出来るというけれど、それって死んだからこそ思うことだよね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
とてつもなく重い。様々な言葉が胸を刺す。被害者からの申し出は果たしてどうなんだろう。人を殺すのは絶対悪い。それは理由はどうあれ間違いない。でも、心は?と私も思う。でも逆の立場ならば?と思うと私も同じ事を望むだろうと思う。イジメられてない?じゃなくて、イジメてない?も聞くべきだという声が増えてきた昨今。殺されて当然な人はいないけれど、当然のように心を殺す行為を少年少女たちが平然と日常行っていることは、どう裁かれるべきなのか。ほんっとうに難しい。ただ翼くんには必ず未来があると信じたい。
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自分の子どもが友人を殺したらどうするか。 加害者となった少年の苦しみ、子供を救えなかったという親としての無力感、子供が心を開いてくれない虚しさ、人をなぜ殺しては行けないのか、犬猫を殺すのと何が違うのか。 読んでいて、それぞれの立場の苦しみが伝わってきて辛かった。 けれども、こ...
自分の子どもが友人を殺したらどうするか。 加害者となった少年の苦しみ、子供を救えなかったという親としての無力感、子供が心を開いてくれない虚しさ、人をなぜ殺しては行けないのか、犬猫を殺すのと何が違うのか。 読んでいて、それぞれの立場の苦しみが伝わってきて辛かった。 けれども、こんなに深くえぐられる本を読めて良かった。
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自分の子どもが人を殺してしまった時、親として子どもにどう向き合っていくか。それがテーマだった。私が親ではないためか、あまり考えさせられることはなかった。というか、どうせ本を読むならもっと違うことを考えたいな、と思った。両親共に被害者に対する申し訳ない気持ちがないのも不思議。息子も...
自分の子どもが人を殺してしまった時、親として子どもにどう向き合っていくか。それがテーマだった。私が親ではないためか、あまり考えさせられることはなかった。というか、どうせ本を読むならもっと違うことを考えたいな、と思った。両親共に被害者に対する申し訳ない気持ちがないのも不思議。息子も、父に電話までしていたのに、人を殺せるものなのかな。
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離婚した元妻と暮らす息子が、友人を殺めてしまった。 なぜそんなことをしたのか、口を閉ざした息子。 真相が語られ、やがて社会復帰していく息子。 父として、息子にどう寄り添っていくか。 もやもやが残る。
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ずっと加害者の父親の目線で語られる少年犯罪の話。文の感じはとても読みやすく、展開も気になりすぎて一気読みでしたが、最後の章の感情の動きには特につんとくるものがありました。個人的にここ最近で一番の作品です。
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離婚して離れて暮らしていた息子の犯罪,それからの父親としての反省と奮闘は目を見張るものがある.があの時の電話に出ていたらという後悔がリフレインのように響く.実際は何があったのかという謎とどう更生するのかという興味で,どんどん読み進んだ.被害者の父親の勝手な要求にうなずいた父親には...
離婚して離れて暮らしていた息子の犯罪,それからの父親としての反省と奮闘は目を見張るものがある.があの時の電話に出ていたらという後悔がリフレインのように響く.実際は何があったのかという謎とどう更生するのかという興味で,どんどん読み進んだ.被害者の父親の勝手な要求にうなずいた父親には,自分の子供を守るべきなのにとがっかりさせられた.しかも相手の父親は裁判官でもあるのに,とても卑怯なことだ. いろいろな思いは,どこでかけ違ってしまったのだろう.最後はやりきれなかった.
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