コンビニたそがれ堂 神無月のころ の商品レビュー
村山早紀さん「コンビニたそがれ堂 神無月のころ」読了。シリーズ五作目、今回から表紙の担当も代わり新たにスタート。表紙に描かれる謎の少女の正体もすぐにわかり、ほっこりと読み始めた。黒猫が登場する「神無月のころ」、身体の弱い哲也くんとおばあちゃんの交流が描かれる「幻の遊園地」他、3編...
村山早紀さん「コンビニたそがれ堂 神無月のころ」読了。シリーズ五作目、今回から表紙の担当も代わり新たにスタート。表紙に描かれる謎の少女の正体もすぐにわかり、ほっこりと読み始めた。黒猫が登場する「神無月のころ」、身体の弱い哲也くんとおばあちゃんの交流が描かれる「幻の遊園地」他、3編が収録。どれも優しさと本への愛情で溢れる作品で、とても良かった。個人的に「幻の遊園地」「三日月に乾杯」が良かった。まだ続編があるので楽しみに読み進めます♪
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大好きな村山早紀さんの一番好きなシリーズ。 5年ぶりくらい。 で、読んでる自分が年をとったな…と。 素直に感じられなくなったな…と。 臨終の際に、旦那さんは思い出してもらえなかったのかな。とか。子供や孫への願いを何かお願いしなくていいのかな。とか。お姉さんは守ってあげなくていい...
大好きな村山早紀さんの一番好きなシリーズ。 5年ぶりくらい。 で、読んでる自分が年をとったな…と。 素直に感じられなくなったな…と。 臨終の際に、旦那さんは思い出してもらえなかったのかな。とか。子供や孫への願いを何かお願いしなくていいのかな。とか。お姉さんは守ってあげなくていいのかな。とか。 なんか悲しい。
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最近すっかりAmazonPrimeやNetflixで海外ドラマや洋画にはまり、本を手にする時間が取れなくて嘆いていた次女が久しぶりに本を、それも書店で定価でお小遣いで購入してきた「コンビニたそがれ堂シリーズ」第5弾。 難しい年頃なのに、うちの娘の心は澄んでいるんだなぁと安心してしまいました。 コンビニたそがれ堂シリーズは、子どもの頃の絵本を開く時のわくわくする気持ちや、純粋さ、目に見えない大切なものに気づけなくなって、遊び心を忘れてしまった大人のための童話なんだと毎回思う。 奇跡も魔法も幽霊も、心の底から欲しいものがある人だけがたどり着けるコンビニもあるんだよ。この世界感に違和感を感じず、当たり前のことなんだとこの本を楽しめる感性を取り戻せたらなら、きっと毎日を楽しく生きていくことができると思う。 P115 生きているということそのものが奇跡で、毎日がおまけの人生のような、誰かからの贈り物みたいな気持ちになってきたんだ。そしたらさ、その日から、毎日がすごい幸せになったんだよね。 P116 生きるということに、その幸せの度合いに、長さは関係ない P276 家族や恋人や友人たち、大好きなひとびととの大切な時間。その繰り返しの日々が、いつまでも続くとみんな思っている。でもね。そうじゃないの。だからこそ、この日々が、季節の繰り返しが、わたしは愛おしいの。 P296 消えてしまっても、消えないものはあるのです。 見えなくなってしまっても、見つめている優しいまなざしは、世界のどこかにあるのです。
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またまた読了後にちょっと泣かされました。せめて覚えておかなきゃ。だって、私、今幸せだし。ねここの言葉が柔らかく心に刺さりました。神無月の頃…だから、ねここだったんですね。表紙のねここ、可愛すぎる。着物の柄も可愛くてとても不思議な雰囲気。これがコンビニたそがれ堂か…と何度も見返しました。誰かがいなくなる物語ばかりだから、少し読み疲れてしまうのだけど、やっぱりこのシリーズは良いなぁと思います。難しい言葉や、やたらドラマティックな表現を使わずに、一つ一つ丁寧に語りかけてくれる、心地良い作品です。
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子供向けの幻想をつめたような話もあって 疲れた現実から架空の町に想像を広げて癒されます。 子供の頃の気持ちを思い出すこのシリーズ。 現実の間に不思議があると信じていた頃や 不思議があれば良いなと思っていた頃 そしていつのまにか 不思議は本の中で楽しむものになっていたものです。 ...
子供向けの幻想をつめたような話もあって 疲れた現実から架空の町に想像を広げて癒されます。 子供の頃の気持ちを思い出すこのシリーズ。 現実の間に不思議があると信じていた頃や 不思議があれば良いなと思っていた頃 そしていつのまにか 不思議は本の中で楽しむものになっていたものです。 今後も長くこの世界のお話を読めればいいなと思っています。
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神無月には読み終われませんでしたが、今回も心があたたかくなりました。神無月という事で、いつもの店長の三郎さんは出雲かな?化け猫のねここがアルバイトしてました。かわいい。お話は「幻の遊園地」が好きでした。風早の街には遊園地もあったのですね。今は、訪れることの出来ない地下にしか残って...
神無月には読み終われませんでしたが、今回も心があたたかくなりました。神無月という事で、いつもの店長の三郎さんは出雲かな?化け猫のねここがアルバイトしてました。かわいい。お話は「幻の遊園地」が好きでした。風早の街には遊園地もあったのですね。今は、訪れることの出来ない地下にしか残ってない、というのも切ない。どのお話も切ないのですが。次のお話は三郎さんが戻ってくると思いますが、ねここの店番も楽しいです。これからも時々は、ねここの店番のお話もあったらいいな。
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現実世界で心ない仕打ちを受けても、たそがれ堂を読めば切なく優しい話に心癒される(*´∇`*)♪(我ながら、なんと単純な(--;))神無月という事で店長は多分あそこへ出張中(^^;)代わりにアルバイトの化け猫ねねこさんが店番(^^)そのせいか妖し度が高かったような気がする(^.^)...
現実世界で心ない仕打ちを受けても、たそがれ堂を読めば切なく優しい話に心癒される(*´∇`*)♪(我ながら、なんと単純な(--;))神無月という事で店長は多分あそこへ出張中(^^;)代わりにアルバイトの化け猫ねねこさんが店番(^^)そのせいか妖し度が高かったような気がする(^.^)いやハロウィンだからか?
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今回はどうにもならない死と向き合う話が主で、最初の猫の話が読んでいて辛かったです。でもねここのキャラクターはよかったし、幻の遊園地と幽霊屋敷はみんなの優しさがあらわれて、ほっこりさせられます。神様がいないのは少し残念ですが、これはこれで楽しめました。
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【あらすじ】 本当にほしいものがあるひとだけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。今回は、化け猫「ねここ」が店番として登場!遺産相続で廃墟のような洋館を譲り受けた女性と忘れられた住人たちの物語「夏の終わりの幽霊屋敷」、炭坑事故で亡くなった父と家族の温かな交流を描いた「三日月に乾杯」など、ちょっぴり怖くてユーモラスな5つの物語を収録。深い余韻がいつまでも胸を去らない、大人気コンビニたそがれ堂シリーズ、第5弾! 【感想】 今回は、たそがれ堂に白狐の神様、風早三郎がいなくて、化け猫ねここがいたことが新鮮だった。そして、全体の物語のテーマが生きることについて、だったことにも、今のわたしにはすごく心に響くものがたくさんあった。当たり前だけれど、人にはそれぞれいろんな人生がある。そして、それと同様に生きるということについて、いろんな考え方がある。こんな人生を歩んできた人もいたんだ…自分にはこんな考えはこれっぽっちもなかった…そんなふうにいろいろと考えさせられ、感じさせられた。この物語には切なく悲しいストーリーも織り込まれていたと思う。でも、すごくあったかい気持ちにもなった。村山さんの書く物語には、人の心をあたため、心の傷を癒す不思議な力があると思った。そんな村山さんは本当にすごいと思う。
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+++ 本当にほしいものがあるひとだけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。今回は、化け猫「ねここ」が店番として登場!遺産相続で廃墟のような洋館を譲り受けた女性と忘れられた住人たちの物語「夏の終わりの幽霊屋敷」、炭坑事故で亡くなった父と家族の温かな交流を描いた「三日月に乾杯...
+++ 本当にほしいものがあるひとだけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。今回は、化け猫「ねここ」が店番として登場!遺産相続で廃墟のような洋館を譲り受けた女性と忘れられた住人たちの物語「夏の終わりの幽霊屋敷」、炭坑事故で亡くなった父と家族の温かな交流を描いた「三日月に乾杯」など、ちょっぴり怖くてユーモラスな5つの物語を収録。深い余韻がいつまでも胸を去らない、大人気コンビニたそがれ堂シリーズ、第5弾! +++ 今回は、たそがれ堂の店主・風早三郎は店を開けていて、ねここがアルバイトの店番である。不思議と訪れた人がつい胸の中のもやもやを聞いてもらいたくなるのである。そして、少しだけ胸の裡を軽くして帰っていくのだ。ねここちゃん、なかなか向いているかもしれない。ほんとうに欲しいものが何かわからずにやってくるお客さんも、その人がほんとうに求めているもの、その人に本当に必要なものを手に入れて帰っていくのである。初めは、異界に迷い込むような怖さもあったが、読んでいるうちに、この世になくてはならないもののように思えて、愛すべきものになっている。コンビニたそがれ堂で出てくる食べ物や飲み物が、どれもとてもおいしそうなのもなんとも惹かれる。いつまでもいつまでも読み続けたいシリーズである。
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