天久鷹央の事件カルテ スフィアの死天使 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
主人公であり医者兼探偵役の天久鷹央と、その相棒である小鳥遊(通称:小鳥)との出会いを描いた長編作品。「推理カルテ」シリーズでほのめかされていた、各種伏線(出会いの件や告白の件など)がきちんと拾われているのは良かったです。 メイントリックは丁寧に仕込んであるため面白かったですが、真犯人や被害者等については割と分かりやすく物語に盛り込まれているので、読者としても想像しやすく特にビックリはしなかったです。 ともあれ、天久と小鳥の2人がギクシャクした関係から、チームになっていく様を見れて面白かったです。続きも楽しみです。
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「邂逅」 宇宙人に攫われてから異変が。 覚醒剤を過去に使っていたからという理由で妄言扱いしてしまうのは少し雑ではと思うが、嘘か誠か分からないような事に時間を割けないのも現実だよな。 出会った事もないはずの人物に名前を知られているというのも謎ではあるが、何故彼を殺害した後もしくは余...
「邂逅」 宇宙人に攫われてから異変が。 覚醒剤を過去に使っていたからという理由で妄言扱いしてしまうのは少し雑ではと思うが、嘘か誠か分からないような事に時間を割けないのも現実だよな。 出会った事もないはずの人物に名前を知られているというのも謎ではあるが、何故彼を殺害した後もしくは余計な事を話した後なのか最後には自死せねばならぬのだろう。 「最小の密室」 怪しげな教団に一泊二日。 彼女の好奇心から無断侵入までは何となく予想はついたが、まさか体験入団までしてしまうなんて自分の気になる事にはとことん追求する彼女らしいな。 宇宙人と交信する為には巫女の力だけで無く怪しげな薬とお茶まで飲まなければ行けない時点で、彼女の力を疑う事は誰もしなかったのだろうか。 「夢幻の果て」 彼の悪事を暴くと共に現実を。 何も知らず騙された一人の信者だったままなら兎も角、亡くなった彼の娘に成り代わる為に化粧などじゃなく実際に同じ様な痕を残されたら怒り狂うのも無理ないよな。 信仰心というのは人を狂わせ人生をめちゃくちゃにしてしまう場合もあるが、逆に誰かの救いの手になる場合もあるから一概に全てが悪いとは言いきれないんだよな。 「死天使のナイフ」 彼を殺した本当の犯人とは。 あの資料を見せた時点では、まだピースが足りず彼女すら彼に辿り着かなかったが全てが偶然とはいえ彼が全てを失う前に助けが来て良かった。 彼女に何を囁いたのかは分からないが、彼は今まで自分が行ってきた行為を否定したくなかったが故にあの場で自ら命を断つ事を選んだのだろうな。
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推理小説としても非常におもしろい。準主役の小鳥遊が主人公と出逢うところから話が始まり、新興宗教団体が起こす事件とまみえる。2020.1.26
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宗教的なストーリーなので、最初は「宗教か~…」と少し 苦手意識をもって読み始めましたが、やはり最初は頭がパンクしそうだったのですが、最後の方から理解し始めて、理解したうえで、もう一度読むと理解できましたW でも、やはり面白かったのでぜひ読んでください!
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面白かった。 天久シリーズは、短編からはいったため、はじめての長編ストーリーだった。 いつもとは違い、さくさく解決するのではなく、けっこう奥が深い。 犯人もいろいろありそうだし、なぞ解きもなかなか複雑。 長編だからこそ面白い。 小鳥先生と天久先生が初めてあう場面がこの小説になる...
面白かった。 天久シリーズは、短編からはいったため、はじめての長編ストーリーだった。 いつもとは違い、さくさく解決するのではなく、けっこう奥が深い。 犯人もいろいろありそうだし、なぞ解きもなかなか複雑。 長編だからこそ面白い。 小鳥先生と天久先生が初めてあう場面がこの小説になるのだが、後編から読んだ私としては、小鳥先生が天久先生にぶちぎれたりして、とても新鮮だった。 紆余曲折しながら信頼関係を構築していくのが面白いね。 ストーリーとしては、宇宙人に指示され殺人をおかした謎をつきつめる。っという物語。 この二人のコンビが定番になってきたので、安心して読み進めることができる。
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おもろい。難ある天才ドクターの下で働く事になった元外科医。宗教あり、殺人あり、ハラハラミステリーでした。 シリーズもん確定かな?小鳥遊と鷹央とのいいコンビだった。
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天久鷹央シリーズの原点的な作品でした。 まずはこれを読んでから、シリーズを読むのが良いかと思います。医療系謎解きミステリーで凄く楽しめますし、最後はやっぱり知念実希人らしいどんでん返しが待ってます。面白かった~(^^♪
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いつもながらにとても読みやすい。病院を舞台にしながら、宇宙人、宗教と絡めて、決着したと思いきやまだ1/3くらい残っていて、さらにその先の展開が楽しめる。鷹央自身の秘密もしっかり語られており、ますます鷹央の魅力が増した(ただのツンデレじゃなかった)。ラスト近くの「病院の中で行われているのは医学ではなく医療だ」という言葉にはとても重いものを感じた。それはさておき、桜井刑事が『神酒クリニック』との橋渡しになってるんですね。
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天久鷹央シリーズの長編。 推理シリーズが短編で、事件シリーズが長編? 長編の方が、天久鷹央も小鳥遊先生も生き生きしてる気がしました。
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鷹央と小鳥遊が出会ってすぐのお話で番外編扱いなのか番号もなく長編です。連作短編のシリーズ中では息の合った二人ですが、出会ってから距離感を測りながら少しずつお互いを知っていく部分はとても良かったです。今まではどの話も未知の知識の医療ミステリでしたが、今回脳の話のところは某病気の関係...
鷹央と小鳥遊が出会ってすぐのお話で番外編扱いなのか番号もなく長編です。連作短編のシリーズ中では息の合った二人ですが、出会ってから距離感を測りながら少しずつお互いを知っていく部分はとても良かったです。今まではどの話も未知の知識の医療ミステリでしたが、今回脳の話のところは某病気の関係で知識がありすぐわかってしまったので楽しさが半減してしまうかと心配しました。でもそれはたった一部分で全く心配の必要などなく十分楽しみました。病気や彼らの経験も含め、色々なものが詰まった考えさせられることがいっぱいのお話でした。
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