天久鷹央の事件カルテ スフィアの死天使 の商品レビュー
外科医から内科医へとなり、天医会総合病院で働くことになった小鳥遊優。彼は27歳の副院長・天久鷹央の下、統括診断部に属することに。彼女は対人コミュニケーション能力に難があるものの、天才的な頭脳の持ち主だった。ある日、宇宙人に洗脳されたと訴える男が目の前で自殺を図り、同様の症状が見ら...
外科医から内科医へとなり、天医会総合病院で働くことになった小鳥遊優。彼は27歳の副院長・天久鷹央の下、統括診断部に属することに。彼女は対人コミュニケーション能力に難があるものの、天才的な頭脳の持ち主だった。ある日、宇宙人に洗脳されたと訴える男が目の前で自殺を図り、同様の症状が見られる患者が外科医を殺害する。2人はある宗教団体を疑い、真相を探るが。。。 シリーズモノとは知らずに読んでしまった。医学系だがそれほど難解でなく、読みやす一冊。
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外科医だった小鳥遊はあることをきっかけに内科医になろうと決断し、その研修先として、ある総合病院に派遣されてくる。 そこで上司となった天久鷹央は、天才でありながら、常識外れの変人。 小鳥遊は彼女に振り回されながらも「宇宙人」がキーワードとなったある事件に首を突っ込むことになるが.....
外科医だった小鳥遊はあることをきっかけに内科医になろうと決断し、その研修先として、ある総合病院に派遣されてくる。 そこで上司となった天久鷹央は、天才でありながら、常識外れの変人。 小鳥遊は彼女に振り回されながらも「宇宙人」がキーワードとなったある事件に首を突っ込むことになるが......。 2017年3月29日読了。 鷹央と小鳥遊の出会いを描いたシリーズ初の長編です。 短編の中でも登場してきた「宇宙人」の事件の全貌も分かってすっきりできましたし、これまで読んできた中で少し不思議だった二人の絆の持つ意味が理解出来て、このコンビがさらに好きになりました。
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私に解けない病気(ナゾ)はない。天才女医の名推理、開幕。 外科医を辞め、内科医としての修業を積むべく、天医会総合病院の門を叩いた小鳥遊優は、そこで運命的な出会いを果たす。天久鷹央(あめくたかお)。空気を読めず、人とのコミュニケーションに難がある彼女は、しかし日本最高峰の頭脳を持...
私に解けない病気(ナゾ)はない。天才女医の名推理、開幕。 外科医を辞め、内科医としての修業を積むべく、天医会総合病院の門を叩いた小鳥遊優は、そこで運命的な出会いを果たす。天久鷹央(あめくたかお)。空気を読めず、人とのコミュニケーションに難がある彼女は、しかし日本最高峰の頭脳を持つ天才女医だった――。宇宙人による洗脳を訴える患者。謎の宗教団体。そして、院内での殺人。鷹央と小鳥、二人の出会いを描いた長編メディカル・ミステリー。
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医学的な知見に根拠のあるような作品というものに、出会ったことがなかったので新鮮味がありました。推理小説のジャンルとしては新しさがありましたが、推理の内容自体としては簡単に推測がつくことが多かったため、内容的な斬新さを感じませんでした。「あーやっぱりそうなのか」という感じです。それ...
医学的な知見に根拠のあるような作品というものに、出会ったことがなかったので新鮮味がありました。推理小説のジャンルとしては新しさがありましたが、推理の内容自体としては簡単に推測がつくことが多かったため、内容的な斬新さを感じませんでした。「あーやっぱりそうなのか」という感じです。それと他の小説と比較すると、キャラの確率がきちんとなされてないように感じたため、「これは本当にこのキャラなのか?」と感じる部分がありました。その点に関しては、続編が出ているので、そちらを読み進めていく中でキャラが確率されればいいかなと思います。 話はのめり込めりこめましたが、少し内容自体の厚みにかけるため、続編でどうなっていくかを見守りたいと思います。医学的な知見が入る点では非常に面白かったです。
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変わり者の内科医・天久とその部下として配属された小鳥遊の出会いと最初の事件について。 これまで、シリーズの中で「なんとなく」で流されていたような箇所が大体言及されている。 鷹央の「秘密」については、テンプレ感の強さというかなんというか、それを言い出したら二次元の世界のキャラクタ...
変わり者の内科医・天久とその部下として配属された小鳥遊の出会いと最初の事件について。 これまで、シリーズの中で「なんとなく」で流されていたような箇所が大体言及されている。 鷹央の「秘密」については、テンプレ感の強さというかなんというか、それを言い出したら二次元の世界のキャラクターは大体何かの精神疾患に分類されていくんじゃないか、のようなこじつけといえばこじつけに近いものも感じて、あまり好きではない。でもまあメディカルの知識との関係性を考えるとそうなるのか。 物語の大筋、「宇宙人に頭を改造された」と申し出る患者と、その背景に見えてくる宗教問題、宗教施設への潜入…は完全にTRICK系のノリとして楽しめた。 この大筋に関しては、ミステリと医療知識の融合という点で高評価。なので、ツッコミどころについても目を瞑れる(瞑れた)。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。 とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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これまで言及だけされていた,出会いとそれにまつわる宇宙人事件が描かれる.これを読むと,これまでの(そしてこれからの?)全ての事件は,第一作が描かれる際に青写真が練られていたことが伺える.成る程,書きたい内容が初めに設計されているのか.読みやすい訳だ.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小鳥先生が天医会総合病院に赴任して初めての事件。天久鷹央が超越的な能力を持つ謎や、小鳥先生が外科医から内科医になった理由が4作目にして明かされる。4章の「死天使のナイフ」は蔵野が禿げていることと脳外科医でガンマナイフをやっていることとかけているのかなと。もしそうであればストーリー以外の部分にもユーモアをちりばめているところもおもしろい。あと、蔵野がガンマナイフで洗脳するシーンが宇宙人の仕業として描写されている点も、蔵野が禿げている脳外科医というキャラクターとかけているよう。 大宙新光教のくだりがストーリーの大半を占めていたが、犯人は脳外科医の蔵野だった。人の死の定義の曖昧性を指摘した犯行動機と蔵野が延髄を刺して自殺したシーンはドラマティックだった。
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シリーズ4作目で初の長編。鷹央と小鳥の出会いを描くエピソードで、御手洗シリーズで言ったら『異邦の騎士』の位置付け。既刊で何度か出てきた宇宙人に洗脳された男の話の全容や、鷹央と小鳥の過去が描かれ、これまで散りばめられてきた伏線が一気に回収されてスッキリ。なので、刊行順に読むのが良い...
シリーズ4作目で初の長編。鷹央と小鳥の出会いを描くエピソードで、御手洗シリーズで言ったら『異邦の騎士』の位置付け。既刊で何度か出てきた宇宙人に洗脳された男の話の全容や、鷹央と小鳥の過去が描かれ、これまで散りばめられてきた伏線が一気に回収されてスッキリ。なので、刊行順に読むのが良いですね。いろいろとニヤニヤしながら読めます。 話自体も個人的にはこれまででいちばん面白かった。アクション多め、医療の倫理的な話もあり、楽しめました。
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シリーズ4作目にして初の長編。読み応えがありました。犯罪と宗教のミステリーはパターン化されつつも、そこに医療の知識が混じることにより新鮮な驚きがありました。これまで明かされなかった小鳥遊の過去や、短編にもチラチラと振られていた宇宙人の洗脳事件を知ることができてスッキリしました。鷹...
シリーズ4作目にして初の長編。読み応えがありました。犯罪と宗教のミステリーはパターン化されつつも、そこに医療の知識が混じることにより新鮮な驚きがありました。これまで明かされなかった小鳥遊の過去や、短編にもチラチラと振られていた宇宙人の洗脳事件を知ることができてスッキリしました。鷹央と小鳥遊の出会いと、鷹央の性質の理由がしっかりと描かれているのも嬉しい。安定して面白いシリーズです。今後も楽しみにしています。
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