天久鷹央の事件カルテ スフィアの死天使 の商品レビュー

知念実希人(著者)

2022/01/17

鷹央と小鳥の出会いとその時の事件の話。シリーズ一冊目として読んでも大丈夫。初めての長編。
鷹央がまだ人と接するのが苦手な感じとか良く出ていて面白かった。しかし、この地域の医者、かなりの確率で犯罪者？

2022/01/12

出会いの話として関係性が築かれる過程を読んでみると新たな印象が加わって更にキャラクター性に深みを感じた話だった。

2021/11/07

天久鷹央の推理ファイルシリーズを2冊読み終えたところで、このシリーズ、どの順番で読んでいったらいいのかな？と思い調べてみた。
出版順とは異なり、内容の時系列で言うと、本書が鷹央と小鳥遊の出会いから始まる最初の最初と分かり、今更ながら読んでみた。
やはりこれが正真正銘の始まりの書だった。シリーズの途中に挟んででも本書を読んで良かった。鷹央と小鳥遊との関係性も、今まで思っていたのと随分印象が変わった。
謎解きも大掛かりで、最初の疑問もキチンと最後に答え合わせがされていて、最後まで物語もとても面白かった。
このシリーズにすっかりハマってしまった。

2021/10/28

淡々と知識を述べるだけでなく、症状や状況によって的確な診断をする。個人的に言えば鷹央はフェルミ研究室のリンみたいだなと感じた。
最近新興宗教系の本を読んだからこそ、洗脳や支配に恐怖を覚えてしまい、なかなか読むのに時間がかかってしまったが、久しぶりに面白いものに出会えたと思う。

2021/10/16

これまでちらほらと話題に出てきた２人の出会い直後の事件。
小鳥遊優と天久鷹央の出会い。
宇宙人による洗脳に怪しい宗教団体。
あの人が被害者になってしまったのはなんだか残念だった。失踪した女性のその後があまりに悲しい。
許すまじ、犯人。
その犯人との対決は見応えたっぷり。
どう切り抜けるのか。
盲信、妄信と言ってもいいけど、どちらにしても恐ろしい。
正義の名を借りた狂気も、、、
とはいえ、名コンビはここからスタート。

2021/10/10

オジサンとしては、文庫本の表紙のイラストがちょっと恥ずかしくもありました。

娯楽メディカルミステリーで楽しめました。

安楽死を触れてるところがありました。自分もいつかはそういう時が来るはず。自分のため、家族のため日本も早く法整備されることを望む。

知念さんのは初読みでした。
他の作品も読みたい。

2021/10/09

院内で運び込まれた患者に
医師が刺殺される事件が起きる。
直後に自殺を図った犯人は
宇宙人の命令でやったと言い残す。
その後の捜査で、医師の娘が新興宗教に入信して
音信不通になったことから
彼が裁判を考えていたことがわかる。

犯人は教祖に操られていたのか？
はたして人を洗脳による命令で
いいように動かすことはできるのか？
鷹央は事件の捜査に首を突っ込む。

少し時間をさかのぼって
鷹央ちゃんと小鳥先生の出会い。
こんな感じだったのか〜。
鷹央ちゃんも、まだ人づきあいの模索中。
コンビを組んで、うまく統括診断部が
回り始めるのがよくわかったわ。

宇宙人とコンタクトをとるという
教団の怪しい儀式を見るのに
堂々と入り込む鷹央ちゃんがアッパレ！
このネタ（新興宗教、宇宙人）は
他にもいろいろ読んだけど
みんな違う切り口をよく考えつくなぁ。

2021/08/22

初の長編。天久鷹央と小鳥遊が出会った時の話。謎の新興宗教教団との対決だと思っていたら病院内に真の敵がいたとは。でも安楽死の問題は患者と家族のことを考えると簡単に善悪が決められるものじゃないからな。蔵野も最初は患者と家族のことを思っていたんだろうし。以前読んだ時の疑問が色々解けた一冊でした。

2021/07/29

1から読んでるけど
時系列的に考えると
この本が1番最初の出会い編なので
これを1番に読むのもありな気がする。

普段の天久鷹央シリーズより本が
分厚めなので長く楽しめる
そして、短編ではないので先が気になって仕方ない。

一瞬で読み終わりました。
2人の関係性がしゅき。

宇宙人

2021/07/16

+++
外科医を辞め、内科医としての修業を積むべく、天医会総合病院の門を叩いた小鳥遊優は、そこで運命的な出会いを果たす。天久鷹央。空気を読めず、人とのコミュニケーションに難がある彼女は、しかし日本最高峰の頭脳を持つ天才女医だった―。宇宙人による洗脳を訴える患者。謎の宗教団体。そして、院内での殺人。鷹央と小鳥、二人の出会いを描いた長編メディカル・ミステリー。
+++

鷹央＆小鳥コンビ結成の経緯を解き明かす物語である。ほぼわかっていたとはいえ、いろいろ腑に落ちるところも多く、さらに二人の結びつきの強さが理解できた気がする。今回のストーリーの鍵は「宇宙人」怪しげな新興宗教の欺瞞を暴くことで決着するかと思いきや……。それだけで終わらないのがミソである。実は怪しげな新興宗教のトリップなど序の口の、身の毛もよだつ恐ろしさを見せつけられることになる。小鳥遊は一生鷹央先生から離れられないだろうな、と実感させられる一冊でもあった。