天久鷹央の事件カルテ スフィアの死天使 の商品レビュー
知念実希人さん、天久シリーズ「スフィアの死天使」読了。長編の事件カルテ1作目、他の巻を先に読んでて鷹央と小鳥の出会いがわかって面白かった。空気を読めず人とのコミュニケーションが取れない鷹央と過去にトラウマを抱える小鳥のドタバタストーリー。冒頭から宇宙人にさらわれた男の描写で、どう...
知念実希人さん、天久シリーズ「スフィアの死天使」読了。長編の事件カルテ1作目、他の巻を先に読んでて鷹央と小鳥の出会いがわかって面白かった。空気を読めず人とのコミュニケーションが取れない鷹央と過去にトラウマを抱える小鳥のドタバタストーリー。冒頭から宇宙人にさらわれた男の描写で、どうなるんだろうと思ったけど、読み終われば納得の展開でした。鷹央の姉、美人の真鶴のやり取りにニヤニヤし、怪しげな宗教団体への侵入調査にハラハラしながら読みました。まだまだ続編あるので、そちらも読みたい。
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「天久鷹央の推理カルテ」を「ホームズを女性にして、医師にしてみた」という著者のインタビューで手にしたのは2か月前。推理小説の王道をいかにしてアップデートしているのか、いわばシン・ホームズとして楽しみましたが、ただシリーズのリピートはないかも…と感想を持ちつつ、また鷹央と小島遊のコ...
「天久鷹央の推理カルテ」を「ホームズを女性にして、医師にしてみた」という著者のインタビューで手にしたのは2か月前。推理小説の王道をいかにしてアップデートしているのか、いわばシン・ホームズとして楽しみましたが、ただシリーズのリピートはないかも…と感想を持ちつつ、また鷹央と小島遊のコンビの活躍、読んでしまいました。同じような短編の積み重ね、と思ってページを開いたら、謎なプロローグついているし、主役コンビの出会いが新たに説明されているし、あれ?と思ったらこの文庫は長編だったのですね。恥ずかしながら第一章終わるまで気づきませんでした。「推理カルテ」は短編、「事件カルテ」は長編、というシリーズ構成みたいです。「推理カルテ」は「シャーロック・ホームズの事件簿」で、本作は、いわば「バスカヴィルの犬」的な位置づけなのでしょう。位置づけ、っていうか、謎の刺客とか郊外の広大な敷地の屋敷とかケミカルな道具立てとか、まさに「バスカヴィルの犬」のアップデート?とも思ってしまいました。長編ならではの二転三転の感じも、短編のワントリック、ワンストーリーと違うお楽しみを与えてくれてくれました。なにより、前回はキャラとして受け止めた主人公の言動・立ち居振る舞いが、今回は「アスペルガー症候群」とハッキリ明示されのは、ビックリ。キャラじゃなく症状って読者にも重い設定ですが、だからこその主人公の悩みや努力も長編ならでは、と思い短編集より点数高くなりました。
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面白かったです 初めは思ったより読み進められなかったけど、 解決に向かうときは、ページが止まりませんでした 1つの事件をしっかりと解決していてスッキリしました
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鷹央先生と小鳥遊先生の出会いの話。前から気になってた宇宙人の事件の詳細や、2人の出会い、小鳥遊先生の外科医をやめて内科医への道を選んだ理由も知れて一気読み。もしかして読む順番間違えたのか思ってしまうくらいでした。推理カルテ読み直したら、また違った読み方できそうかもしれないなぁ…
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鷹央先生と小鳥先生の出会いはこうだったんですね。 能力が高くても生きにくい人はいる物で、理解することは大事だなぁと思ってしまいました。 そして、これが宇宙人の殺人かぁと。 面白かったです。
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天久鷹央シリーズの原点とも言える出会い編。 第1弾から話題に出ていた「宇宙人」の事件について綴られています。 事件については奥が深く、なかなか読み応えがありました。 そして、鷹央先生と小鳥遊先生がお互いに心を開いて行く姿にほっこり。 続きも楽しみです!
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鷹央・小鳥コンビの本当に最初のお話。 互いに信頼し合っていって、今の状態になったんだろうなって事がよくわかる作品。 鷹央の言動や行動が見る人によっては耐え難いかもしれないけど、段々緩和していっていったんだろうな、それが小鳥先生の存在があったからなんだろうなって考えるとより楽しく読...
鷹央・小鳥コンビの本当に最初のお話。 互いに信頼し合っていって、今の状態になったんだろうなって事がよくわかる作品。 鷹央の言動や行動が見る人によっては耐え難いかもしれないけど、段々緩和していっていったんだろうな、それが小鳥先生の存在があったからなんだろうなって考えるとより楽しく読めます。
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エピソード0的な扱いの本作品。個人的にはかなり楽しめた。最初は宇宙人云々などの文言が出てきてどうなることかと思ったがさすが知念作品、ストーリーはしっかりしていて謎解きも申し分なかった。 鷹央の秘密も記され、類稀なる能力も納得できる。
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シリーズを最初からから読んでいくうちに、なんか覚えのない事件のことがかいてあって、これはこうゆうのがあったってだけで進んでいくのかなーと気にはなっていたけど、これに繋がっていたんだとすっきり。初めての長編だったけどスラスラ読めて面白かった。
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天久鷹央シリーズ、はじめてよみました。話しの時系列的には最初の物語ということで、まずは本作をチョイスした次第。よって、ほかの方がレビューされている推理カルテシリーズに散りばめられた伏線回収のスッキリ感は味わうことができませんでしたが、まずまずのおもしろさ、といったところでしょうか。 主人公である天久鷹央はアスペルガー症候群ゆえ、他人の心情を慮ったり空気を読むことが苦手であったりで、そのせいかぶっきらぼうな発言があって、これが会話のテンポをちょっと邪魔しているようなところもあってじれったいというかなんというか…。あとは扉絵に描かれている人物像とキャラのイメージがちょっと違いすぎるかなとも感じていまして、読みながらどうしても引っかかってしまいました。 ストーリーとしては医療もののわりには難解な内容ということもなくわかりやすい内容であると思います。新興宗教が絡んだ事件が話しの中心で、幾度かの潜入の末、無事に教団の企てを暴きます。最後はちょっとした大捕り物風の緊迫したシーンになっていて、こういう部分はぐいぐい引き込まれてしまいますね。 一方、宇宙人と遭遇したという2人の患者の件は、教団の一件と関連していながらも実は真犯人は別に存在していて、話しの複線化に成功しているといえるでしょう。 ただ、個人的には物理的なボリュームと話しの内容がちょっとアンバランスかなと感じました。400ページ弱のボリュームにしてはそこまで複雑な話しではありませんし、もう少しサクサク進む展開でもよかったかなと思います。ということで可もなく不可もなく、評価は星3つです。
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