早稲女、女、男 の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2021/08/30

大学でカテゴライズする文化に焦点を当てて、大学を擬人化した主人公達の作品。大学あるあるが散りばめられていて読んでいて楽しかった。

2021/07/14

早稲田卒ではないけど、大学時代を思い出して
エモーショナルな気持ちになった。

服装や性格などにそれぞれの大学の個性が
出ているのも面白い。

そして最後のお話がどことなく切ない。
香夏子に幸せになってほしい。

2021/04/07

早稲女という言葉を初めて知った…そしてそれぞれの大学でタイプが違うことも…
だけど内容としてはすごく理解できる。がんばれ、かなこ！

2020/08/30

早稲田の女子学生=早稲女の早乙女香夏子は、身を飾ることに興味がないけど美人でサッパリした性格。留年を続ける生活力のない彼氏長津田とはうまくいっていない。出版社から内定が出ると先輩から交際を申し込まれた。香夏子の高校からの友達や彼氏を取られた人など彼女を巡る連作短編集。

早稲田の女はこうこうと決めつける事に若干の違和感を覚えなくもないけれと、話はかなり面白かった。ストレートなラブストーリーとして。

裏表がなく本音に生きる香夏子がとても魅力的。彼女に対する女性の嫉妬やコンプレックスが沢山詰め込まれてる。連作としても上手。

2020/06/24

ちょっと違うかな、と思いながら読んでたけどやっぱり柚木麻子だった。イタすぎて苦しい。一思いに殺してくれ…

早稲女の香菜子と、香菜子を取り巻く東京の女子大生、OGたちの連作短編集。

それぞれの自意識過剰が渦巻いて渦巻いて頭を抱えたくなる。
なにものかでありたいと足掻きながら枠からはみ出ることができない。
それでも強かなところがいい。

最後、皆が合コンに集結するとこすき。柚木麻子は女の子同士が憎み合うのと同じくらい、女の子同士の友情を描くのが上手だ。

個人的には慶野さんのお話が好き。
真面目にやってきた。努力すれば、自由に夢だって描けるはず。

2018/09/03

都内大学の女子学生の青春恋愛劇。リレーの様に相手を取り合っていたりするけど、何より恋愛以外に女子会的連帯、励まし合い、毒舌等が面白く、なんだかんだ横並びにはならないし、差異は認めつつも共感と連帯は欠かせない。大学の表現の違いはあれど、根幹はあまり変わらないにくすり。

2018/08/25

私は高卒だから大学のことは全くわからないのだけど、この本を読み終わると大学生活に憧れてしまった。

登場人物の個性を生き生き描かれる作家さんで、読んでいて楽しくなってしまう(*^^*)

早稲田大学に通う早乙女香夏子を中心に、彼女の周りの色々な大学の学生を、大学の特色に合わせた個性で描く青春ストーリー。

若いっていいな(*^^*)

2018/11/21

「早稲女は女じゃなくて、早稲女だから。」
冒頭のセリフに衝撃を受け、読み始めると一気に最後のページまで辿り着いた。
私は関西出身なので正直早稲女やらポン女やら、その辺の感覚があまりピンとこないけど、身近な人の場合もっとおもしろいんだろうな。
（たぶんすっごくリアルなんだろうな、って思う。）

香夏子めんどくさ！って何度も思ったけど、こういう女子いる。
痛々しくて強くて脆い女性を描く柚木さんの作品がやっぱり好き。

2017/12/03

身近な早稲女を思うと、あるかも！と思って
ニヤニヤしつつ楽しく読めた。
登場人物ごとの連作短編集だが、
すべての人物やエピソードを描いてはいないので、
あの子のあのシーン詳しく知りたかったなーと
思ったこともあったが、そう思えるくらい
ハマったってことなのかも笑

2017/10/20

知り合いに早稲女がいないのでどういうものかがよくわからなかったけど、確かにサークルにポン女(日本女子大)の子とかが入ってくるとか大変だなと思う。そういう子と勝負するには、男と同じ位置に立たないといけないし。高学歴の女子ってなんか大変。東大の女子とかはそれこそどうなんだろ。