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ロスジェネの逆襲 の商品レビュー

4.3

218件のお客様レビュー

  1. 5つ

    93

  2. 4つ

    89

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    2

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2023/06/14

半沢直樹シリーズ第3弾の作品。 銀行から証券子会社に出向した半沢が、IT企業から買収を持ちかけられたところから始まるストーリー。 買収する企業も然り、親会社の銀行然り、私利私欲にまみれた敵と戦い、難題を突破しながら解決していく様は爽快であった。 ここで半沢は、自分の信念【顧客...

半沢直樹シリーズ第3弾の作品。 銀行から証券子会社に出向した半沢が、IT企業から買収を持ちかけられたところから始まるストーリー。 買収する企業も然り、親会社の銀行然り、私利私欲にまみれた敵と戦い、難題を突破しながら解決していく様は爽快であった。 ここで半沢は、自分の信念【顧客のためひいては世の中のために仕事をすること】をしっかり持ち、私欲を捨てて行動する姿は、現実世界にも当てはまるとても模範となる行動であった。

Posted byブクログ

2023/06/10

半沢部長のような人が上司に居てくれたらどれだけ心強いか…! 会社の規模は関係なく、プライドと誇りを持って、自分のためではなく人のために仕事ができるような人間になりたい。 半沢の信念はシンプルなものであるが、社会を生き抜いていく上で大事なことなのだと思う。

Posted byブクログ

2023/05/17

2015年刊行「ロスジェネの逆襲」を改題した、 「半澤直樹3 ロスジェネの逆襲」2019年12月を読了。 ーー 前作で、120億円の負債をかかえた会社を立て直す、 という大役を果たした半沢。 が、子会社の東京セントラル証券に出向という憂き目にあう… このシリーズの醍醐味はま...

2015年刊行「ロスジェネの逆襲」を改題した、 「半澤直樹3 ロスジェネの逆襲」2019年12月を読了。 ーー 前作で、120億円の負債をかかえた会社を立て直す、 という大役を果たした半沢。 が、子会社の東京セントラル証券に出向という憂き目にあう… このシリーズの醍醐味はまさにここだ。 勧善懲悪 ルールに則って血肉を注いで仕事をこなす。どんな抵抗勢力にもバンカーとしての信念は曲げない。そして、勝つ。 普通ならそこで、めでたしめでたし〜と終わるのだが、そうはならない… 出る杭は打たれる その存在を脅威にかんじる者たちから、爪弾きにされるのだ。 厄介事を任せておいて、飛ばされるサラリーマンの哀愁… だからこそ単なる物語に終わらず、人々は熱狂してしまうのかもしれない。 さてさて、ロスジェネでは銀行マンから証券マンに転身。 ここでも直に採用されたプロパーと親会社からの出向組の構図が見られる。 着任して1ヶ月でもたらされたのは企業買収。 その額面は千五百億!! (またケタが跳ね上がったよ〜) この大きな山を親会社の東京中央銀行が掻っ攫ってしまう!? 買収をしかけたのは電脳雑伎集団。平山夫妻は積極的経営をおこない事業を拡げて日本のIT業界を抜きん出てきた。 買い取られる側になった東京スパイラル、こちらも若くして起業した瀬名がのし上がってきた会社だ。 そして東京スパイラルを助けようと手を上げた、パソコン販売会社フォックスの郷田。 「ホワイトナイト」(友好的買収者)なんて言葉、この作品のドラマで初めて聞いた…。 この買収騒ぎにも七転八倒の攻防が繰り広げられるのだが、やはりウラに何かある… 半沢直樹の面白さは、緻密に作り上げられた設定。 出てきた企業はもちろん、買収に絡む銀行、証券会社など多数でてくるが、どれも帝国データバンクの会社年鑑を調べたら本当に出てきそうなほどだ。 それが真実味を増してくる要因を生む。 さらに面白いのが、人物描写。 今までは「サラリーマン」の出世競争がなんども取り上げられたが、今回は「経営者」にスポットが当たる。 起業とは一朝一夕ではいかない。 積み重ねてきた成功が繋がっていく。 そういう経営者のハングリー精神や緊張も手に取るように書き上げられている。 経営者は孤独で、つねに経営判断を強いられる。 信じた会社の仲間に裏切られたり、日々変わっていく情勢に神経を尖らせている、そのストレスたるや、常人にははかり知れない。 また会社の中でも、プロパーvs親会社の出向組、という分かりやすい対立にモヤモヤする若者のイラ立ち。 まだ社会に、仕事に情熱も能力もあるのに、さいしょから線引きされる悔しさが滲み出ている。 そして役職がついてなくても、仕事に誇りをもつ者が必ずいる。そしてそういう人が半沢とともに戦ってくれるのだ。 実際に銀行で勤務したあと、経営コンサルタントで身を立てていた池井戸先生の人間観察力のなせる技だと思う。 どんな働く人にも刻んでおきたい名言があるので記しておきたい。 ーー (半沢直樹3 ロスジェネの逆襲 p384) どんな時代にも勝ち組はいるし、いまの自分の境遇を世の中のせいにしたところで、結局虚しいだけなんだよ。ただし、俺がいう勝ち組は、大企業のサラリーマンのことじゃない。自分の仕事にプライドを持っている奴のことだけどさ。 どんな小さな会社でも、あるいは自営業みたいな仕事であっても、自分の仕事にプライドを持てるかどうかが、一番重要なことだと思うんだ。結局のところ、好きな仕事に誇りを持ってやっていられれば、俺は幸せだと思う。 ーー 今回も圧巻の作品だった… しかし、星をひとつ減らしたのは、、妻の花ちゃんが出てこなかった… 次作に期待しよう!

Posted byブクログ

2023/04/16

出向先でもスタイルを貫き、顧客第一の姿勢で結果を出し続ける。 面白い以上に、学ばされる部分も多かった。

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2023/03/11

 証券会社に出向した半沢直樹は、IT企業の買収案件に絡み、親会社の銀行に「倍返し」を狙う。  あまり自分と縁のない、銀行と証券会社、そして企業の関係や仕組みが描かれ、とても興味深く読むことができました。  また、そこに私欲の絡んだ人間関係が展開し、目が離せなくなりました。 ...

 証券会社に出向した半沢直樹は、IT企業の買収案件に絡み、親会社の銀行に「倍返し」を狙う。  あまり自分と縁のない、銀行と証券会社、そして企業の関係や仕組みが描かれ、とても興味深く読むことができました。  また、そこに私欲の絡んだ人間関係が展開し、目が離せなくなりました。  そして、今回は、タイトルにある通り、私世代のバブル世代に対する、ロストジェネレーションの反発も下地にあり、世代間の対立という構図の中で、半沢の存在感を強く感じました。  自分の信念に従って生きる姿に胸が熱くなりました。  自分もちょっとだけ強くなれた気がしました。

Posted byブクログ

2023/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今回のは敵の嫌なやつ、一人ひとりがそこまでインパクトはなかったがパラパラと出て来たような印象 やはり勝てるのが分かって読み進めるのは安心感がある。 自分の仕事に対するモチベーションを見直そうとも思える

Posted byブクログ

2023/02/10

半沢直樹シリーズを一気読み。 再読ではあったが痛快な展開で面白かった。 これまでよりも小ネタ的な証券会社の裏事情が少なく感じたのでその辺も触れてくれればもっと引き込まれるのかも。 それでも内容と読み終えた満足感は十分。

Posted byブクログ

2023/01/13

いつものとおり、スッキリ痛快な展開。 今回は悪役側は悪いだけで、あまり裏に事情がなさそうなので、ドラマチックではない。 学生時代に仲が良かったからって、10何年振りに会って、自社の事情をすぐに共有するのはいかがなものか?てか再会してすぐにその話になったら警戒するけどねぇ。 ...

いつものとおり、スッキリ痛快な展開。 今回は悪役側は悪いだけで、あまり裏に事情がなさそうなので、ドラマチックではない。 学生時代に仲が良かったからって、10何年振りに会って、自社の事情をすぐに共有するのはいかがなものか?てか再会してすぐにその話になったら警戒するけどねぇ。 人事がすべてで、逆らえない的なのは、今の時代にはあまりそぐわないので、やはりひと昔前のサラリーマン小説のように感じてしまう。こんなに仕事できるならさっさと転職すればいいのに、って思ってしまうもん。そして半沢の愛社精神はやはり時代を反映しているなと感じてしまう。 サラリーマンにとっては、嫌な上司や取引先をギャフンといわせるスッキリ感はやはりエンターテイメントなんだな。

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2023/01/12

銀行対証券の企業買収勝負、とてもおもしろかったです。 池井戸潤さんの作品に詳しいわけではないですが、登場人物の家庭での様子や家族の描写があったら更におもしろそうだなと、個人的には思いました。 仕事と家庭というのは、生活していく中で難しいところですよね。 仕事に燃える各登場人物の家...

銀行対証券の企業買収勝負、とてもおもしろかったです。 池井戸潤さんの作品に詳しいわけではないですが、登場人物の家庭での様子や家族の描写があったら更におもしろそうだなと、個人的には思いました。 仕事と家庭というのは、生活していく中で難しいところですよね。 仕事に燃える各登場人物の家庭での様子が気になります。 ………まぁ、あんな仕事人間達の家庭を想像するとかわいそうになりますが。

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2022/12/12

半沢シリーズ三作目一気読み。面白いに決まってる。面白かった。池井戸潤さんは天才か? ロスジェネの逆襲ってタイトルがまたいいし、半沢もこの世には絶対存在しなさそうなアイコンだから夢与えてもらいつつ加えて悪をバシバシ裁く勇ましさが読者としては気持ちよすぎるのよね。この世では味わえない...

半沢シリーズ三作目一気読み。面白いに決まってる。面白かった。池井戸潤さんは天才か? ロスジェネの逆襲ってタイトルがまたいいし、半沢もこの世には絶対存在しなさそうなアイコンだから夢与えてもらいつつ加えて悪をバシバシ裁く勇ましさが読者としては気持ちよすぎるのよね。この世では味わえないヒーリング効果があるっていうか。 森下くんと瀬名くんの友情もお互いの運命とバックグラウンドがうまく絡み合ってストーリー展開されてくのも爽快。 花ちゃんの出番はあまりなかったですね。家庭の情報やお子さんの進学のこととか何もかかれてなく、家庭を省みる余裕のなさは切ないけれども。。

Posted byブクログ