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夏の裁断 の商品レビュー

3

65件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    22

  4. 2つ

    15

  5. 1つ

    2

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2021/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女性作家の再生の物語。 過去に受けた傷が千紘の人生に与えた影響は計り知れない。人間関係の、特に男女関係の煩わしさが重苦しく苛立たしい。でも現実に自分の身に起きたら正しい対応って存外難しいんじゃないだろうか、とも思う。 自分らしさって、周囲の人々に影響を受けながらその都度判断して獲得していくものなのかもしれない。

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2020/01/21

何と言うか…すごい話だ。 分かるような、飲み込めてない所がいくつもある気がする。 納得したくない、と言うか。 もう一度時間を置いて読み返したい作品。

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2020/01/02

島本理生さん、初読みのような気がします。「夏の裁断」、2015.8発行。この方は今様に言う(私が思っているだけなのかもしれませんが)芥川賞派の小説家でしょうか・・・。人間の内面を描かれているのはわかりましたが、全く共鳴できないといいますか、私には面白さが理解できませんでした。失礼...

島本理生さん、初読みのような気がします。「夏の裁断」、2015.8発行。この方は今様に言う(私が思っているだけなのかもしれませんが)芥川賞派の小説家でしょうか・・・。人間の内面を描かれているのはわかりましたが、全く共鳴できないといいますか、私には面白さが理解できませんでした。失礼しました。

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2019/11/08

作家千紘と担当の柴田さんをめぐる物語。 ナラタージュもそうだったけれど、すごく切なくて読んでいて苦しくなった。分かってしまうことが多くて余計につらかった。意味なんてない。相手は何とも思っていないのに。文章が淡々としているからサクサクと読めるけれど読むにつれてどんどん傷をえぐられて...

作家千紘と担当の柴田さんをめぐる物語。 ナラタージュもそうだったけれど、すごく切なくて読んでいて苦しくなった。分かってしまうことが多くて余計につらかった。意味なんてない。相手は何とも思っていないのに。文章が淡々としているからサクサクと読めるけれど読むにつれてどんどん傷をえぐられていくような本だった。

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2019/03/26

よだかの片想いで魅せられて 夏の裁断を借りてみました もう、チクチクチクチク こんなに刺さる言葉が思い浮かんで それらを物語に馴染ませられるのがすごい よだか同様、共感とチクチクの嵐だ 後半で教授が言う 得体の知れない不快感 が 柴田からムンムン出てる嫌い でもそういうのにハ...

よだかの片想いで魅せられて 夏の裁断を借りてみました もう、チクチクチクチク こんなに刺さる言葉が思い浮かんで それらを物語に馴染ませられるのがすごい よだか同様、共感とチクチクの嵐だ 後半で教授が言う 得体の知れない不快感 が 柴田からムンムン出てる嫌い でもそういうのにハマっちゃって 簡単に生まれ変われるかな 私には無理かも ズブズブ 私の中で最初はなんとなく不気味で 面倒な印象だった猪俣くんだけど 後半すごくその存在が胸の中で もったりと溶けて安心感に変わった 枯れ専的にはもう教授がええやんってなるけど そういうことじゃないですよねすみません

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2018/12/17

「夏の裁断」島本理生著、文芸春秋、2015.08.01 126p ¥1,188 C0093 (2018.12.17読了)(2018.12.13借入) 最初から最後まで、ずっと違和感を覚えながら読みました。 主人公の心理にまったくついていけません。参った! 「自炊」という言葉が出て...

「夏の裁断」島本理生著、文芸春秋、2015.08.01 126p ¥1,188 C0093 (2018.12.17読了)(2018.12.13借入) 最初から最後まで、ずっと違和感を覚えながら読みました。 主人公の心理にまったくついていけません。参った! 「自炊」という言葉が出てきました、文脈からどういう意味なのかは推測できましたが、自炊にこのような使い方があるのを、はじめて知りました。 「自炊」 自分が所有している紙の書籍をスキャナで取り込んでデジタルデータに変換し、電子書籍として扱えるようにする行為のことです。書籍を刃物で断裁して分解し、変換作業を行う様子が、包丁などを使って自分で料理をするのに似ていることから「自炊」と呼ばれるようになりました。 萱野さんと柴田さんの関係は、どういう関係なのでしょう。萱野さんは柴田さんが好きで、肉体関係も持ちたいのでしょうか? 柴田さんは、そんな萱野さんを弄んでいるだけ? 萱野さんは、猪俣君に磯野さんというライターに小さいころ性的虐待を受けたようなことを言っていたけど、あとで嘘だったことがわかります。 萱野さんは、柴田さんに萱野さんと柴田さんの会話を録音されたことを気にかけていましたけど、117頁で、そのボイスレコーダーを萱野さんが持っている場面が出てきます。いつ手に入れたのでしょう。柴田さんが持っているように書いていたのは、嘘だったということでしょうか? まったく訳が分かりません。 磯野さんも、柴田さんも全部架空のことで、猪俣君の気を引いていただけのことなのでしょうか? この物語はまったくお手上げです! 萱野(菅野)千紘 主人公、作家、心理学科卒で臨床心理士を目指していた、29歳 柴田さん 芙蓉社の編集者 英二さん 母のスナックのお客 猪俣君 イラストレーター、萱野さんのファン 西藪さん 祖父の家の隣人 磯野さん ライター、母親の店の客 エミ 大学時代の友人、広告代理店勤務 ☆関連図書(既読) 「シルエット」島本理生著、講談社文庫、2004.11.15 (2001/11) 「リトル・バイ・リトル」島本理生著、講談社、2003.01.31 「生まれる森」島本理生著、講談社、2004.01.30 「ナラタージュ」島本理生著、角川書店、2005.02.25 「一千一秒の日々」島本理生著、マガジンハウス、2005.06.16 「大きな熊が来る前に、おやすみ。」島本理生著、新潮社、2007.03.30 「あなたの呼吸が止まるまで」島本理生著、新潮社、2007.08.30 「クローバー」島本理生著、角川書店、2007.11.12 「CHICAライフ」島本理生著、講談社、2008.06.26 「波打ち際の蛍」島本理生著、角川書店、2008.07.31 「真綿荘の住人たち」島本理生著、文藝春秋、2010.02.10 「あられもない祈り」島本理生著、河出書房新社、2010.05.30 「アンダスタンド・メイビー(上)」島本理生著、中央公論新社、2010.12.10 「アンダスタンド・メイビー(下)」島本理生著、中央公論新社、2010.12.10 「よだかの片想い」島本理生著、集英社、2013.04.30 「ファーストラヴ」島本理生著、文芸春秋、2018.05.30 (「BOOK」データベースより)amazon 小説家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は悪魔のような男だった―。過去に性的な傷をかかえる女性作家。胸苦しいほどの煩悶と、そこからの再生を見事に描いた傑作。

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2018/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

作家の千紘が編集者の柴田から受けた行為からの前進。 出会ったときから柴田さんは強引で自分勝手で、それでいながらも千紘のことをよく知っているかのような的確な言葉をくれた。 遅い時間まで飲み明かして、千紘が彼を求めるように仕向けているのに、いざそうなると柴田さんはたくみに交わして、 いつだって取り残されるのは千紘のほうだった。 要するに弄ばれていた。柴田さんに。 拒絶したいという思いと、それでも離れることのできない葛藤。 暑い夏の日に、亡くなった祖父が残した書籍を電子化する作業をしながら 自分の過去と未来について考える日。 年齢の割に少女のような幼さ。 柴田さんのような人も、千紘のような人も、どちらも世の中にはいるんだろうな。 自分を守ること、それも生きる力。

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2018/07/20

一人も清々しい人が出てこない小説。 じっとりと重苦しく、狂気を感じる。 虐待はこんなにも人の心を壊してしまうのだな。 こんな苦しみを抱えている人、たくさんいるんだろう…。 共感できなかったし、いろいろゾッとしたけど、重みのあるテーマに考えさせられた。

Posted byブクログ

2020/11/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても、とてもつまらなかった。 期待していたよりも面白くなくてがっかりした。 悪魔的恐れのある男・・とあったけど、なんてことはない、ただの中身のない気分屋の男に振り回されて、でもずるずると引きずられて一緒にいてしまう主人公にイライラしてしょうがなかった。主人公の気持ちなんて理解できないし、したくないと思った。1時間も読んでないけど、ちょっと読んだ時間がもったいないとさえおもってしまった。

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2018/07/11

小説家・萱野千紘の前にあらわれた編集者・柴田は、悪魔のような男だった-。過去に性的な傷をかかえる女性作家。胸苦しいほどの煩悶と、そこからの再生を描いた物語。『文學界』掲載を単行本化。 よく分からない物語。

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